これから自宅に太陽光発電の導入を検討されている方ならどのようなメリットがあって、どれくらいの価格で売電する事が出来るのかを知っておくのはとても大事な事です。
太陽光発電で作った電力は、固定価格買取制度(FIT)によっていくらで買い取ってもらえるのか予め決められているので、導入にかかった高額な設置費用がいつ元がとれるのか気になる方も多いと思います。
こちらの記事では、2021年の太陽光発電の売電価格と今後価格の推移などをわかりやすく解説します。またFITが満期を迎えた後の最善の方法もご紹介致します。
太陽光発電導入の際にぜひ参考にして下さい。
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持続可能な再生可能エネルギーを全国に普及させる目的で、太陽光で発電した電力を国が設定した価格で10年間の買取を保証する制度の事です。
太陽光発電システムの導入には高い初期費用が必要な為、FITでその導入コストを国が補填する事で導入の促進につながりました。
※FITはFeed-in Tariffの略。Feed-inは入れる供給するという意味で、Tariffは電気などの請求方式という意味。
太陽光発電で作った電力は国の定めるFIT(固定価格買取制度)によって10年間売電を行う事が出来るのは前述させていただいた通りです。
売電の行えるFITが2009年11月にスタートした事によって、太陽光発電の導入が全国に普及しました。
FITに対して卒FITとは、10年間の固定価格買取期間が満了する事を意味します。2009年11月にスタートしたFITで太陽光発電を導入した人が2019年に売電期間を満了する人が56万人もいた事から2019年問題(卒FIT)と言われています。
FIT(固定価格買取制度)がスタートしたのは2009年11月。
2009年当初の売電価格は1kWhあたり48円でしたが、2021年の売電価格は1kWhあたり19円と半分以下までの値下がり傾向にあります。
グラフで確認すると毎年1円〜2円程度売電価格が下がっていて、2022年の売電価格も同様に2円程度値下りです。(2022年のFIT売電価格は17円/1kWh。)
2019年11月をもってFIT(固定価格買取制度)が終了したと思われがちですが、FIT制度自体は継続されます。あくまで契約から10年が経過した売電満了を迎えた方の固定価格買取が終了するという意味になります。
固定価格買取制度が10年の満期を迎えると、電力を買い取ってくれる事業者と新しく契約を結び引き続き余剰電力の売電を行う事が可能です。
2021年の全国大手電力会社のすべてが電力の買取プランを公表していますので卒FIT後の売電価格を確認しておきましょう。
各大手電力会社 | 卒FIT後の電力買取価格 |
北海道電力 | 8円/kWh |
東北電力 | 9円/kWh |
北陸電力 | 8円/kWh |
東京電力 | 8.5kWh |
中部電力 | 8円/kWh |
関西電力 | 8円/kWh |
中国電力 | 7.15円/kWh |
四国電力 | 7円/kWh |
九州電力 | 7円/kWh |
沖縄電力 | 7.7円/kWh |
10年間の固定価格買取が終了した後は、売電価格が大きく下がる事になります。
余剰電力を売電する事も出来ますが、発電した電力を最大限に活用するにはどうするのが最適でしょうか。
大きく分けて2つの方法があります。
太陽光発電システムに加えて家庭用蓄電池を導入する事で昼間に作った電力をお昼に必要な分使いつつ、余った電力を蓄電池に貯めて夜間に使う事が出来ます。
太陽光発電システムの導入をされているなら卒FIT後は蓄電池を後付で導入がおすすめです。
太陽光発電システムと蓄電池に加えて電気自動車とエコキュートを組み合わせるのもおすすめです。
ガソリン車を利用されている方は毎月のガソリン代を節約する事が出来ますし、お風呂やキッチンなどでガスを使われている方は、IH+エコキュートを導入しオール電化にする事で太陽光パネルで発電した電力で家庭に必要なエネルギーをすべてまかなえます。
これでガス代も浮きますね。
太陽光発電を設置している方は蓄電池を後付けで設置してご自宅をオール電化にするだけで家庭内の様々な電化製品を使う事が出来ます。電気代を気にする事なく快適にエコライフ生活を実現可能です。
卒FIT後は売電価格が7〜9円/kWhと大きく下がりますが、それ以上の価格10円以上で買い取ってくれる会社も増えています。
高く買い取ってくれる会社と相対・自由契約を結び余剰電力を売電する事で定期的な収入を得る事も可能です。
太陽光発電は2011年からFIT制度がスタートし、全国に普及していきました。2011年当初は1kWhあたり48円と高い価格で売電を行う事が出来ていたので大きな利益を出せた事は事実です。
2021年の売電価格は19円/kWhまで下がってしまいましたが、これから太陽光発電を導入して費用対効果が下がるという事ではありません。
2011年当初の太陽光発電の導入価格は1kWhあたり50万円程とかなり高かったのですが、2021年現在は、1kWhあたりの導入価格が15万円とかなり安くなっているのです。
太陽光発電システムはどのタイミングで購入しても8〜10年程で導入費用を回収出来るように設定されています。導入費用は低価格になっているので、売電価格が下がったとしても損するわけでは無いので安心して下さい。
太陽光発電は世界中で普及し、製品の大量生産によって価格を下げる事に成功しています。近年の太陽光パネルは高出力のモデルが出てきており低価格で電力を効率的に作る事が出来ます。
今回は太陽光発電の固定買取制度(FIT)と売電価格について詳しくまとめました。
卒FIT(売電価格満了期)が来て売電価格が大幅に下がったとしても、太陽光発電の活用方法は2つある事をお伝えさせていただきました。
これらの方法を選ぶことで、卒FIT後も太陽光発電を最大限に活用する事が可能です。
年々売電価格は下がっているものの、太陽光発電の導入費用も比例して下がっているので費用対効果が悪くなるわけではありません。どのタイミングで導入しても設置の際にかかった導入費用は8〜10年で回収する事が可能。
2021年からFITを利用して太陽光発電を設置した場合は1kWhあたり19円、2022年からFITを利用する場合は、1kWhあたり17円の固定価格で10年間売電する事が可能です。
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