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電気自動車にV2Hを組み合わせれば、電気自動車を移動の道具としてだけで無く、家庭用蓄電池としても活用する事が可能です。
日々の電気代を安くしたり、非常用電源として電気自動車を使う。
V2Hがあれば、経済的かつ安心で未来的な生活を手に入れる事ができます。
今回は前回の記事公開後から人気を博しているニチコンのV2H、こちらに新しく登場したNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」をご紹介していきます。
その名の通り、以前までのプレミアムモデルに更に機能がPlusされてパワーアップしています。
V2Hとは「vehicle to home」の略称です。
従来は家から電気自動車(EV)に電気を充電するのみでしたが、V2Hを導入することで電気自動車の電気を家に供給することが可能となります。
脱炭素社会に向けて電気自動車の普及が進む今、ご家庭の電気自動車が大容量の蓄電池として活用できるようになるV2Hは非常に注目されています。
まずはV2Hがあると生活がどのように変化するのか、簡単にご説明します。
新築住宅でも増えてきている太陽光発電・オール電化住宅に電気自動車とV2Hを導入すると、昼間は太陽光発電の電気で、夜間は電気自動車の電気で生活できるようになります。
更に、電力会社が用意している深夜電力が安いプランなら、電気自動車も安価で充電できます。
翌日が雨などで太陽光発電の発電が期待できなくても、電気自動車の電気を使用できるので、今までよりも経済的な生活が可能です。
万が一停電起こった場合も、太陽光発電で発電した電気と電気自動車にためた電気を使用することができます。
また、全負荷型蓄電池のように家全体で電気を使用可能です。
電気自動車の大容量バッテリーを使用するので家庭用蓄電池に比べて多くの電気をためておく事ができます。
最も容量の小さい対応車種(トヨタ自動車株式会社 プリウスPHV)は8.8kWhとなり、こちらで停電時に約半日〜1日分の電気をためておけます。
最も容量の大きい対応車種(日産自動車株式会社 リーフe+)で62kWh、こちらは停電時に4日〜7日分の電気をためる事が可能です。
V2Hについてさらに詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
ここではV2HのNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」と従来モデルの違い、新たに追加された機能や特徴をご紹介します。
補助金情報はこちらの記事から確認できます。
プレミアムPlusモデルは停電時にも太陽光発電と連系し続けることが可能です。
これによりスタンダードモデルでは出来なかった、停電時に太陽光発電が発電した電気を電気自動車に充電出来るようになりました。
電気自動車はほとんどの車種で家庭用蓄電池よりも電気を貯めておける容量が多くなっています。
そんな電気自動車にV2Hを介してたくさん電気を貯めておくことができるので、停電が長引くなどした時も安心ですね。
従来モデルでの停電時の復旧操作は、スイッチの切り替えや電気自動車のシガーソケットにケーブルを繋いだり、手順も多く非常に分かりにくいものでした。
「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」ではそれらの分かりにくい手順を取っ払い、V2H本体のボタン一つで停電時に電気が使えるようになっています。
従来モデルでは停電が起こった際、V2Hへの電気の給電もストップします。
なので、スイッチの切り替えや電気自動車へのケーブルの繋ぎ込みをして、V2H本体に電気を供給する必要がありました。
このボタン一つでの復旧作業は、新たに追加されたUPS装置(無停電装置)によるものです。
UPS装置とは内部バッテリーを搭載しており、停電時に予め接続しておいた機器へ瞬時に電力を供給することで電源が落ちる事を防ぐ装置です。
例えば、コンセントから電源を取っているデスクトップパソコンに接続しておけば、パソコン作業中に停電が起こってもデータの破損や喪失を防ぐことができます。
UPS装置が追加されたことで、停電時のV2H本体への給電はUPS装置が自動で行ってくれます。なので、後はV2H本体のスイッチを押すだけで家全体の電気が復旧します。
UPS装置からV2Hへの給電は約2時間ほど可能です。
しかし、停電が2時間以上に及ぶ場合、V2Hへの電気の給電は従来モデルと同様、電気自動車へケーブルを繋いで行う必要があります。
V2HのNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」では従来モデルに比べて電気自動車に接続するコネクターケーブルが小型・軽量化されています。
女性の方やお子様でも電気自動車への給電が簡単にできるようになりました。
設置時に使用する基礎の高さ10cmに加え、V2H本体自体も25cmまでの耐浸水性能があります。
基礎と合わせて35cmまでの浸水被害に耐える事ができます。
ほとんどの家の基礎は35cm〜40cm程度なので基礎下までの浸水であれば耐えられる設計です。
中には高基礎やベタ基礎の家もあるので全ての家で基礎下までの浸水に耐えられる訳ではありませんので注意してください。
V2HのNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」では表面の塗装を見直した事により、塩害地や重塩害地域にも設置する事が可能となりました。
例えば、従来モデルでは設置できなかった(保証が付かなかった)沖縄県や離島でも設置できます。
V2Hの設置できない場所はこちらの「V2H 設置場所」についての記事で詳しく解説しています。
駐車台数別のおすすめ設置位置などもご紹介していますのでぜひご覧ください。
スタンダードモデルでは停電時に充放電能力が6kVAから3kVAに下がってしまいます。
その点、プレミアムPlusモデルであれば停電時にも6kVAで充放電が可能です。
これだけの充放電能力があれば、平常時と変わらずに電気を使用することができるので安心ですね。
プレミアムPlusモデルでは専用アプリを使って、スマホからV2Hの動作状況の確認を行えます。
また、同アプリからは充放電の操作も行えるので、外に設置してあるV2H本体のところまでわざわざ行かなくてもよくなりました。
悪天候の日などに外に出なくて済むのは助かりますね。
ここではV2HのNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に対応している電気自動車をメーカーごとに紹介していきます。
今後の対応車種は増えていく事が予想されます。
下記は2022年12月までの対応車種です。
また、V2H対応車種についてはこちらの記事で常に最新情報を掲載しています。
トヨタ自動車株式会社のプリウスPHVもV2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」の対応車種です。
注意点として、2019年5月以前の乗車定員4名のモデルは対応外です。
所有されているプリウスPHVが乗車定員5名のモデルなら対応しています。
電気自動車ではなく、燃料電池自動車であるMIRAIは停電時のみ「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」と接続できます。
停電していない時は電気自動車のようにご家庭に電気を供給できないのでご注意ください。
トヨタ自動車からもV2Hに対応したEVがリリースされました。
バッテリー容量は日本メーカーの中でも最大級の容量です。
bZ4Xはリース専用車となり、兄弟車であるスバル「SOLTERRA(ソルテラ)」は通常販売が予定されています。
アリアは国産車としては最大級の電池容量をもつSUVタイプのBEVです。
V2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に対応しているので、停電時にも安心ですね。
サクラは軽サイズのBEVです。
電池容量は20kWhと控えめですが、フル充電で180kWhの走行距離があります。
こちらもV2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に対応車種です。
電気自動車と言えば日産自動車のリーフを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
もちろんリーフもV2Hの対応車種に含まれています。
V2H対応車種の中ではリーフが最も電池容量の大きい電気自動車です。
商用バンの電気自動車であるe-NV200もV2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に接続することで蓄電池として使用可能です。
工事現場などで大活躍のe-NV200、作業を終えて事務所に戻ってからも活用できます。
愛らしいルックスが特徴的なHonda eもV2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に対応しています。
V2H本体はコンパクトな設計なので横に設置したとしてもHonda eの雰囲気を壊しません。
三菱自動車としては数年ぶりとなる軽サイズのBEVがeKクロス EVです。
こちらもV2Hに対応しています。
なぜかニチコンの公式サイトには記載がなかったのですが姉妹車である日産「サクラ」が対応していること、三菱の公式サイトにはV2H対応と記載があるので「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」にも対応しているのは間違いないでしょう。
こちらは続報あり次第、更新します。
ニチコン公式サイトにて正式に対応車種であることを確認致しました。
参考:三菱自動車 公式サイト「eKクロス EV | 充電・給電・蓄電」
V2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」の対応車種の中には、PHEVとして比較的電池容量の大きなエクリプスクロスもあります。
停電が長期間に渡って続いても約1日分の電気を供給可能です。
災害時にも活躍した実績のあるアウトランダーPHEVもV2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に対応しています。
年式によって電池容量が違いますので注意が必要です。
世界初の量産型電気自動車として登場したi-MiEV。惜しまれつつも2021年3月に新車販売を終了しましたが、最新のV2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」としっかり接続できます。
V2H「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」の対応車種の一つに商用電気自動車のミニキャブ・ミーブがあります。
これをベースとしたキャンピングカーも作られるなど、密かに人気の高かった商用電気自動車です。
ミニキャブ・ミーブにはバンとトラックの二種類があり、それぞれ用意されている電池容量が違います。
2022年2月月に発表され、5月より発売を予定しているヒョンデ製EV IONIQ5もV2Hに対応しています。
70kWh以上の電池容量は現在、V2Hシステム「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」に対応している車種の中では最大級の容量です。
商用EVバスで広く知られているBYD社より、V2Hシステムに対応している商用EV乗用車e6が新たに発売されています。
現在はパートナー企業に向けた限定的な販売となっていますが、タクシーなどで目にする機会が増えてくるかもしれませんね。
上記のe6やバスなど商用車では多くの日本向けモデルを販売しているBYDですが、これまで一般向けモデルの販売はしていませんでした。
なので、BYD自体あまり聞いたことのメーカーかもしれません。
実は電気自動車の販売台数で世界一を誇るメーカーです。
そんなBYDが初めて一般向けとして発売するのが「ATTO 3」。
もちろん電気自動車であり、V2Hにも対応しています。
これまで日本向けにはPHEVなどの設定がなかったスバルですが、2022年5月よりEVであるSOLTERRAの受注受付を開始します。
こちらもV2Hに対応しており、これで主要な日本メーカーのV2H対応車種は4社目となります。
これまで電気自動車自体はメルセデス・ベンツにもありましたがV2Hに対応している車種はありませんでした。
しかし、2022年9月29日に発表・発売されたEQS及びEQEの日本仕様において、遂にメルセデス・ベンツの電気自動車がV2Hに対応しました。
自動車業界では強い影響力を持つメルセデス・ベンツがV2Hに対応したことで、今後は多くの輸入車メーカーがV2H対応車種を発表することが予想されています。
また、通常モデルのEQS 450+だけでなく、AMGモデルであるMercedes-AMG EQS 53 4MATIC+もV2Hに対応しています。
2022年9月29日にEQSと共に発表・発売されたEQEもV2H対応車種です。
EQS同様、通常モデルの「EQE 350+」とAMGモデルの「Mercedes-AMG EQE 53 4MATIC+」2モデル展開となり、両モデルともV2Hの対応車種です。
以前から販売されていたMX-30 EV MODELが2022年10月度の改良でV2Hの対応車種となりました。
車台番号DRH3P-150002 以降のモデルが対象となり、一部改良前のモデルは対象外なので注意が必要です。
いかがでしたでしょうか、今回は電気自動車を家庭用蓄電池としても活用できるようにする機器、V2HのNEWモデル「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」をご紹介しました。
以下が今回のまとめです。
「EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル」であれば機械に詳しくない方でもボタン一つで停電から電気を復旧可能です。
例えば、操作するボタンさえ伝えておけばお子様1人でもできます。
これから脱炭素社会に向けて、電気自動車とV2Hのセットが主流となっていくでしょう。