近年、テレビ CMなどでも注目を集めている蓄電池ですが、
「そもそも蓄電池って必要なの?デメリットもあるんじゃない?」
とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みや疑問に徹底的にお答えしていきます。
注意点や実例も交えてご紹介しますので、蓄電池について疑問をお持ちの方はぜひ参考にしてください
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蓄電池を導入するうえで最初に考えられるデメリットは、初期費用が高額であることです。
低用量・低価格のものであれば数十万円、家中の電力を補える大容量蓄電池では百数万円。
多くのご家庭にとって、気軽に払えるとは言い難いお値段です。
加えて、設置工事を外注する販売店の場合は「工事費用」が割高になってしまいます。
国や自治体から補助金などが出るケースもありますが、蓄電池を導入する際は、本体の価格だけでなく工事費用のことも考えた販売店選びが必要です。
当然、高額な蓄電池の方が性能は優秀です。
例えば、停電時に普段通りすべての電気を使える『全負荷型蓄電池』は、一部の電化製品しか使えない『特定負荷型蓄電池』と比べて高額です。
蓄電池が1度に充電できる「容量」によっても価格は大きく変化します。
容量の大きさにより、停電時に使える電気の量が異なります。
蓄電池を選ぶにあたって、特に重要なポイントと言えるでしょう。
停電などの非常時、1日の消費電力量は4人家族の場合10kw程度必要になると言われています。
ところが、蓄電池は容量によって停電時に家電を使用できる時間が変わってきます。
よく調べておかないと緊急時に電気が残っていなかった、なんて状況になりかねません。
季節や使用する家電によって1日の電力消費量は変わりますが、蓄電池で非常時に備えたいのであれば、最低でも7kw以上の機種を選ぶことをおすすめします。
1kWhや2kWhの、低容量タイプの蓄電池がダメなわけではありません。
低コスト・省スペースで設置できるメリットがあるからです。
ただ、長時間の停電へのカバーや、電気代削減の効果を期待できるとはいえません。
数時間以上の大規模停電や、電気代の削減効果を期待するのなら、ある程度の容量を備えた蓄電池が必要になります。
蓄電池を導入することで、値段が低い夜間の電気を貯め、必要に応じて放電し節電することが可能です。
しかし、それだけで初期費用を回収することは現状難しいでしょう。
蓄電池で節電したいのであれば、太陽光発電とセットで運用し、電気を買わないことで電気代を抑えることが効果的です。
蓄電池単体の節電性能はそれほど高くありませんが、太陽光なしでも電化製品を長時間動かすことができるため、災害・停電時の非常用電源として非常に重宝されています。
ただし、容量や利用状況によって使用時間はさまざまであるため、蓄電池に頼りすぎるのはよくありません。
※一部太陽光設置が必須の機種あり
太陽光発電を設置しているのであれば、日中発電した電気を無駄なく充電するために大容量の蓄電池を設置することも選択肢の1つです。
※ 蓄電池に負荷をかけるため、安全を考慮し充電できるのは容量の8割程度となっています。
蓄電池には寿命があり、その長さは約10年以上だと言われています。
充電と放電を繰り返すことでバッテリー自体が劣化していくため、蓄電容量が減ってしまうのです。
現在、家庭用蓄電池の主流となっているのは「リチウムイオン蓄電池」で、身近なものでいうとお手持ちのスマートフォンの電池などが該当します。
スマートフォンを使用していくにつれ、充電の減りが早くなった経験はありませんか?
同じように、蓄電池も使い続けると劣化してしまうのです。
蓄電池の寿命は、「サイクル寿命」と呼ばれ、1サイクルは電池残量100%→0%→100%というように放電と充電の1セットを指します。
蓄電池のサイクル寿命は、スマートフォンと比べて6~25倍前後です。
多いものだと12,000サイクル以上、少ないものは3,000サイクル程度と、メーカーによって4倍近い差があります。
よく確認しておかないと、「すぐに充電効率が落ちた」など後々トラブルの原因になってしまうので注意が必要です。
サイクル数は、公表しているメーカーの方が少なく、具体的な年数にいたってはほとんど公表されていません。
しかし、おおよその寿命を知る方法があるのです。
蓄電池のサイクル数で寿命がピンとこない方でも、保証期間である程度判断することができます。
保証期間とは、故障・劣化したパーツをメーカーが無償で交換してくれる期間のことです。
例えば、10年保証が付いている蓄電池の場合、10年の間で故障・劣化したパーツならメーカー負担で交換してくれます。
メーカーとしては、部品代や訪問費用をすべて負担しなければならないため、損でしかありません。
ということは、10年保証の蓄電池の場合、メーカー側が最低でも10年は問題なく稼働し、修理対応する必要がない製品として販売していると考えることができます。
これは、蓄電池に限らず他の製品にも言えることなので、覚えておいて損はないでしょう。
蓄電池は、メーカーや機種によって、屋外専用や屋内専用などの種類があり、
その大きさはエアコンの室外機ほどのものが多いです。
また、高温多湿をなるべく避け、結露が発生しにくい場所を選ぶ必要があるなど、条件にも注意が必要です。
設置の際は実際に施工する工事店に下見してもらい、希望の設置場所を伝えてください。
停電に備えるなら何kw以上、太陽光設置済みなら大容量にするなど、自分にあった製品を選びましょう。
いかがでしたでしょうか
今回は、蓄電池を導入するデメリットについてご紹介しました。
最後に紹介した内容を振り返ってみましょう。
蓄電池を導入するメリット・デメリットはしっかり理解して検討したいですね。
もし気になることがあれば、気軽に蓄電池駆け込み寺までご相談ください。
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