エコキュートはなぜ水圧が弱い？水圧でお悩みの方必見！おすすめのシャワーヘッドもご紹介

公開日：2022年1月31日 更新日：2023年6月10日

エコキュートのデメリットのひとつに「シャワーの水圧が弱くなる」と挙げられていることって多いですよね。

エコキュート選びにおいてこれがネックになっていたり、エコキュートにしたけど水圧が弱くて少し後悔してるという人も少なくないのではないかと思います。ですがこの水圧問題、シャワーヘッドで解決できる可能性が高いんです。

実際にエコキュートを使いはじめて「やっぱり水圧が気になる」という方も、次の給湯器をエコキュートにしようと検討しているけど「水圧が下がるのは避けたい」と思っている方も、こちらの記事でエコキュートの水圧のお悩みを解決してください。

エコキュートはシャワーの水圧が弱い

シャワーの水圧に対する使用感は個人により差があるので、一概に「エコキュートは水圧が弱いからダメ」というわけではありません。しかし、実際に数値化すると水圧が明確に下がるというのも事実です。

では何故エコキュートはシャワーの水圧が弱くなるのでしょうか。

水圧が弱くなるわけ

エコキュートがガス給湯器の水圧より弱くなるのは、給水方法に違いがあるからです。

ガス給湯器が水道直圧式であるのに対し、エコキュートは貯湯式です。「勢いのいい水道の流れ」をタンクに貯める際に「減圧」しているため、給湯する際の水圧が弱まってしまうのです。

どのくらい水圧が弱いのか

地域により差はありますが、一般的に水道の水圧は300〜500kPaとされています。元圧300kPaの水道を使用した場合、スタンダードタイプのエコキュートの水圧は、半分近い170kPaにまで下がってしまいます。

水道直圧式の給湯器であれば、水道の勢いをそのままシャワーでも使うことができますが、エコキュートではそれが叶いません。

高圧給湯タイプのエコキュートもある

先ほどの水圧ついての説明は、「スタンダードタイプ」のエコキュートを使用した場合の話です。エコキュートの各メーカーでは、エコキュートでもお湯が高圧で使える機能を備えた機種も販売されています。

例えばパナソニックのパワフル高圧給湯に対応した機種では、水圧280kPaで快適にシャワーを使うことができます。

各メーカーカタログ記載の水圧を表にまとめました。それぞれ元圧や機種の条件には違いがありますので、詳しくはカタログをご確認ください。

メーカー	機能の名称	従来モデル	高圧機能対応モデル
パナソニック	パワフル高圧給湯	170kPa	280kPa
三菱電機	ハイパワー給湯	180kPa	290kPa
東芝	パワフル給湯	170kPa	300kPa
日立	ナイアガラ給湯※	数値の記載なし	2.9倍
ダイキン	パワフル給湯	170kPa	320kPa
コロナ	高圧力パワフル給湯	190kPa	290kPa

※日立のエコキュートは独自の貯湯タンク構造により、シャワーやシンクのお湯を水道直圧式で使用できます。浴槽への給湯は貯湯タンク式となり、双方比較した際の数値が2.9倍となります。

高圧給湯タイプはスタンダードタイプと比べるとやや値が張りますが、水道直圧式の給湯器と遜色ない水圧のシャワーを楽しめるのは非常に魅力的ですね。

今使っているエコキュートの水圧を強くしたい

これからエコキュートを購入する方は、高圧給湯タイプを選べば解決です。ですがエコキュートを買い換えたばかりのご家庭や、まだまだ今のエコキュートが現役だというご家庭ではそうもいきません。

今使っているエコキュートのままで水圧を強くしたい方は、以下の方法を是非試してみてください。

エコキュートの設定温度を上げる

通常給湯の設定温度は40℃程度です。しかしエコキュートの場合、この設定ではどうしてもお湯が減圧された状態になってしまいます。

エコキュートの給湯温度を高く設定すると、適度な温度に下げるため、必然的に混合カランで水道水を混ぜることになります。エコキュートの水圧に水道の水圧が加わることで、シャワー水圧が高くなるのです。

水圧を上げる手段としては有効ですが、お湯だけを出す場合は高温のまま流れ出すので、小さなお子さまがいるご家庭では注意が必要です。

低水圧用シャワーヘッドに交換する

低水圧用シャワーヘッドは、水圧の低いご家庭でも勢いのあるシャワーが使えるようになる優れものです。1,000円以下のシンプルなものから20,000円近い高性能なものまで、様々な種類が販売されています。

基本的には現在使用中のシャワーヘッドをホースから外し、取り付けるだけで簡単に使うことができます。お使いの水栓メーカーによっては別途アダプタが必要になる場合があるので、購入前にはよくご確認ください。

エコキュートの水圧を上げるおすすめシャワーヘッドはこれ！

TOTO　低水圧用シャワーヘッド　THY731

おなじみTOTOの低水圧用シャワーヘッドです。水圧を上げるだけでなく、最大約48％の節水が可能です。また、「エアインクリックシャワー」「エアインシャワー」「ワンダービートシャワー」といった3タイプの吐水切替ができます。

単品販売のほか、ホース・アダプタ付きのセット販売もあるのも嬉しいですね。数あるシャワーヘッドの中でもお手頃価格なので、迷ったときはまずはこれを試してみるがおすすめです。

Arromic　節水シャワープロ　プレミアム　ST-X3BA

シャワーヘッドやキッチン用品を専門に開発・販売している1986年創業「Arromic (アラミック)」のシャワーヘッドです。

シャワーヘッドを持つ手元で止水ができるストッパーや、流量をソフト〜ハードに無段階調整ができるレバーが付いたモデルです。増圧も可能な上、ソフト水流の節水効果は約60％にも。

こちらはAmazonでのみ購入できる限定販売モデルです。

エコキュートはなぜ水圧が弱い？　まとめ

今回はエコキュートの水圧が弱くなる理由や、その解決法について紹介してきました。ガス給湯器と比べて水圧が弱くなるのは、「水道直圧式」と「貯湯タンク式」という給湯方法の違いがあるからなんですね。

現在お使いのエコキュートの水圧でお悩みの方は、紹介した2つの方法を試してみてください。

• エコキュートの設定温度を上げる
• 低水圧用シャワーヘッドに交換する

みなさんも気持ちのいい水圧とお得な給湯で、快適なエコキュートライフをお送りください！