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電気自動車の普及に併せてV2Hのお問い合わせも数多くいただくようになりました。
現在V2Hをご検討中の方のなかには、設置場所についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実際、「どこに設置するのがいいか分からない」といったご質問も増えてきています。
そこで今回は、そんなお悩みを一発で解決する記事を執筆します。
この記事で解決できるお悩みは以下のようになります。
V2Hはできるだけ電気自動車の給電口の近くに設置するのがおすすめです。
しかし、車種や駐車台数、駐車場の広さによって使い勝手の良い設置場所は異なります。
V2Hは多くの場合、ほとんど毎日利用する設備です。
今回の記事で、使いやすい設置場所を見つけていただければ幸いです。
V2Hとは電気自動車の電気を取り出し、自宅で使えるようにするシステムです。
これにより、電気代の削減や停電時にも電気自動車を非常用電源として使用できます。
電気代の高騰や大規模な災害が予想されているので、それらへの備えとして導入される方も大勢いらっしゃいます。
また、電気を取り出すだけでなく、充電待ちの必要ない自宅充電が可能です。
通常のEV用コンセントによる充電と比べると、最大で2倍のスピードで充電できるので、電気自動車の利便性向上に貢献するでしょう。
加えて、電気自動車が増えてくると、公共の充電設備は混雑することが予想されます。
そのような場合でも、V2Hがあれば自宅で充電できるので非常に便利です。
さらに、近年はカーボン・ニュートラルなど環境保護に向けた取り組みが加速しています。
V2Hを太陽光発電と連系させれば、自家発電した電気で電気自動車を充電できます。
電気自動車は太陽光発電のクリーンな電気で走らせるのが似合います。
このように、V2Hとは新しい時代にマッチしたシステムだと言えるでしょう。
V2Hについてもっと詳しい解説はこちらから
まず初めにV2Hを設置できない場所をお伝えします。
とはいえ、V2Hに関してはほとんど設置NGはありませんのでご安心ください。
基本的にはご希望の場所に設置できると思っていただいて大丈夫です。
また、設置に基準は各メーカーによって異なりますが、ここでは家庭用用としては最も人気のあるニチコン製V2H「EVパワーステーション プレミアムモデル」を例に解説していきます。
EVパワーステーション プレミアムモデルについて詳しくこちらの記事をご覧ください。
ご自宅に分電盤とV2Hを接続する専用ケーブルは最長で50mです。
なので、ご自宅から50m以上離れた駐車場には設置することができません。
ほとんどの場合、ご自宅と駐車場はそこまで離れていないでしょうからあまり気にしなくても大丈夫でしょう。
ニチコンでは重塩害地域・塩害地域・一般地域と3段階に塩害レベルを分けており、その中で塩害地域まではV2Hを設置することができます。
以下が塩害レベルによる設置可否の表です。
潮風 | 海岸からの距離 | 備考 | ||||
300m |
1km |
2km |
||||
内海 | 当たらない | 塩害 | 一般 | 淡路島等、内海に囲まれた島を含む | ||
当たる | 重塩害 | 塩害 | 一般 | |||
外海 | 当たらない | 重塩害 | 塩害 | 一般 | ||
当たる | 重塩害 | 塩害 | 一般 | |||
沖縄・離島 | 当たらない | 重塩害 | 塩害 (1年保証) | 沖縄、および外海に囲まれた島 | ||
当たる | 重塩害 |
また、内海・外海・離島の区分は下記をご確認ください。
ニチコンの「EVパワー・ステーション プレミアムモデル」または「EVパワー・ステーションプレミアムプラスモデル」は塩害地域までは設置が可能です。
V2Hは設置後も点検ができるよう、本体の上部と四方にメンテナンススペースが必要です。
なので、設置するのに最低限必要なスペースとしてはV2H本体の寸法にメンテナンススペースを加味した以下のようになります。
設置をご希望の場所が上記のスペースを確保できるか確認しておきましょう。
V2H本体と電気自動車を繋ぐ給電ケーブルは最長で約7.5mです。
したがって、電気自動車の給電口から7.5m以上離れた場所に設置してしまうとケーブルが届かず充放電ができません。
V2Hを設置する際は、給電ケーブルが届くように電気自動車との距離は余裕をもって7m以内に収めるようにすると良いでしょう。
V2Hは雨などでは故障しないのでご安心ください。
しかし、水に浸かってしまうような状況では故障してしまいます。
ニチコンの「EVパワー・ステーション プレミアムモデル」や「EVパワー・ステーション プレミアムプラスモデル」では浸水被害軽減設計のおかげで25cmまでの浸水被害を軽減することが可能です。
そこにプラスして簡易基礎を使用すれば+10cmほどの高さまで軽減できます。
それ以上の浸水被害を想定する場合は、簡易基礎ではなく本基礎を設営するのがおすすめです。
本基礎は住宅基礎の高さ(約40cm)に合わせて設営するのが一般的です。
V2Hは上記で紹介した設置NG場所以外であれば、どこでも自由に設置していただけます。
そのなかで使い勝手の良いおすすめの設置場所を駐車台数別にご紹介します。
下記のようにV2H対応車種の急速給電口は車種やメーカーによって様々です。
現状の急速給電口位置をまとめると下記のような傾向があります。
フロントグリル付近の給電口は電気自動車であることをアピールする狙いがあったようです。
これから電気自動車が増えていくのは確実なのでフロントグリル付近の給電口を採用する車種はそう多くは発表されないでしょう。
反対に運転席側後方の給電口は、軽BEVが増えていくにつれ多くなることが予想されます。
また、前向き駐車の多い海外では助手席側前方(運転席前方)に給電口が設置されていることが多いです。
そのため、輸入BEVや国産車であってもグローバル販売に主軸をおいたフラッグシップBEVなどが増えるにつれ車両前方に給電口を設ける車種も多くなっていくでしょう。
ちなみに、国産メーカーのガソリン車の場合、ほとんどのメーカーで給油口は助手席側後方に設けられています。
おそらく、給電口の設置位置に助手席側後方が少ないのはガソリン車との混同を防ぐ意味合いもあるのではないでしょうか。
なので、今後も助手席側後方に給電口を設置するBEVはあまり増えず、逆側の運転席側後方に給電口を設置する車種が多くなっていく可能性があります。
一台駐車の場合は助手席側後方にV2Hを設置すると良いでしょう。
この位置であれば給電ケーブルが7.5mまであるので、運転席側後方・助手席側前方・助手席側後方・フロントグリル付近の4箇所に対応することができます。
電気自動車を乗り換えてもほとんどの車種でV2H本体を移動させずにそのまま使用することができるでしょう。
電気自動車を2台並列で駐車する場合は、2台の後方かつ左側の車両の運転席側に設置すると、使い勝手が良いでしょう。
この位置であれば、どちらの電気自動車も運転席側後方・助手席側前方・助手席側後方・フロントグリル付近の4箇所に対応できる可能性が高いです。
電気自動車を2台縦列に駐車する場合は、スペースがあれば2台の真ん中助手席側に設置すると使い勝手がいいです。
この位置であれば、どちらの電気自動車も運転席側後方・助手席側前方・助手席側後方・フロントグリル付近の4箇所に対応できるでしょう。
しかし、縦列の駐車場では左右のスペースが狭い場合が多いかと思います。
車両の横側にV2Hを設置するスペースが無い場合は、奥側の車両後方に設置すると良いでしょう。
この位置であれば、奥側の車両は運転席側後方・助手席側前方・助手席側後方・フロントグリル付近の4箇所に対応できます。
また手前の車両については、運転席側後方・助手席側後方の2箇所に対応できます。
ですので、2台とも車両前方に給電口がある場合、手前の車両を前向き駐車するなど少し工夫が必要です。
今回はV2Hの設置場所について、解説しました。
V2Hは電気自動車とご自宅を繋ぐことで普段の電気代を削減したり、停電時に電気自動車を非常用電源として活用できるなど非常にメリットの多い商品です。
しかし、V2Hの適切な設置位置を把握していないとケーブルの取り回しなどで不便に感じてしまいます。
エコ電気サービスでは長く使用するV2Hだからこそ、お車を乗り換えられた時のことも考え、適切な設置場所をご提案させていただいております。
また、お客様と弊社のどちらともが不利益を被らず、末永くお付き合いさせていただけるよう、適正価格でのご提案をお約束しています。
V2Hや太陽光発電、蓄電池のお見積り・設置工事のご相談は”適切な設置場所“に”適正価格でご提案できる“エコ電気サービスにお任せください。