単機能型なのに停電時全負荷対応の蓄電池。3分で分かる、伊藤忠商事のスマートスターL(Smart Star L)

公開日：2020年2月2日 更新日：2023年8月7日

今回は伊藤忠商事のSmart Star L(スマートスターL)をご紹介します。
現在、スマートスターLは様々なメーカーからOEM販売されています。一方機能は概ね共通しているので、ひとまとめにスマートスターLとしてご案内していきます。

蓄電池とは

蓄電池とは電力会社から購入した電気や太陽光発電で発電した電気を充電し、貯めておくことができる設備です。

蓄電池に貯めた電気は昼間や夜間、停電時など必要な時に放電して使用できます。

特に太陽光発電やエコキュートと相性がよく、太陽光発電で発電した電気を貯めて夜間に使用したり、深夜の割安になった電気を貯めておいて、逆に電気代が割高になった昼間に使用するなどして活用可能です。

近年では太陽光発電の余剰電力買取制度(FIT)の期間が満了し売電単価が安くなることに加え、電気代の高騰も手伝って自家発電・自家消費に切り替えるために蓄電池を導入するご家庭が急増しています。

また、大容量の蓄電池であれば1日分以上の電気を貯められることから台風などの自然災害に伴う停電時の非常用電源としても人気です。

一部のハウスメーカーでは新築時に太陽光発電と一緒に蓄電池も設置できるところもあり、今後ますます導入されるご家庭は増えていくでしょう。

蓄電池について、こちらの記事で詳しく解説しています。

蓄電池を導入するメリット・デメリット

蓄電池のメリット

蓄電池を導入するメリットには以下の4つがあります。

• 電気代が安くなる
• 停電時にも電気が使える
• 太陽光発電で発電した電気を夜間にも使える
• 環境に優しい

蓄電池のメリットについては、こちらの記事もご覧ください。

蓄電池を導入するデメリット

蓄電池を導入するデメリットには以下の3つがあります。

• 設置にはある程度のスペースが必要
• 単体では電気代の節約効果は低い
• 導入コストが高い

蓄電池のデメリットはこちらの記事でも詳しく解説しています。

蓄電池の適正価格

蓄電池の導入を考えているのなら必ず知っておきたいのが適正価格です。

この適正価格を把握していないと悪徳業者に騙されてしまうこともあります。

蓄電容量1kWhあたり約15万円前後~20万円が適正価格

蓄電池の適正価格は容量1kWhあたり約15万前後~20万円です。

1kWhあたり20万円以上の高額な見積もりや、反対に10万円などの格安の見積もりを出してくる業者はお断りしましょう。

格安の業者もお断りするのは工事の質が悪い可能性が高いからです。

安物買いの銭失いにならないよう、気をつけましょう。

蓄電池の適正価格についてこちらの記事でより詳しい解説を行っています。

スマートスターLの仕様

はじめに蓄電池の仕様を確認していきます。

スマートスターLはパワーコンディショナ一体型の単機能蓄電池です。

一体型のため、新たにパワーコンディショナを設置する必要がありません。省スペース化を実現しています。

仕様

蓄電容量 (実行容量)	9.8kWh (8.8kWh)
定格出力	3kVA(系統・自立ともに)
想定サイクル数	6,000サイクル
動作温度	-10℃～45℃
寸法(幅/高さ/奥行)	76.2/114.5/44(cm)
質量	約180kg
設置場所	屋外

スマートスターLの特徴と機能

続いて特徴と機能のご紹介です。
次世代蓄電池と言われるスマートスターLには、一体どのような機能があるのでしょうか。

単機能型なので太陽光発電がなくても設置可能

スマートスターLは太陽光発電なしでも設置可能な単機能型蓄電池です。

ご自宅の外観や条例により太陽光発電を設置していないご家庭でも停電対策として蓄電池を導入していただけます。

単機能型蓄電池について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

インターネット環境がなくても蓄電池の見守りサービスを使用可能

スマートスターLにはNTT回線を利用した専用ルーターが付属しています。

これにより、ご自宅にインターネット環境がなくても蓄電池の見守りサービスを利用することができます。

不具合発生時にはインターネット経由でメーカー側でも状況を確認することができるため、迅速に対応することができます。

人工知能(AI) GridShareと連携して電力を最適化

スマートスターLとGridShareが連携して、曜日や時間帯ごとの電気の使用量を学習し、翌日に必要な電力量を予測します。
さらに翌日の天気予報から太陽発電の発電量も予測することで、電力会社の安い深夜電力をどの程度まで買電して貯めておくかを蓄電池が自分で判断・実行してくれます。

例えば、日中の電気使用量の少ない平日の天気予報が晴れだった場合には、深夜電力の充電量を少なくします。
逆に電気使用量の多い休日の天気予報が雨の場合には、深夜電力の充電量を多くしてくれます。

人工知能による蓄電池の自動制御によって、経済的に運用することができます。

※人工知能GridShareには1,200円/月(税別)の利用料が必要です。
※設置後2年間は使用必須となり、2年後に使用継続するか停止するかを選択できます。

蓄電容量9.8kWhの大容量！しかも単機能型なのに停電時にはお家まるごとバックアップの全負荷型蓄電池

スマートスターLは蓄電容量9.8kWhの大容量なので、停電時でも平均的なご家庭の1日の消費電量をまかなうことができます。
さらに電気の使用に制限の無い200V機器対応の全負荷型蓄電池なので、停電時でも非常に安心です。

例えば、停電時でも1日の中でこれらの機器を使用することができます。

冷蔵庫だけに電気を供給した場合には、150時間以上も連続使用することができます。

蓄電残量がほぼ0の状態から約3時間で満充電可能

スマートスターLは蓄電残量がほぼ0の状態であっても約3時間で満充電状態になります。

停電時には独自の制御によって太陽発電の電気をご自宅で使用しながら、余った電気を蓄電池に貯めることができます。

これならいざという時でも安心ですね。

スマートスターL　まとめ

いかがでしたでしょうか。
次世代蓄電池という名前通り、人工知能との連携やネット環境のないご家庭でも見守りサービスが利用できるなど、他メーカーにはない特徴を持つ蓄電池ですね。

• インターネット環境がなくても蓄電池の見守りサービスを使用可能
• 人工知能(AI) GridShareと連携して電力を最適化
• 蓄電容量9.8kWhの大容量
• 単機能型かつお家まるごとバックアップの全負荷型蓄電池
• 蓄電残量がほぼ0の状態から約3時間で満充電可能

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