私たちは東証・名証上場の 株式会社東名 のグループ会社です
私たちが快適かつ豊かに生活を送っていくためには、生活における支出を丁寧に抑え、家計を管理していくことが大切です。
生活にかかるコストにはさまざまな種類がありますが、その中でも電気代が占める割合はかなり大きなものではないでしょうか。
電気は現代社会における最も主要なエネルギーであり、現代人の生活に電気は必要不可欠です。
数々の家電製品などを動かすためには電気を使わなければならず、電気代を支払わずに生活していくことは難しいでしょう。
しかし、近年は国際情勢の影響などによって電気代の高騰が著しくなっています。
ロシアは石油や天然ガスの主要産出国でしたが、日本を含む各国が禁輸措置を取っていることで世界的なエネルギー危機が起きています。
特に日本はエネルギー資源に乏しい国であり、火力発電に用いられる燃料の多くを海外からの輸入に依存していました。
それに起因して電気代の高騰が起きているため、可能な範囲で少しでも電気代を抑えていきたいところです。
そこでこの記事では、電気代の中で無視できない比重を占めている待機電力に関するさまざまな情報を、詳しくご紹介いたします。
照明や家電製品などを使用する際には電力が消費されます。
電力は電気会社から供給されており、これを消費することによって月々の電気代が発生していくという仕組みです。
しかし、電力は家電製品を使用していないときにも消費されていることをご存知でしょうか。
この何も使っていないときに消費される電力は待機電力と呼ばれており、待機電力でも電気代は発生してしまいます。
まず、待機電力の概要と仕組みについて見ていきましょう。
待機電力とは、大まかにいえば家電製品の不使用時に消費される電力の総称です。
使用している際に消費される電力と比べれば、その消費量は微小ですが、待機電力が消費される時間は長いため、積み重なっていくと大きな電気代となってしまいます。
なぜ家電を使っていないのに電力が消費されるのかと不思議に思われるかもしれませんが、これは家電の性質上、どうしても発生してしまう電力となっています。
さまざまな家電を生活において利用していく以上、待機電力をゼロにすることは不可能に近いといえるでしょう。
待機電力が発生する理由にはいくつかの種類があり、まず挙げられるのが電源内部のICの駆動です。
家電製品はACコードをコンセントに接続することで電力を使用しますが、コンセントから供給された電力を使用するためには交流から直流への変換を行わなければなりません。
それだけでなく、家電製品の内部に搭載されている多種多様な集積回路には、それぞれの性能や性質に合わせた電圧を供給しなければなりません。
そのための調整を行うのが電源ICであり、このICを駆動させるためにはどうしても待機電力が発生してしまうのです。
電源ICが働かなければ家電製品を適切かつ安全に稼働させることはできないため、この待機電力は家電製品を動かす上での要となる電力だといえるでしょう。
また、機能面に関連して発生する待機電力もあります。
例えば、テレビやエアコンなどのタイマー予約や時計といった機能が搭載されている家電製品では、これらの機能を作動させておくために待機電力が消費されます。
また、遠隔からリモコンで操作することができる家電製品は、リモコンからの信号を受信することができる体制を維持しておくために待機電力が消費されているのが特徴です。
仮に待機電力がゼロになったとすれば、リモコンは使い物にならなくなってしまうでしょう。
待機電力が生じてしまう原因には他にもさまざまなものが挙げられ、コンセントに接続し電力が供給されている状態を保つ以上、待機電力をゼロにすることはできません。
待機電力の概要については上の項目で述べさせていただきましたが、大まかな概要を理解すると、次に気になってくるのが実際にかかる金額ではないかと思います。
待機電力が小さいものであれば無視することもできますし、予想よりも大きな金額であれば、早急に対策を打たなければならないと感じるかもしれません。
待機電力を正しく管理していくためには、正確な金額を把握しておくことが重要だといえるでしょう。
この項目では待機電力によって発生する電気代について、具体的に見ていきましょう。
一般的な家庭で消費される電力と、そのうちに占める待機電力の割合については、経済産業省の資源エネルギー庁によって公式なデータが発表されています。
まず目安として、家庭一世帯あたりが年間に消費する電力は、4,432kWhが平均だとされています。
対して、待機電力はそのうちの228kWhを占めるといわれており、これはおよそ5%にあたる数値です。
228kWhと数字でいわれても、具体的な金額まではあまりピンと来ないかもしれません。
電気代は時期や電力会社ごとに変動しますが、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている「電力料金の目安単価」である1kWhあたり31円で計算すると、待機電力だけで年間7,068円も支払っている計算です。
何も使っていないのに消費されている電力としては、かなりまとまった金額だと感じる方も多いのではないでしょうか。
もちろんこれは1年だけかかるというものでもなく、常時そして毎年のように消費されていく金額ですので、長期的な目で見ればより大きな出費となっていくでしょう。
家電製品の種類によって待機電力の量は大きく変わるため、特に待機電力に注意したい家電製品というものも存在しています。
気を付けたい家電製品を知っているかどうかでも、対策のしやすさは大きく変わってくるでしょう。
以下にランキング形式で1位から3位までの待機電力が多い家電製品をピックアップさせていただきました。
ほとんどのご家庭にある家電製品も含まれていますので、順にチェックしていきましょう。
家庭において使用される多種多様な家電製品の中でも、特に多くの待機電力を使用するものとして挙げられるのが、ガス温水器です。
ガス温水器は給湯に使用される家電製品であり、ガスを主な燃料として水を沸騰させ、台所や風呂などにお湯を供給するために使用されます。
ここまでを聞いて、電気ではなくガスで給湯を行う設備なのに、なぜ待機電力が多いのかと不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、ガス温水器の機能がお湯を沸かすだけではないことに由来しています。
ガス温水器を安全に使用していくためにはお湯の温度やお湯の量を正確に測定する必要があり、そのためのセンサーを動かさなければなりません。
ガスや水量を制御するための制御弁も必要であり、これがなければ適切に給湯機能を管理していくことができなくなってしまいます。
加えて、利用者が温度管理を行うために設定温度を操作するための電子パネルなども不可欠であり、これらの制動には総じて電気が使用されています。
ガス温水器という名称から、電気は一切使用されないと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は待機電力は多い設備なのだと把握しておきましょう。
待機電力の多い家電製品の第2位として挙げられるのが、多くのご家庭に置かれているであろうテレビです。
テレビはオン・オフの切り替えがはっきりとしている家電製品であり、電源を切っている際には画面に何も映らないため、電気代がかかっていないと思われがちです。
ましてや待機電力については、意識したことがなかったという方が多いのではないでしょうか。
しかし、実はテレビは使用時間が長く、カタログスペックの印象よりも電気代が高くなっていることが多い家電製品です。
そして待機電力についても、テレビは決して少なくはない電力が消費されてしまうという特徴があります。
これはテレビの機能面に由来しており、テレビは電源がオフになっている状態であっても、リモコンからの信号を受信できるように待機している状態です。
また、地デジ放送から番組表などさまざまなデータを受信することにも電力が消費されており、それらを合わせたものが待機電力となっています。
液晶テレビの場合、ほとんどの製品で市時間あたり0.1〜0.3Wの待機電力を常に消費しています。
これは微小な電力に聞こえるかもしれませんが、テレビが基本的に常に電源に接続されていることを考えると、年間を通すとそれなりの電気代になってしまうでしょう。
待機電力の大きい家電製品の第3位に挙げられるのが、エアコンです。
冷暖房によって空調を整え、快適な住環境を作り出してくれるエアコンは、私たちの生活に欠かせない存在です。
特に近年の日本の夏は酷暑化が進んでおり、冷房による温度調整を行わなければ命に関わってしまいます。
エアコンは生命を維持するためのインフラとも呼べる存在であり、あらゆる家電製品の中でも極めて重要度が高いものだといえるでしょう。
そんなエアコンは、待機電力がかさみやすい存在です。
これにはいくつかの理由がありますが、1つはテレビと同様にリモコンで操作する家電製品だということに由来しています。
待機電力を消費して備えていなければ遠隔からのリモコン信号を受信することができないため、この電力を欠くことはできません。
さらに、エアコンは稼働していない時間には待機電力を使いながら、エアコン内に備えられている冷媒をヒーターで余熱する作業を行っています。
冷媒を温めることによって室外機への負荷を下げ故障を防ぐという仕組みになっているため、これも不可欠な消費電力だといえるでしょう。
待機電力は見えない場所で電気代がかさんでしまう厄介な存在ですが、各種家電製品が無事に稼働できるようにメンテナンスなどを行ってくれている存在でもあるのです。
上で挙げた3つ以外にも、待機電力の大きい家電としてはさまざまなものが存在しています。
例えば、電話機は常に電話を受電できる状態で待機している関係上、待機電力がどうしても大きくなってしまうのが特徴です。
また、予約機能が備えられているDVD・BDプレイヤーなども、常にタイマーがずれないように調整を行う必要があることから、待機電力を消費してしまいます。
他にも多種多様な家電製品において待機電力が消費されているため、名前が挙がったもの以外でも、気になった家電製品については調べてみると良いかもしれません。
ここまでは待機電力についての概要を述べてきましたが、次に気になるのは待機電力を減らすための方法ではないでしょうか。
家電製品の種類によってはどうしても待機電力が必要になるものも存在していますが、ものによっては待機電力を減らす、もしくはゼロにしていくことも可能です。
1つ1つの家電による影響は小さなものですが、正しく待機電力を意識し注意していくことで、効率的なコストカットを実現していけるでしょう。
以下の項目では待機電力を減らすための節約術について、詳しくご紹介いたします。
待機電力を減らすための節約術として、シンプルながら非常に有効な手段として挙げられるのが、電源プラグをこまめに抜くというものです。
冷蔵庫などの常に稼働していなければならない家電を除くと、電源への接続が必須ではない家電製品というものは想像以上に多数あります。
例えば、電子レンジなどは食品を加熱する際にのみ稼働させる家電であり、それ以外の時間は電源プラグを抜いていても問題はありません。
身の回りにある各種家電製品を見回してみると、電源プラグを常に指していなければならない家電は、想像以上に少ないのではないでしょうか。
また、電源プラグをこまめに抜くことは、プラグとコンセントの隙間にほこりがたまり、そこから火災が発生してしまうリスクを未然に防ぐことにも役立ってくれます。
単なる節約だけでなく、リスク管理にも繋がることを考えれば、非常に有用性の高い手段だといえるでしょう。
ただし、スマホの充電器は差したままの方がいいかもしれません。
うっかりコンセントから抜いたまま使用してしまい、スマホの充電ができず、電源が切れてしまう可能性があります。
最近では目覚まし時計の代わりに、スマホのアラーム機能を使用している方も多く、スマホの充電切れが寝坊の理由の上位にランクインしています。(自社調べ)
このようにスマホの充電器など、すべての家電を使うたびに抜き差しすることは現実的ではありませんが、まずはコンセントの位置が抜き差ししやすい家電から、取り組まれてみてはいかがでしょうか。
家電を使うたびにコンセントを抜き差しすることを、非常に面倒だと感じる方も多いのではないかと思います。
抜いたコンセントのケーブルを垂らしていると部屋が散らかった印象になりやすく、かといって毎回ケーブルを巻き取ったり束ねたりするのはかなりの手間です。
そこでおすすめなのが、節電タップの活用です。
節電タップとはコンセントに接続して使う電源タップに、スイッチが付属したものを指す言葉です。
これを介して家電のコンセントを接続すれば、タップに付属したスイッチをオンオフするだけでコンセントの抜き差しを疑似的に行うことができ、手間がかかりません。
複数のコンセントをまとめて差すことができる節電タップなども販売されているため、上手く活用すれば待機電力の削減による節電を効率化していくことができるでしょう。
コンセントの抜き差しや節電タップを活用すれば、不必要な待機電力についてはゼロにすることが可能となります。
しかし、上の項目で述べたように、リモコンで操作を行う家電や冷蔵庫のような常時稼働していることが前提となる家電については、これらの方法を用いることはできません。
そこでぜひ注目したいのが、家電の機種ごとに設定されている電力の消費量です。
例えば、同じエアコンでも消費電力や待機電力の量は機種ごとに細かく変わってきます。
同じ出力のエアコンであっても、Aに比べてBの消費電力量が格段に少ないといったケースも存在しているのです。
これはエアコンに限った話ではなく、あらゆる家電において存在する差であり、待機電力を含め消費量が格段に少ない家電もあります。
国際的なSDGs推進の潮流もあり、国は省エネ性能の高い家電の普及を強く促進しているのが現状です。
そのため、待機電力などの消費量が少なく省エネ性能が高い家電については、省エネ家電という認定が行われ、統一省エネラベルというものが表示されています。
統一省エネラベルが表示される家電製品は、エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、液晶テレビ、電気便座、照明器具 に限られていますが、非常に有用な目安だといえます。
上で挙げさせていただいたテレビやエアコン、さらに待機電力が必須の冷蔵庫や冷凍庫なども含まれているため、これらを利用すれば、効率的に待機電力をカットできるでしょう。
家電製品に関する性能や情報に詳しくないという方でも簡単にその性能を視認できるようになっているため、安心して選ぶことができます。
待機電力を減らすための方法はここまでに挙げた通りですが、さらに根本的な問題解決を目指すこともできます。
例えば、太陽光発電をご自宅に設置することで、待機電力どころか、毎月の電気代を大幅に削減することも可能です。
太陽光は自然由来の再生可能エネルギーであり、電気代の高騰の影響を受けることがありません。
太陽光発電が電力を発電している間は、待機電力はもちろん、テレビや照明、エアコンなどの家庭で必要な電力を賄うことが可能です。
待機電力を削減するのは、消費電力を減らし、電気代を安くするためではないでしょうか。
この電気代を安くするという目的において、太陽光発電・蓄電池の設置はとても有効な手段です。
また太陽光発電は、日中にしか行えず夜間の電力が得られないという点が大きな欠点でしたが、近年では蓄電池と同時に導入することでその弱点が解消されています。
太陽光発電で得た電力を蓄電池に貯めておけば、その電力を夜間などに使用することができるため、家庭で消費されるすべての電力を賄うことも可能になります。
もちろん待機電力についてもこの電力で賄うことができるため、電力の心配がなくなるでしょう。
余った電力については電力会社へ売電して収入を得ることもでき、非常に効率のよい設備運用を行っていくことができます。
また、電気自動車と連動させたV2Hの導入やおひさまエコキュートなどを導入することで電力運用の幅を広げるなどの選択肢を取ることもでき、フレキシブルな活用が可能です。
政府は再生可能エネルギーである太陽光を利用した発電の普及に力を入れており、導入時には補助金を利用することもできます。
待機電力への注目をきっかけに、家庭における電気代について、多角的な視点で見直してみるのはいかがでしょうか。
今回は、生活費のうち電気代をコストカットしていくために重要な要素である、待機電力に関するさまざまな情報をご紹介させていただきました。
待機電力を普段の生活で意識する機会はほとんどないかもしれませんが、電気を利用して生活していく以上、必ず発生してしまうのが待機電力の特徴です。
待機電力の存在を正しく把握し、丁寧に管理していけば、電気代の節約が可能になるでしょう。
ご紹介させていただいたように、待機電力を抑えるための手段にはいくつもの種類があります。
まずは1つでも2つでもできることから順に取り組んでいくことで、着実にコストを抑えていくことが可能になるでしょう。
この記事がみなさまの電気代節約において、少しでも助けになれば嬉しく思います。
エコ電気サービスでは、太陽光発電はもちろん、取り扱いのある蓄電池やV2Hシステムなど、全ての商品を適正価格でご案内することをお約束しています。
まだ太陽光発電のメーカーなどがお決まりでない場合、専任の担当者が一緒にメーカーを選定しますので、ご安心ください。
訪問販売が来てその場で契約してしまったなど、お急ぎの場合はお電話でのご相談が便利です。
スマートフォンをお使いであれば番号をタップしていただくだけで発信できます。
このページの下部より簡単にお問い合わせできます、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。