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エコキュートの登場から約20年、オール電化はすっかり全国に普及しました。テレビではしばしばオール電化への切り替えを推奨する電力会社のCMを目にします。
こちらの記事では、そんなオール電化にまつわる基本情報をぎゅっと詰め込みました。メリットやデメリット、お金にまつわる話や後悔しないための注意点など、オール電化リフォームへの理解が深まります。
最近オール電化が気になり始めたご新規さんはもちろん、ガスから切り替えるタイミングを検討中という方も、ぜひ参考にしてください。
従来家庭のエネルギー源は、電気のほか、ガスや灯油が用いられてきました。これらの複数に分かれたエネルギー源すべてを電気ひとつでまかなう仕組みが「オール電化」です。
オール電化住宅とは、給湯や調理、空調など家庭で用いられるエネルギーを、エコキュートやエアコンなどの設備を取り入れることで、すべて電気によってまかなうことのできる住宅を指します。
ガスや灯油を熱源としていた従来の設備を、電気で賄える機器に置き換えたものがオール電化に該当します。代表的なものとして、以下の3つが挙げられます。
ガス給湯器に代わるのが「エコキュート」「電気温水器」です。電気温水器は電気で直接お湯を温める給湯器です。一方エコキュートは、ヒートポンプにより冷媒を通して水に熱を伝えます。
エコキュートはより少ない電気で効率よく給湯できるため、省エネ性に優れています。
ガスコンロに代わるのがIHクッキングヒーターです。IHは”Induction Heating”の略語で、「誘導加熱」を意味します。
熱効率が良く最小限のエネルギーで加熱できる上、直接火を使わないことから安全性の面でも優れています。
石油ストーブやガスストーブに代わるのがエアコン・床暖房です。エアコンはガス併用/オール電化を問わず、大多数のご家庭に設置されていますね。
床暖房を導入しているオール電化住宅では、エコキュートのお湯を利用した「ヒートポンプ式床暖房」が多く採用されています。
今すぐ無料見積もり descriptionオール電化住宅(エコキュートを導入したご家庭)は、「昼間の電気が割高で、夜間の電気が割安」という特別な電気料金プランに加入することができます。
家庭におけるすべての消費エネルギーのうち、給湯は約30%を占めています。これは冷暖房や照明機器を大きく上回る数字であり、それだけ給湯には大きなコストがかかっていることが分かります。
ガス給湯器からエコキュートに変えると、給湯コストは1/3〜1/5近くまで抑えることができます。
その上、エネルギーを電気に一本化することでガスの基本料金や灯油代の出費がなくなり、固定費の削減にもなります。
調理器をIHにすると、必然的にキッチンで火を使う機会もなくなるため、火災発生のリスクが大幅に減ります。IHには自動停止機能や空焚き防止機能、チャイルドロックが備わっていて、うっかり消し忘れてしまうことがあっても安心です。
お子様はもちろん、ご年配の方や、心配性で外出中いつも火を消したか不安になってしまうという方にもおすすめです。
また、ガスコンロは焦付きを掃除するのがとにかく大変で、年末は多くのご家庭が掃除に苦労しているのではないでしょうか。IHなら汚れもサッと一拭きで片付けることができるので、毎日清潔な状態で使い続けることができます。
オール電化住宅は災害対策としても有効な一面があります。
阪神淡路大震災や東日本大震災のどちらにおいても、震源に近い地域のライフラインの復旧には電気が約1週間、ガスが約3ヶ月を要しました。地震などの災害でライフラインがストップしてしまった場合、ガスと電気では復旧までの時間に大きな差が生じるのです。
そこで、オール電化住宅であれば早期の給電復旧が見込めるため、比較的早く元通りの生活へ戻ることができます。
加えて、エコキュートのタンク内のお湯(水)は非常用水にもなります。お湯が残っている場合、電気・ガス・水道すべてのライフラインが止まっていても、タンクから取り出すことでお湯を使うことができます。
オール電化は太陽光発電と組み合わせることで、日中の高い料金の電気を買わずに、自給自足でお家の電気を賄うことができます。さらに蓄電池があれば、太陽の出ていない時間でも蓄電池に貯めた電気で機器を動かすことができます。
太陽光発電はオール電化の「昼間の電気が高くなる」という弱点を補ってくれるため、相性は抜群です。
オール電化×太陽光発電のメリット
オール電化リフォームを考える上で避けられないのが導入コストです。ガス給湯器と比較すると、エコキュートの導入費用はどうしても2〜3倍ほどになります。訪問販売では、100万円以上という高値での購入を提案されてしまうことも少なくありません。
現在では、当社のようなオール電化製品のネット販売業者が数多く存在しており、価格競争も激しくなっているため、比較的お求めやすい価格帯のエコキュートも登場しています。
複数社で相見積もりをとり、必ず価格の相場を把握した上で購入するようにしましょう。
「オール電化にする=光熱費が下がる」というわけではありません。生活スタイルによっては逆に光熱費が高くなってしまうケースがあります。
オール電化住宅向けの電力プランでは、電気料金が安くなるのは夜間のみで、逆に昼間の電気料金は高くなってしまいます。日中にたくさん電気を使うご家庭は要注意です。
IHクッキングヒーターの仕組みは、電磁力の働きで鍋自体を発熱させるというもの。鍋の素材が金属かどうか、磁石に付くかどうかによって加熱できる機種が異なります。加えて、中華鍋のように底が丸いものや、底に反りがあるもの、強い火力を必要とするものも使用することができません。
ただし、「オールメタル」対応機種や「ラジエントヒーター」搭載機種であれば、使用できる調理器具の幅が広がります。また、メーカーによってはIH専用の鍋セットや、IH対応の土鍋も販売されています。
お手持ちの調理器具や、行いたい調理方法に適した機種を見つける必要があります。
ガス併用の住宅であれば、停電中でも電源が不要なガス機器は使用することができます(乾電池式のガスコンロなど)。一方、オール電化住宅では空調を含むすべての機器が使用できなくなってしまいます。
オール電化住宅のメリットとして「災害に強い」という点を挙げましたが、同時に、オール電化は停電時にリスクになり得る面も持ち合わせています。
なお、フルオートタイプやリモコンを使用するタイプの”ガス給湯器”や”ガスファンヒーター”も、停電してしまうと使えなくなります。ガスが止まっていないからといってすべてのガス機器が使用できるわけではありません。
太陽光発電や蓄電池を導入していれば、停電中であっても電気を供給することができます。
ここからは気になるオール電化リフォームの工事費や補助金の有無、修理にかかる費用など、オール電化住宅にまつわるお金の話をしていきます。
「少しでもコストを抑えてオール電化を導入したい」「コストパフォーマンスを最大限活かしたい」という方は是非チェックしてください。
ここではエコキュートとIHクッキングヒーターの価格相場を紹介していきます。
エコキュートは必要な配管の長さや基礎の有無によって工事費用が変動します。同様に、床暖房も設置するお部屋の広さにより価格が大きく変わります。
エコ電気サービスでは、オール電化のほか太陽光発電・蓄電池・V2Hをお取り扱いしております。オール電化とセットで工事をご依頼いただくことで工事費が割安になり、お得に設備を導入することができます。是非併せてご検討ください。
エコキュートは発売当初かなり高額な製品であったことから、普及を促進させるため国や地方自治体による補助金事業が多く取り行われていました。しかし現在はエコキュートの価格が下がったことから、こうした事業の数は減ってしまっています。
ただし、2022年現在も、一部の地方自治体においてエコキュート導入の助成事業やエコポイント制度が実施されています。各自治体により補助額は異なりますが、1万〜3万円程度、設置費用の1/10を上限とするものが多いようです。
ご自身が在住する地域(県市町村)の補助金の有無を忘れずに確認しておきましょう。
エコキュートやIHクッキングヒーターには、メーカーや専門の保証会社で有償の延長保証が用意されています。
通常のメーカー保証が1〜3年(部品による)であるのに対し、購入時に延長保証に加入することで最長10年に延長することが可能です。
各メーカーのエコキュート延長保証 (税込)
ダイキン | 10年 | 30,800円 |
パナソニック | 5年 8年 10年 |
11,524円 25,666円 29,700円 |
三菱電機 | 5年 8年 10年 |
11,880円 25,562円 31,220円 |
東芝 | 8年 10年 |
18,700円 26,400円 |
エコキュートは症状により修理費用が高くついてしまうことが多く、ヒートポンプユニットまるごとの交換が必要となった場合は8〜15万円、機器全体の交換では15万円ほどになることもあります。
初期投資として延長保証に加入しておけば、保証費用のみでより長く機器を使い続けることができます。オール電化リフォームの際は、是非加入をご検討ください。
一部の火災保険会社では、「オール電化住宅割引」が用意されています。
オール電化住宅割引のある火災保険会社
なお、割引が反映されてもその火災保険が最も安くなるとは限りません。別の割引制度が適用されるなど、保険料の算出方法は様々です。複数の保険会社の補償内容や保険料を比較することが大切です。
今すぐ無料見積もり descriptionオール電化を検討するにあたり、事前にどのくらいの電気代になるかを知っておけると安心ですよね。各電力会社のサイト内には、オール電化の光熱費をシミュレーションできるページが用意されています。
現在の光熱費を元に、オール電化に切り替えた場合の光熱費を自動的に算出してくれます。シミュレーションの結果から、最適な電気料金プランを知ることもできますよ。
「オール電化にしたら光熱費が高くなった!」という事例のほとんどは、電気料金の高い昼間に電気を使い過ぎてしまっていることが原因です。
関西電力のはぴeタイムRなど、オール電化住宅向けの電気料金プランの特徴は、「昼間の電気料金が高く、夜間の電気料金が安い」という点にあります。仕組みをきちんと理解した上で電気を使えば、知らない間に電気代が跳ね上がる、なんてことはありません。
例えば、昼間のエコキュートの自動沸き増しをオフにしたり、消費電力の大きい食器洗い機やドラム式選択乾燥機を使う場合はタイマーをセットして夜間に稼働させることで電気代を抑えることができます。
エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクで耐用年数が異なり、ヒートポンプの寿命はおよそ5〜10年、貯湯タンクの寿命はおよそ10〜15年とされています。
ヒートポンプは電子回路が組み込まれていることから経年による故障が生じやすいとされていますが、総合的に見た耐用年数はガス給湯器や電気温水器と同程度です。
IHクッキングヒーターも、寿命はおよそ10〜15年と言われています。
弊社のお客様の中でも、「8年で不具合が出始めた」「15年近く使い続けている」と稼働期間にはかなりの幅があります。修理による急な出費で慌ててしまわないよう、購入時の延長保証への加入がおすすめです。
エコキュートの湯切れの原因には、貯湯タンクが小さすぎることや、設定モードが適切でないことが考えられます。
オール電化住宅向けの電力プランでは、お昼に沸き増しすると高い電気料金を使うことになってしまいます。特に冬場は湯切れしてしまうと不便ですし、電気代がかかってしまってはせっかくのエコキュートなのに本末転倒ですよね。
購入前にご家庭のお湯の使い方を見直し、適切な容量のタンクを選び、沸かす温度を高めに設定したり、翌日の予定によって湯量おまかせモードをオフにする……といったように、上手に使ってあげることでエコキュートは最大のパフォーマンスを発揮してくれます。
エコキュートやIHは、おうちでできる簡単なお手入れ・メンテナンスをしてあげることで、不具合を防いだり長く使ってあげることができます。
IHクッキングヒーターのメンテナンス箇所
IHのトッププレートは水や中性洗剤で拭き取ればOKです。油汚れや焦げ付きがなかなか落ちない場合には、クレンザーを使って優しくこすり落としましょう。
排気口や吸気口は多くの機種でかんたんに取り外せるようになっているので、こまめに汚れを落としておきましょう。
エコキュートのメンテナンス箇所
多くのエコキュートには自動洗浄機能が備わっていますが、半年に一度は洗浄剤を使って配管洗浄を行うようにしましょう。
タンクの水抜きは内部の不純物を取り除くために必要なメンテナンスです。これを怠ってしまうと、お湯に汚れが混ざってしまうことがあります。フィルターの目詰まりを起こしたり、臭いの元となる可能性もあるため、定期的な水抜きが欠かせません。
オール電化リフォームには、メリットとデメリットの両方があります。利便性、経済性、省エネ性、災害時に何を優先するか……ご家庭で一番重視するポイントに沿って給湯器を選ぶことが大切です。
オール電化住宅のメリット
オール電化住宅のデメリット
現在、国内におけるオール電化住宅の割合は約15%、戸建てに限定すると約20%とされています。新築住宅では3〜4件に1件の割合でオール電化が選ばれており、今後もオール電化の需要は高まっていくと見られています。
一方、長期化するコロナ禍や世界情勢による半導体不足の影響により、メーカーや機種によっては納期が数ヶ月近くに及ぶ場合もございます。
ご希望の機種でスムーズに設備を交換するためにも、現在お使いの給湯器やガスコンロがそろそろ寿命だという方は、是非お早めにご検討ください。