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パワーコンディショナ、縮めて、パワコン。
太陽光発電でつくった電気を家庭で使えるように変換してくれる、大事な大事な心臓部分です。
ところで、ご家庭のパワコンは設置から何年経っていますか?
実は、太陽光発電システムの中で最も故障のリスクがあるのがパワコンです。
今回はパワコンの寿命(耐用年数)や故障したら何が起こるか、交換費用などを併せてご案内します。
パワコンとはパワーコンディショナの略称です。
太陽光発電で発電した電気は直流なのに対し、ご家庭で使用する電気は交流なので、直流の電気を交流に変換しなければ使用できません。
その重要な変換作業をする装置がパワコンです。
参考:Panasonic「住宅用パワーコンディショナ」
家庭用蓄電池の普及が進んでいる現在では、太陽光発電の電気だけでなく、家庭用蓄電池の電気も一緒の変換できる「ハイブリッドパワーコンディショナ」を使用するハイブリッド型蓄電池を設置されるご家庭が増えています。
ハイブリッドパワーコンディショナ(ハイブリッドパワコン)が普及する前までは、太陽光発電用のパワコンと家庭用蓄電池用のパワコンがそれぞれ必要だったのです。
電気を二重で変換する必要があったので変換時の電力ロスが大きく、効率が良くありませんでした。
ハイブリッドパワコンを設置すれば、太陽光発電と家庭用蓄電池、どちらも効率良く運転させる事ができます。
ここではパワコンの寿命を解説していきます。
果たして何年くらい使用できるのか、ご存知でしょうか。
参考までに、太陽光パネルの寿命は30年とも40年とも言われています。
日本で一番長持ちなパネルは40年以上前に設置され、現在も発電し続けています。
太陽光発電の寿命はこちらから!
2010年前後に設置されたパワコンの寿命は、10〜15年前後が一つの目安となります。
もちろん機械ですので、10年未満で壊れてしまうものあれば、15年を超えてもまだまだ頑張ってくれるパワコンもあります。
温度の急激な上昇や湿気に弱く、使用環境によっても差が生じます。
設置から10年、15年経過したパワコンは故障せずに電気を変換できていたとしても、変換効率は新品の状態に比べると低下している事がほとんどです。
ここ数年、パワコンの寿命は15年以上にまで伸びてきました。
実際それに伴い、メーカーの保証内容が、『無料10年+有料5年保証』から『無料15年保証』へと期間が長くなっているものがほとんどです。
これから新たに太陽光発電を設置される方や家庭用蓄電池の設置に伴い、ハイブリッドパワーコンディショナに交換された方は15年は故障なく使用することができるでしょう。
万が一故障した場合も15年のメーカー保証があれば、無償で修理、または交換してもらう事ができます。
パワコンが故障すると、太陽光発電でつくった電気をご家庭で使用することも、電力会社に売電することもできなくなってしまいます。
売電や自家消費を全くしていないとなると、せっかく設置した太陽光発電システムも宝の持ち腐れ……なんてことに。
気持ちの良い晴れた日も気分はどんより。
突然発電量が落ちていたり、全く発電していない場合は、パワコンの故障かもしれません。
まずはパワコンの設置場所まで見に行ってみましょう。
メーカーにもよりますが、運転中のランプが消えていたり、普段は発電量が出ている場所に英数字のエラーコードが表示されている場合は故障のしるしです。
販売店または工事店に、発電の状態やエラーコードを伝えて点検にきてもらいましょう。
エラーコードの種類によっては、工事店ではなくメーカーによる点検が必要な場合もあります。
保証期間の間であれば、部品交換やパワコン自体の交換が必要な場合であっても費用はかかりません。
保証が切れている場合は、費用が発生する場合があります。
修理の費用について、小さな部品だけであれば1万円前後で修理が可能な場合もあります。
基盤などの大きな部位の交換が必要な場合には、5~10万円以内の費用が予想されます。
そして、パワコンを丸々新品に交換する場合には、パワコンの機種や出力によって20〜30万円程度の費用がかかります。
修理や部品だけを交換した方が丸々交換するよりも金額は安いですが、後々は別の部分も修理・交換することになるでしょう。
メーカー保証が切れた後の修理・交換は、少しまとまった出費にはなりますが本体を丸々交換した方がトータルで見ると安上がりになるかもしれません。
パワコンを新品に交換するメリットとデメリットをまとめておきます。
これからパワコンの修理・交換が控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
パワコンを一部分の修理・交換ではなくまるごと新品の交換するメリットはいくつかあります。
メーカー保証中はメーカーの規定に従って交換するか修理するかが決まりますので保証が切れた後、もしくは保証内にハイブリッドパワコンの交換する場合を想定しています。
電力の変換効率が高ければ高い程、発電した電気を無駄なく使用することができます。
壊れたパワコンを修理ではなく交換にする事で、電気の変換効率は元に戻るだけでなく、元よりも良くなります。
新品時には効率良く電気を変換できていたパワコンも経年劣化により徐々に変換効率が悪くなってしまいます。
修理をした場合、修理箇所によっては低くなった変換効率が改善する事もありますが、ほとんどの場合は変換効率は劣化したままです。
本体を新品に交換すれば、変換効率は当然よくなります。
また、最近のパワコンは元々の変換効率が以前までのパワコンよりも高くなっています。
経年劣化・寿命により動かなくなったパワコンの場合は、壊れた部分を修理するよりも、費用は高くなりますが本体ごと交換した方が結果的の安上がりになる場合がほとんどです。
一部分を修理・交換したとしても、他の部分も同じだけ老朽化が進んでいます。遠くない内に、別の部分も修理・交換が必要になります。
その為、どこかが壊れる度に修理・交換費用や出張費が必要になるのです。
パワコンが壊れてしまった時には、他の部分の劣化具合もしっかり認してもらいましょう。
パワコンを新品に交換した場合、当然ながら新品のパワコンにはメーカー保証が付いています。
一部分の修理・交換ではその度に費用が発生しますが、新品に交換すれば15年間は修理費用も部品の交換費用も必要ありません。
パワコンを新品に交換する際にはメリットだけでなく、デメリットも発生します。
パワコンが壊れた際にはこのデメリットも加味して、一部分の修理・交換に留めるのか、新品に交換するのか判断しましょう。
パワコン本体を新品に交換する場合、一部分を修理・交換するよりも一回あたりの作業金額は高くなります。
壊れた部分以外の箇所があまり劣化していない場合は一部分のみの修理・交換の方が良いでしょう。
パワコンを新品に交換する場合、パワコン以外に発電モニターやモニターに情報を送る送信ユニットも交換する必要があります。
ただ、それらの費用はパワコンの交換費に含まれている事がほとんどです、なので費用面に心配はありません。
しかし、送信ユニットや発電のモニターが壁面に固定されている場合、新たに設置する送信ユニットなどのサイズには注意が必要です。
送信ユニット等に限らず、最新の機器は以前の物と比べ、小型・軽量化されている事が多いです。
その為、元々設置されていた場所に設置すると壁の色あせや設置時に開けた固定用の穴が目立つ恐れがあります。
交換の際はそのあたりを上手く処理してくれる業者に依頼するようにしましょう。
保証が切れて変換効率の下がったパワコンや、寿命で故障したパワコンを交換する場合は、ハイブリッド型蓄電池を導入するのもおすすめです。
ハイブリッド型蓄電池に付属するハイブリッドパワコンは、前述したように蓄電池だけではなく、太陽光発電システムにも接続されます。
これにより1台のパワコンで、太陽光発電と蓄電池の電気を使用することが可能となります。
また、パワコンの修理・交換費用の節約、変換効率の改善などのメリットも多く、ハイブリッド型蓄電池を設置される方が増えています。
ハイブリッド型蓄電池についてはこちら!
今回は太陽光発電だけでなく蓄電池とも関係の深いパワーコンディショナの寿命や交換費用のついて解説しました。
下記で今回の記事の内容をまとめます。
『エコ電気サービス』では、ハイブリッド型蓄電池や停電時に家中の電気が使える全負荷型蓄電池など、様々な蓄電池を取り扱っています。
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