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蓄電池のメーカーはどこが良いのでしょうか。様々なメーカーが蓄電池を発売しており、選ぶのにも一苦労ですよね。
今回は蓄電池選びに迷われている皆様へ向けて、メーカー公表の出荷台数や弊社への問い合わせ数の多い、いわゆる人気のあるメーカーに絞って特徴を紹介・比較していきます。
各人気メーカーの特徴を知ることはご自宅にマッチした蓄電池を知ることに繋がります。
是非、ご参考にしてください。
蓄電池とは電力会社から購入した電気や太陽光発電で発電した電気を充電し、貯めておくことができる設備です。
蓄電池に貯めた電気は昼間や夜間、停電時など必要な時に放電して使用できます。
特に太陽光発電やエコキュートと相性がよく、太陽光発電で発電した電気を貯めて夜間に使用したり、深夜の割安になった電気を貯めておいて、逆に電気代が割高になった昼間に使用するなどして活用可能です。
近年では太陽光発電の余剰電力買取制度(FIT)の期間が満了し売電単価が安くなることに加え、電気代の高騰も手伝って自家発電・自家消費に切り替えるために蓄電池を導入するご家庭が急増しています。
また、大容量の蓄電池であれば1日分以上の電気を貯められることから台風などの自然災害に伴う停電時の非常用電源としても人気です。
一部のハウスメーカーでは新築時に太陽光発電と一緒に蓄電池も設置できるところもあり、今後ますます導入されるご家庭は増えていくでしょう。
蓄電池について、こちらの記事で詳しく解説しています。
蓄電池を導入するメリットには以下の4つがあります。
蓄電池のメリットについては、こちらの記事もご覧ください。
蓄電池を導入するデメリットには以下の3つがあります。
蓄電池のデメリットはこちらの記事でも詳しく解説しています。
蓄電池の導入を考えているのなら必ず知っておきたいのが適正価格です。
この適正価格を把握していないと悪徳業者に騙されてしまうこともあります。
蓄電池の適正価格は容量1kWhあたり約15万前後~20万円です。
1kWhあたり20万円以上の高額な見積もりや、反対に10万円などの格安の見積もりを出してくる業者はお断りしましょう。
格安の業者もお断りするのは工事の質が悪い可能性が高いからです。
安物買いの銭失いにならないよう、気をつけましょう。
蓄電池の適正価格についてこちらの記事でより詳しい解説を行っています。
伊藤忠商事の蓄電池は「Smart Star L」が有名で、単機能型蓄電池において業界トップのシュア率を誇ります。
伊藤忠商事の特徴はそのまま「Smart Star L」の特徴とも言えます。
伊藤忠商事の蓄電池の一番の特徴は太陽光発電なしで設置できる「単機能型蓄電池」でありながら停電時に家全体に電気を供給できる「全負荷対応蓄電池」である点です。
「Smart Star L」が登場するまでは全負荷対応の単機能型蓄電池は存在しませんでした。
また、AIによる蓄電池の制御を初めて取り入れたのも「Smart Star L」であり、まさに時代を切り開いた蓄電池と言えます。
2021年5月から発売されているSmart Star 3は従来品の機能に加えて電気自動車への給電や太陽光発電の自家消費率を数値化・楽天ポイントなど各種ポイントへ還元するといった新機能があります。
製品名 | 蓄電容量 | 設置場所 | 重塩害仕様 | タイプ |
Smart Star L | 9.8kwh | 屋外 | 無 | 全負荷対応単機能タイプ |
Smart Star 3 | 13.16kwh | 屋外 | 無 | 全負荷単機能タイプ |
伊藤忠商事の蓄電池は冒頭でも説明したように数少ない全負荷対応の単機能型蓄電池です。
太陽光発電の設置の有無にかかわらず、停電時に家ごとバックアップできる蓄電池を設置することが可能です。
伊藤忠商事の蓄電池は蓄電容量に不満がなければ、既に太陽光発電を設置して10年未満のご家庭、太陽光発電を設置していないご家庭、どちらもオススメです。
ただ、「Smart Star L」を始めとした伊藤忠商事の蓄電池はどれも単機能タイプなので太陽光発電のパワーコンディショナーの保証が切れている場合は今後の交換費用のことも考慮し、ハイブリッドタイプの蓄電池を検討した方が無難かもしれません。
3分で分かる!伊藤忠商事の全負荷型単機能蓄電池 スマートスターL/Smart Star L
ヘルスケア製品のメーカーとして普段から馴染み深いオムロンですが、太陽光発電や蓄電池業界でも強い存在感を放っています。
蓄電池本体の小型・軽量・静音化においてトップクラスの実力を誇り、屋外設置の多い蓄電池において数少ない屋内設置可能な蓄電池を販売しています。
海岸線500m以内の重塩害地域には重塩害仕様を用意しており、他メーカーには断られたご家庭でも安心して設置できるのは大きな特徴です。
また業界初の試みとして、一台の蓄電池にオプション品を追加していくことで様々な仕様に変更することができる「マルチ蓄電プラットフォーム」を発売しています。
今までの蓄電池は機能や蓄電容量を後から変更できませんでした。ライフスタイルの変化に合わせて蓄電池も一緒に変化させられるマルチタイプの蓄電池を発売しているのは国内メーカーではオムロンだけです。
オムロン蓄電池には様々な機種があります。
下記がその一覧になります。
型番 | 容量 | 設置場所 | 重塩害仕様 | タイプ |
KPAC-Bシリーズ | 4.2kwh | 屋内 | 有 | 単機能タイプ |
KPAC-Aシリーズ | 6.5kwh / 9.8kwh | 屋内 | 有 | 単機能タイプ |
KP55S | 6.5kwh | 屋内 | 有 | ハイブリッドタイプ |
KPBP-Aシリーズ | 6.5kwh / 9.8kwh / 16.4kwh | 屋内外 | 有 | マルチ |
表の最後に記載したKPBP-Aシリーズはタイプがマルチとあります、これは「単機能・ハイブリッド・全負荷対応ハイブリッド」を選択することが可能な新しいタイプの蓄電池です。
更に、タイプだけでなく蓄電池の蓄電容量も「6.5kwh・9.8kwh・16.4kwh」の3種類から選ぶことができます。
将来的にご自宅でご両親との同居を考えている方や、どの蓄電池がいいか決めきれない方も、マルチタイプのKPBP-Aシリーズであれば、後からでも機器の追加をすることができ、オススメです。
ただ、KPBP-Aシリーズで全負荷対応ハイブリッドタイプを選択する場合は他社製蓄電池に比べ機器点数が多くなってしまいます。
全負荷対応ハイブリッドタイプを希望でも、あまりご自宅に機器を後付けしたくない方は別に蓄電池を検討された方が良いでしょう。
オムロン蓄電池全般に言える事は、全ての機種に重塩害仕様が用意されているので海岸近くにお住まいのご家庭では特にオススメです。
最新オムロン蓄電池 マルチ蓄電プラットフォーム KPBP-Aシリーズ 6.5kwh・9.8kwh・16.4kwh
シャープ蓄電池はクラウド連携サービスや安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンを採用するなどユーザーの目線に立った製品が特徴です。
最新のシャープ蓄電池は浸水被害を軽減する新設計が適応されています。その性能は蓄電池本体の半分以上が水に浸かっても内部に水が入り込まない優れものです。
また、他社に先駆けてサイクル寿命の長いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用するなど蓄電池業界をリードしてきたメーカーでもあります。
更に、停電時には直近の電気使用量をもとに蓄電池からの電気を何時間使用できるかをモニターに表示してくれます。
シャープ蓄電池なら万が一の停電も安心です。
クラウド連携サービスに登録することで蓄電池を効率よく運転させたり、異常が発生した際には素早く対応することができます。
蓄電池本体の後付け・増設に対応した蓄電池も用意されており、家族構成の変化にも対応することが可能です。
シャープの蓄電池は全てハイブリッドタイプとなります。
蓄電容量と設置場所は複数あるので表にまとめてみました。
型番 | 蓄電容量 | 設置場所 | 重塩害仕様 | タイプ |
JH-WB1621 | 4.2kwh | 屋内外 | 無 | ハイブリッドタイプ |
JH-WB1711 | 6.5kwh | 屋内 | 無 | 全負荷対応ハイブリッドタイプ |
JH-WB1921 | 6.5kwh | 屋内外 | 無 | 全負荷対応ハイブリッドタイプ |
JH-WB1622 | 8.4kwh | 屋内外 | 無 | ハイブリッドタイプ |
JH-WB1821 | 8.4kwh | 屋内外 | 無 | 全負荷対応ハイブリッドタイプ |
JH-WB2021 | 9.5kwh | 屋内外 | 無 | 全負荷対応ハイブリッドタイプ |
同じ蓄電容量の機種がいくつかありますが型番の数字が大きい機種が後継品となります。
従来品は在庫販売となり、在庫が無くなり次第、販売終了がアナウンスされています。
シャープの太陽光発電を設置されているご家庭では特にオススメです。
太陽光発電の保証がまだ残っている時に他社製蓄電池を設置すると保証が途中で切れてしまう場合があります。
また、蓄電残量などを確認できる電力モニターなど付属機器の保証も気にされる場合もシャープ蓄電池がオススメです。
蓄電池の構成機器全てに15年保証を付けられるのは国内ではシャープのみです。
停電時も安心のシャープ9.5kWh全負荷型蓄電池 新設計により浸水被害リスクを低減!JH-WB2021
田淵電機はもともとシャープなど太陽光発電メーカー各社にパワーコンディショナーを供給していたメーカーです。
自社製品のEIBSがヒットし、蓄電池メーカーとしても成功しました。
田淵電機の蓄電池としては停電時に家ごとバックアップできる全負荷対応の「EIBS7」が有名です。他メーカーがまだ全負荷対応蓄電池を発売する前にいち早く発売を開始したことで一時期は「蓄電池と言えばEIBS7」とまで言われていました。
現在は各社から全負荷対応蓄電池が発売され、容量やコスト面でも足並みが揃ってきたことから優位性は失いましたが、まだまだ根強い人気があります。
全負荷の他にも、蓄電池を日中と夜間で2回充電する2サイクル機能など他社にあまりない機能も特徴です。
製品名 | 蓄電容量 | 設置場所 | 重塩害仕様 | タイプ |
EIBS | 4.0kwh | 屋外 | 無 | ハイブリッドタイプ |
EIBS7 | 7.04kwh | 屋外 | 無 | 全負荷対応ハイブリッドタイプ |
田淵電機の蓄電池は2種類です。また設置場所は屋外設置のみ、タイプも単機能タイプは設定がありません。
田淵電機の蓄電池は2サイクルによって、夜間に電気を貯めた後も日中に太陽光発電から再度電気を貯めることができます。これにより蓄電容量2倍とまではいかなくても10kwh近くの蓄電池として使用することが可能です。
その為、低コストで十分な蓄電容量を持つ蓄電池を設置したいご家庭でオススメです。
更に、蓄電池を2台まで設置することも可能です。14kwhの蓄電池を2サイクルすることで消防法で制限されている17.76kwh以上の蓄電池としても使用することが可能です。
田淵電機の全負荷型ハイブリッド蓄電池EIBS7!最強仕様で死角なし
電気自動車の充電スタンドやV2Hなどが有名なニチコンですが、蓄電池でも人気があります。
特に、V2Hとも連携が可能なので電気自動車を所有・検討しているお客様からのご相談が多くなっています。
ニチコン蓄電池は基本的な「単機能タイプ」や「ハイブリッドタイプ」に加えて、設置工事不要の「ポータブルタイプ」、電気自動車と太陽光発電に連携可能な「トライブリッドタイプ」など他社にはない多彩なラインナップが特徴です。
蓄電容量も最小2.0kwhから最大16.6kwhまでご家庭に合わせて様々な選択肢があります。
また、電気自動車からご自宅に電気を給電できるV2Hシステムとの連携をほとんどの蓄電池が可能なのも魅力です。
型番 | 蓄電容量 | 設置場所 | 重塩害仕様 | タイプ |
ESS-P1S1 | 2.0kwh | 屋内 | 無 | ポータブルタイプ |
ESS-U3S1 | 4.1kwh | 屋外 | 無 | 単機能タイプ |
ESS-U2M1 | 11.1kwh | 屋外 | 無 | 単機能タイプ |
ESS-U4M1 | 11.1kwh | 屋外 | 無 | 全負荷対応単機能タイプ |
ESS-U2L1 | 12.0kwh | 屋外 | 無 | 単機能タイプ |
ESS-H2L1 | 12.0kwh | 屋外 | 無 | ハイブリッドタイプ |
ESS-U2X1 | 16.6kwh | 屋外 | 無 | 単機能タイプ |
ESS-U4X1 | 16.6kwh | 屋外 | 無 | 全負荷対応単機能タイプ |
ESS-T1シリーズ | 4.0kwh / 8.0kwh | 屋外 | 無 | 全負荷対応トライブリッドタイプ |
ニチコンの蓄電池は蓄電容量やタイプごとに多くに種類があります。シャープ同様、同じ蓄電容量の機種は後継品と従来品となり、全負荷対応の機種が後継品です。
ニチコン蓄電池は電気自動車を所有・検討されている方には特にオススメです。V2Hとの連携やトライブリッドタイプの蓄電池など、電気自動車と相性の良い蓄電池が揃っています。
また、太陽光発電を設置していないご家庭でも大容量の全負荷対応単機能蓄電池があるので停電時の対策としてオススメできます。
気象警報・AI運転・全負荷対応の単機能型蓄電池がニチコンから登場!ESS-U4M1 11.1kWh
ニチコンのV2HにNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」が登場
いかがでしょうか。今回は人気の蓄電池メーカーの特徴をご紹介しました。お気に入りの蓄電池メーカーはありましたか?
それぞれ他社にない強みを持っているからこそ無数にある蓄電池メーカーの中からたくさんのお客様に選ばれているのですね。
蓄電池はメーカーはもちろん、蓄電容量やタイプも様々です。その中から今回の記事を参考に是非ご自宅にあった蓄電池を探してみてください。
きっとぴったりの蓄電池が見つかるはずです。
もし、どんな蓄電池を選べばいいか迷われたらお気軽にご相談ください。蓄電池の専門家があなたのお家に合った蓄電池を一緒に探させていただきます。