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V2HシステムのパイオニアであるニチコンからNEWモデルが発表されました。
それが、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズです。
セパレートタイプへの変更や変換効率の向上、保証年数が10年間になるなど、従来モデルの長所は残しながら、 より便利に使用できるよう改善されています。
今回の記事では新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの特徴や仕様を徹底解説しています。
V2Hをご検討中の皆様はぜひ最後までお読みいただき、参考にしてみてください。
ニチコンの販売する最新のV2Hシステム、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの特徴について解説していきます。
電気自動車と自宅を繋ぐV2Hシステムの中でもトップシェアを誇るEVパワー・ステーションですが、2024年4月より新型であるVSG3シリーズにバージョンアップします。
より設置のしやすいセパレートタイプへと変更されるなど、これまでよりも使い勝手や機能性が向上している点が大きなトピックです。
以下では、先代モデルから継承されている点や進化した点を解説します。
V2Hをご家庭に導入することで、太陽光発電で発電した電気や夜間の割安な電気を電気自動車に充電することができます。
さらに、電気自動車の充電しておいた電気はV2Hを介してご家庭に供給することが可能です。
これにより電気代を削減できたり、停電時にも電気を使用できるようになります。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズはこれらのV2Hとしての基本的な機能もさらにパワーアップしています。
太陽光発電で発電した電気の使い道は、これまで自宅で使用するか、電力会社に売電するか、蓄電池に充電しておくかしか選択肢がありませんでした。
V2Hシステムである新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズを導入することで、太陽光発電で発電した電気を電気自動車にも充電しておくことができるようになります。
再生可能エネルギーで発電した電気で走行する電気自動車は真にエコロジーな乗り物と言えるでしょう。
電気自動車の欠点の一つとして知られているのが、充電インフラが十分に整っていないことです。
そのため、都市部や観光地では数少ない充電ステーションに電気自動車が集中し、充電待ちが発生するリスクがあります。
このデメリットは電気自動車から従来までの内燃機関車に乗り換える層の理由の上位にもランクインしており、充電にかんする不便さがエコな電気自動車の普及を妨げていることが分かります。
その点、V2Hシステムを自宅に導入すれば、自宅で電気自動車を充電することが可能です。
これにより、少なくても会社帰りや買い物帰りに突発的な充電待ちに巻き込まれる可能性はグッと減ることでしょう。
自宅に戻れば待ち時間ゼロで電気自動車を充電することができるEVパワー・ステーションVSG3シリーズはこれまでにない快適な充電体験をもたらしてくれます。
これまでのV2Hシステムは充電スピードが遅く、太陽光発電が発電した電気を十分に活用することができていませんでした。
しかし、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズであれば、従来まで主流だった200V/3kW普通充電の約2倍のスピードで充電が可能な倍速充電を使用できます。
これにより、一度にたくさんの電気を充電に活用することができるので太陽光発電で発電した電気を無駄にしません。
また、朝に電気自動車を使用して、昼間に充電し、また夕方から電気自動車でお出かけするような使い方も可能です。
これまでよりも電気自動車を便利に活用できますね。
一度にたくさんの電気を充電できるようになって心配なのが、電気の使いすぎによるブレーカー落ちです。
しかし、この点も新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズは抜かりありません。
ご家庭内での電気の使い方をモニタリングし、電気の使用量が上がる瞬間に電気自動車の充電量を抑制することでブレーカー落ちを防ぎます。
例えば、電気自動車の充電とヘアドライヤー、電子レンジや電気オーブンなど一度にたくさんの電気を使用する家電を併用しても、一時的に電気自動車への充電を抑制するので安心です。
EVパワー・ステーションVSG3シリーズは電気自動車を充電できるだけではありません。
電気自動車に貯めておいた電気をご家庭に供給することも可能です。
これにより、太陽光発電で発電した電気を昼間以外にも使用できます。
EVパワー・ステーションと太陽光発電を併用することで、環境に優しい再生可能エネルギーを活用しながら、電気代を削減することが可能です。
家庭用蓄電池の蓄電容量は多くても16kWh前後ですが、電気自動車の場合はより多くの電気を蓄えておくことができます。
例えば、電気自動車として有名な日産「リーフ」では数種類の蓄電容量が用意されていますが、最も容量の小さいモデルでも24kWhの電気を蓄電しておくことが可能です。
一般的なご家庭の場合、1日の電気使用は平均12kWh前後と言われています。
24kWhタイプのリーフの場合、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズを利用して丸2日分の電気をご家庭で使用できます。
V2Hシステムでは、電気自動車とご家庭間で電気をやりとりする際に電気を変換する必要があります。
しかし、その際には変換ロスが発生してしまいます。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズでは回路設計を見直すことで変換ロスの削減に成功しています。
これまでよりも、さらに効率的に電気を活用することが可能です。
EVパワー・ステーションは10年以上使用できる製品ですが、自動車は3〜5年前後で乗り換えるのが一般的です。
また、電気自動車の充電口は同じメーカーであってもデザイン上の都合などにより左前に設けられていたり、右後ろに設けられているなど、統一されていません。
そのため、乗り換え前の車種では右後ろの充電口であったのに、乗り換え後は左前になってしまうようなケースが考えられます。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズでは、そのようなケースでもV2Hシステムの使い勝手を損ねない7.5m長の充放電ケーブルを採用しています。
これにより、乗り換える車種を自由に選べることはもちろん、EVパワー・ステーションの設置位置も自由に選択することが可能です。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズを導入することで、停電時にも電気自動車からご家庭に電気を供給することができるようになります。
蓄電池を導入していないご家庭でも、電気自動車があれば停電対策が可能です。
停電が発生した時には電気自動車に貯めている電気をご家庭で使用できます。
IHクッキングヒーターやエアコンなどの200V家電も使用できるので、真夏や真冬でも安心して電気の復旧を待つことができるでしょう。
前述の通り、電気自動車の蓄電容量は家庭用蓄電池のそれを上回ります。
また、夜間に消費した電力は翌日に太陽光発電で補充することも可能です。
そのため、停電が1日以上続くような大規模なものであっても、余裕をもって復旧までを過ごすことができるでしょう。
停電時に電気自動車に貯まっている電気をご家庭に供給する方法はとても簡単です。
充放電ケーブルが電気自動車に接続されていれば、自動的にご家庭に電気を供給できます。
もし、停電時に充放電ケーブルが接続されていなければ、ケーブルを接続するだけで大丈夫です。
従来モデルのように12V電源ケーブルを追加で接続したり、設定パネルを操作する必要はありません。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの形状は従来型とは大きく変更されています。
小型・軽量化されているので、よりご家庭に適した設置位置や設置方法を選ぶことが可能です。
まず大きな変更点として、本体と充放電プラグが別体となったセパレートタイプが新たに採用されています。
これにより、自由に設置場所を選択できるようになり、様々な駐車スペースに対応が可能です。
例えば、本体は駐車場とは別の場所に設置し、充放電プラグだけを電気自動車のすぐそばに設置しておくことができます。
EVパワー・ステーションVSG3シリーズの本体は壁掛け設置と据え置き設置を選択できます。
また、充放電プラグは壁掛け設置とポール設置を選択可能です。
設置スペースに合わせて、それぞれ自由に選択して設置できます。
プラグホルダのカラーはシルバーとブロンズの2色が用意されています。
これにより、設置スペースのデザインや雰囲気に合わせてカラーを選択可能です。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズは機能性だけでなく、見た目にも配慮された製品設計がなされています。
シルバーはタイルやコンクリートを使用したモダンでスタイリッシュな駐車スペースに、ブロンズはレンガなどが配されたより温かみのある駐車スペースに適しているでしょう。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズはセパレートタイプになっただけでなく、より薄く、小さく、軽く改良されています。
それに伴い、見た目もシンプルでスマートになりました。
どのような設置環境にマッチする新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズをぜひ一度ご覧ください。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズは塩害地や重塩害地にも設置可能です。
通常の塩害地であれば一般地仕様で設置でき、重塩害地の場合はメーカーが設定しているオプションを選択します。
もちろんメーカー保証も一般地仕様と同等の内容です。
これにより、海岸近くのご家庭や離島にお住まいの方であっても、安心して新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズを設置することができます。
前述の通り、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズは回路設計を見直すことで変換効率が上昇しました。
それと同時に、本体の放熱量も減らすことができ、冷却用ファンを排することが可能となりました。
これにより、もともと静かだった運転音がさらに静かに。
多くの場合、夜間帯に充電することの多い電気自動車とセットで使用するV2Hシステムなので、使用時の静寂性が高いのも大きなメリットです。
ニチコンの新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズは、対応車種の幅広さや保証面での手厚いサポートが用意されており、大きな特長の一つとなっています。
また、スマホアプリからの操作やモニタリングに対応しているので、従来型よりも簡単に設定や充放電状況の確認が可能です。
V2Hシステムの対応車種はこの記事の執筆時点で「9メーカー34車種」もあります。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズは従来型と同等の対応車種を予定しているとニチコン側が明言しています。
そのため従来型の対応車種であれば、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズでも対応している可能性は高いでしょう。
今後も新たに発表される電気自動車はV2Hシステムに対応している可能性が高く、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズにも対応しているはずです。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズを含めたV2Hの対応車種について、こちらの記事で常に最新情報を掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
専用アプリをスマートフォンにダウンロードすることで、新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの操作やモード設定、充放電状況の確認が手元で行えます。
従来型では駐車場に設置されている本体のスイッチで操作する必要があり、充放電状況なども分かりにくいのが難点でした。
スマートフォンアプリにより、室内からの操作や充放電状況の確認がかんたんに行えるようになり、これまで以上に便利になりました。
また、無線環境のないご家庭向けに壁付けリモコンもオプションで用意されています。
これらのアプリやリモコンは住居内でのみ使用可能であり、屋外では使用できないので、注意が必要です。
外出先などでも新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの操作などを行いたい場合は、Nature株式会社の販売している「Nature Remo E」を別途設置することで操作が可能となります。
新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの製品保証は従来型の5倍(スタンダードモデル)となる10年の長期保証となります。
ニチコンは2012年に世界で初めてV2Hシステムを発売した会社です。
10年以上V2Hシステムを販売し続けてきたメーカーが設定した保証期間なので、その間には故障などがほとんど起こらないのだろうと、とても信頼のできる10年間だと感じます。
新型EVパワー・ステーションであるVSG3シリーズの仕様をご紹介します。
新型EVパワー・ステーション® VSG3シリーズ |
|||
パワーユニット(本体/壁掛、据置) | プラグホルダ(操作部/壁掛、ポール) | ||
型番 | VSG3-666CN7 | ||
ケーブル | 7.5m(5.1kg) | ||
外形寸法 (横幅:W×高さ:H×奥行:D) |
W 470㎜×H 620㎜×D 200㎜ (突起部除く) |
W 160㎜×H 355㎜×D 160㎜ (突起部除く) |
|
重量 | パワーユニット(本体/設置金具除く):26.2kg | プラグホルダ(操作部/設置金具除く):7.9kg | |
壁掛時合計:29.4kg 据置時合計:30.5kg |
壁掛時合計:8.5kg ポール時合計:12.2kg |
||
充電部 (系統連系時) |
電気方式 | 単相2線式(接続は単相3線式) | |
定格電圧 | AC202V ± 12V | ||
定格周波数 | 50または60Hz | ||
出力電力 | 6kW未満 | ||
放電部 家庭への放電 (系統連系時) |
電気方式 | 単相2線式(接続は単相3線式) | |
定格電圧 | AC202V ± 12V | ||
定格周波数 | 50または60Hz | ||
AC出力電力 | 6kW未満 | ||
放電部 家庭への放電 (自立出力時) |
電気方式 | 単相3線式 | |
定格電圧 | AC202V / AC101V | ||
定格周波数 | 50または60Hz | ||
AC出力電力 | 6kVA未満(片相3kVA未満) | ||
変換効率 (系統連系時) |
EV(放電時) | 94%(定格出力時) | |
待機電力 | 15W以下 | ||
EV側電圧範囲 | DC150V~DC450V | ||
不要輻射 | VCCI Class B準拠 | ||
IP等級 | IP55相当 | ||
設置環境 | 設置条件 | 屋外 標高2000m以下 -20℃~+50℃ |
|
塩害地設置 | 〇 | ||
重塩害地対応 | オプション | ||
動作温度 | -20℃~+50℃ | ||
周囲湿度 | 30%~90%(結露なきこと) | ||
使用周囲湿度 | 25~95%RH (ただし結露および氷結なきこと) |
冷却方式 | 自然空冷 |
運転時騒音 | 40dB-A以下 | ||
操作 | 本体ボタン スマートフォンアプリ 室内リモコン(オプション品) |
||
保証期間 | 10年 | ||
希望小売価格(税抜価格) | ¥1,280,000 |
参考:ニチコン公式ホームページ「EVパワー・ステーション VSG3シリーズ|V2Hシステム」
今回の記事では2024年4月からの発売が予定されるニチコン新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズについて解説しました。
電気自動車と自宅で相互に電気を供給することを可能にするV2Hシステムであるニチコン新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズを従来型のEVパワー・ステーションに比べて、大幅にパワーアップしています。
とくに電気の変換効率が改善されたのは大きなトピックです。
これによってより効率的に電気を充放電することが可能になり、ご家庭のエネルギーマネジメントがよりかんたんになりました。
今回解説したように、ニチコン新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズがあれば電気代の削減や停電時の電源確保、充電待ちからの開放など、多くのメリットを体感していただけるでしょう。
電気自動車や太陽光発電を導入されているのであれば、積極的に設置を検討されるのがおすすめです。
エコ電気サービスでは太陽光発電・蓄電池に加えてV2Hシステムも適正な価格で販売することをお約束しております。
また、V2Hは設置位置によって日々の利便性を損なってしまう可能性も。
そのため、充放電ケーブルの長さやお乗りになっている電気自動車の充電口などを把握した上で、現地調査などをしっかりと行うことが大切です。
V2Hやニチコン新型EVパワー・ステーションVSG3シリーズの設置をご検討であれば、ぜひ施工件数5000件以上の実績のあるエコ電気サービスまでご相談ください。