『オフグリッド』という単語をよく目にするようになりました。
この記事を読んでいるあなたも蓄電池や太陽光発電について調べている時に一度くらいは見かけた事があるかもしれませんね。
しかし、オフグリッドとは一体どのようなモノなのでしょうか。
なぜ、最近になってオフグリッドが注目されているのでしょう。
今回解説していくのはそのオフグリッドについてです。
また、オフグリッドを活用した『オフグリッド生活』についても併せて解説していきます。
この記事を読み終えたらオフグリッド生活がしたくなっているかもしれません。
その際にはぜひ、エコ電気サービスにご相談くださいね。
『オフグリッド』を活用した蓄電池の情報です。こちらもぜひ参考にしてください。
この記事のタップできる目次
オフグリッドとは、電力会社の送電網に接続されていない状態の事を指します。
もしくは電気を買わずとも太陽光発電などの発電設備を使って電気を自給自足している状態の事です。
簡単に言えば、『電力会社から電気を買わない』という事ですね。
例えば、山小屋などを想像してもらうと分かりやすいかもしれません。
電力会社の送電網が行き届かない場所では、水力発電やディーゼル発電機などを活用して電気を自給自足しています。
また、ホームセンターなどで購入できるソーラー発電式ガーデンライトなども立派なオフグリッド設備と言えます。
オフグリッドが注目されている理由の一つは世界的に推し進められている脱炭素化(カーボンニュートラル)に向けて非常に有効な手段だからです。
日本も含めた120以上の国と地域で2050年カーボンニュートラル、つまり2050年までに地球温暖化ガス(カーボン)の排出量を実質ゼロ(ニュートラル)にするという目標を掲げています。
日本において、この目標を達成する為には39.1%のCO2排出量シェアを計上しているエネルギー転換部門(発電所・製油所等)の削減が欠かせません。
その為に、一般消費者である我々にできる事の一つが同シェア14.4%を計上している家庭部門の削減、自宅のオフグリッド化です。
自宅をオフグリッド化し、家庭部門のCO2排出量を削減する事で間接的にエネルギー転換部門の削減に繋がります。
このような生活スタイルは『オフグリッド生活』と呼ばれています。
参考:環境省「2019年度(令和元年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について」
電力会社から電気を買わず、太陽光発電や蓄電池を活用して電気を自給自足する生活は『オフグリッド生活』と呼ばれ、注目されています。
オフグリッド生活では災害等による停電の心配がなく、電気代もかかりません。
また、地球規模の目標である2050年カーボンニュートラルのおいても有効な為、ますます注目されていくでしょう。
オフグリッド生活は家の中の電源をどの程度オフグリッド化するかによって3種類に分類できます。
以下がその種類です。
それではそれぞれを解説していきます。
メインの電気は電力会社から購入し、照明器具や一部のコンセントなどを小規模な太陽光発電などを活用してオフグリッド化します。
一部分をオフグリッド化した『オフグリッド生活』であればAmazonや楽天市場にて10万円前後で必要な部材が購入可能です。
電気工事などの知識があればDIYできるので、手軽にオフグリッド生活を始められます。
一部分をオフグリッド化した『オフグリッド生活』では自宅の電気のほとんどが電力会社から供給されています。
その為、雨の日が続くような梅雨時期であっても停電の心配はありません。
一方で、送電網のトラブルや災害の際に発生する停電では一部分しか電気が使えなくなります。
しかし、何もしていないご家庭よりも電気代が安く、停電にも強い家となるのは確実でしょう。
また、知識さえあれば業者に依頼せずともDIYで導入できるのもポイントです。
先程とは逆にメインの電源をオフグリッド化し、補助として電力会社からの電源を残しておくのが、メイン電源をオフグリッド化した『オフグリッド生活』です。
既に太陽光発電をご自宅に導入しているご家庭は、このメイン電源をオフグリッド化した『オフグリッド生活』と言えるでしょう。
太陽光発電を設置すると、発電した電気をメインで使用し、足らない分や太陽が沈んだ夕方以降の電気を電力会社から購入します。
家庭用蓄電池も併設すると、太陽光発電単体に比べて、電力会社から購入する電気を少なくする事が可能です。
この太陽光発電と家庭用蓄電池を活用した『オフグリッド生活』は、電気代を削減しながら停電とは無縁の生活をおくる事ができます。
また、同時に環境へも配慮できる為、近年注目されている生活様式です。
メイン電源をオフグリッド化した『オフグリッド生活』では電気の購入量がかなり少なくなるでしょう。
その為、電気代の大幅な削減も期待できます。
また、適切な蓄電池の容量を選べば、大規模停電で電力会社からの電気の供給が数日間ストップするような場合でも、ご自宅が停電する心配は少なくなります。
しかし、家全体をカバーできる程の太陽光発電や蓄電池を設置する必要がある為、導入費用は高額になりがちです。
また、専門性の高い工事が必要となります。
費用や工事内容でトラブルに見舞われないよう、しっかりと依頼する業者を選ぶ事が大切です。
今後はこのような、環境にも財布にも優しく、停電の心配も少ない『オフグリッド生活』が推奨されていくでしょう。
全負荷型蓄電池があれば停電の際にも不自由なく電気を使用できます。
電力会社の送電網からご自宅を完全に切り離し、電気を自給自足するのが完全な『オフグリッド生活』です。
この場合、電気代は0円となります。電気代の削減としてはこれ以上のモノは無いでしょう。
また、100%自然エネルギーを使用するので環境への配慮もバッチリです。
しかし、発電した電気や蓄電した電気が足りなくなった場合には停電してしまいます。
停電を避ける為には、大変な節電を強いられる事となるでしょう。
また、停電も節電も避ける為には発電・蓄電ともに大容量の設備が求められますが、その場合の導入費用は高額となるでしょう。
正直、一般のご家庭で実施するのはかなりハードルが高いと言わざるをえません。
普段の生活から切り離された作業小屋や納屋、ログハウスなど電気使用量の少ない場所で実施される事がほとんどです。
現時点では完全な『オフグリッド生活』を一般家庭で実施するのは設備の能力や費用面の問題で難しいです。
しかしながら、2050年カーボンニュートラルに向けて、これらの問題は徐々に解決されていくでしょう。
日本の住宅すべてに安価で高性能、かつ安全な発電・蓄電設備が設置され必要な電気は自給自足する。
余った電気は日本全体でシェアし、発電が足りない近隣住宅に送電してあげ、逆に自宅が足らない時には送電してもらう。
将来、このような社会になればとても素敵ですよね。
オフグリッドを実施する上で必ず必要なのが発電設備です。
発電設備にはいくつか種類があります。
例えば山小屋などでよく使用されているのは水力発電やディーゼル発電機です。
一般家庭でオフグリッド生活を実施する際には太陽光発電が最も多く使用されます。
また、昼間だけでは無く、夜間にも多くの電気を使用ご家庭がほとんどです。
その為、太陽光発電に加えて、蓄電池も必要になるでしょう。
オフグリッド生活に必要十分なこれら設備を導入するには百万円単位の費用が必要です。
太陽光発電・蓄電池の販売業者は多数存在し、業者によって全く同じ設備でも必要な資金は異なります。
必要以上の費用を支払ってしまわないよう、相場価格を調べるなどの事前準備は必ず行いましょう。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせた際のメリット・デメリットはこちらの記事から確認いただけます。
今回は話題のオフグリッドについて解説しました。
環境問題や高騰する電気代への一つの回答となるオフグリッドは今後、より注目されていくでしょう。
また、海外では既に多数の国と地域で一般家庭に導入されているようです。
日本でも徐々に一般的になってくるといいですね。
最後に今回の内容をまとめます。
エコ電気サービスでは太陽光発電・蓄電池ともに取り扱っています。
オフグリッド生活を始める際、どこの業者に依頼しようか迷った時にはぜひ思い出してください。