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現代において電気は必要不可欠なライフラインとして多くの人々に認識されています。
そして日常で欠かすことのできない電気であるからこそ、それを利用するための出費はできる限り抑えたいと考える人が少なくないでしょう。
しかし、さまざまな要因が絡み合った結果、2021年から2024年現在まで電気料金は上昇の一途をたどっています。
電気料金の値上げは、電気の使用量の多いオール電化を導入しているご家庭にとって、非常に大きな問題です。
今回の記事では、そのような電気代値上げのなかでオール電化を導入する場合のメリットとデメリットやその活用方法、電気代節約のための方法などについてご紹介します。
オール電化とは、日常生活に必要となるエネルギーを全て電力でまかなうことを指します。
例えば、照明をはじめとする家電に供給するエネルギーや、調理の際に必要となるエネルギー、給湯・冷暖房に利用するエネルギーにも電力を利用することがオール電化です。
このようなオール電化の家庭で電気代値上げの影響を最小限に抑えるための具体的な方法として、日中の使用電力をできるだけ抑えるようにする、ということが挙げられます。
オール電化の基本的なプランでは、日中の電気代が夜間よりも高く設定されています。
そのため、電力使用を夜間に集中させることが電気代削減に繋がるでしょう。
ここからは平均的な4人家族の光熱費とオール電化後の電気料金の比較をご紹介します。
関西電力によると、4人暮らしでオール電化を導入しない場合、月々の電気料金は11,836円、ガス料金やその他の光熱費が5,781円という試算があり、この場合、光熱費の合計は17,617円です。
一方、同じ試算において関西電力のオール電化プラン(はぴeタイムR)を利用している家庭では、電気料金が16,533円となっています。
このように、オール電化では電気料金自体は上昇しますが、ほかの光熱費までトータルで見てみるとガスを併用しているご家庭よりも光熱費は安くなります。
参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」
電気代が近年値上げされ続けている原因とオール電化住宅でできる対策をご紹介します。
まず、電気代の値上げの原因として挙げられるのは燃料価格の高騰です。
特に日本は火力発電所で使う化石燃料のほとんどを輸入に頼っているため、世界的な燃料価格の変動による影響を受けやすいのです。
また、国内の電力供給力が不足しているという点も電気代の高騰に関係しています。
その不足分を補う方法として火力発電が採用されており、結果として燃料価格の高騰をより一層受けてしまうのです。
それでは、このような原因から起きている電気代の高騰に対応できるオール電化住宅の対応にはどのようなものがあるのでしょうか。
特に有効なのが料金プランの見直しです。
既にご紹介したようにオール電化のプランにはさまざまな形態があり、自身の生活スタイルに合ったものを選ぶことで電気代を抑えることが可能です。
また、太陽光発電や蓄電池を導入するのも効果的です。
太陽光発電の設置枚数によっては、日中に必要な電力のほとんどをカバーすることもできるでしょう。
さらに蓄電池を併用することで、太陽光発電で発電した電力を夜間や雨の日に使用することもできます。
これらの設備を活用することでオール電化住宅であっても、電気代値上げの影響を感じずに生活することもできるでしょう。
ここからはオール電化住宅の月々の費用を削減するための具体的な方法について解説します。
一年間の電気料金を削減するためには、冬に使用する電気代が重要なポイントです。
たとえば、人数の多いご家族や、省エネ基準外の家電を使用し続けているご家庭では、冬場の電気代が4万円を超える場合もあります。
このように冬場に電気代が高くなりやすいのは、暖房器具や給湯器の使用頻度が高くなることが原因の一つです。
そのため、冬の間に使用される電気代をどう削減するかが大きな課題となります。
冬の間の光熱費を削減するためには省エネ設備や省エネ家電をうまく活用することが重要だと言えます。
省エネとはエネルギーをより効率的に使用することを指し、必要以上のエネルギー消費をなくし、結果的に電気代を抑えることができます。
省エネを意識することが経済的にも良い効果をもたらすのです。
たとえば、電子レンジや冷蔵庫などの年間の電力消費が大きい家電をより省エネ効果の高い最新機種に買い替えることで、電気代を削減することができます。
省エネ設備の中でも特に代表的なのがエコキュートです。
エコキュートは省エネ性に優れた給湯器のことで、エネルギーを効率的に利用し、通常の電気温水器に比べて大幅に電気料金を削減することができます。
そして、エコキュートは太陽光発電と併用することでより高い性能を発揮できるのです。
太陽光発電で生んだ電力でエコキュートを動かせば、無駄なく電気を利用できます。
エコキュートと太陽光発電をオール電化住宅に組み込めば非常に有効な節約術が実現できるでしょう。
家庭の電気代の多くを占めているのが暖房と給湯器です。
暖房や給湯機は省エネに配慮した設定のものを選び、効率的なエネルギー利用ができるものを選ぶことで電気代を削減できます。
そして、オール電化住宅において夜間電力の使い方にも注意が必要です。
オール電化住宅は夜間の電気料金が安くなっているケースが多いため、洗濯や給湯をはじめとする家事での家電使用は夜間に行うようにすることでよりお得に電力が使えるでしょう。
オール電化導入のメリットは、ガス料金がかからなくなるということや、調理スペースの利便性が向上するということです。
オール電化を導入することでガス料金を節約することができ、結果的に光熱費を1,000円以上安くすることができるとされています。
また、オール電化となればキッチンにはガスコンロではなくIHコンロが導入されることも多いでしょう。
IHコンロには火災の心配がないほか、お湯を早く沸かすことができ、手入れも簡単であるというメリットがあるのです。
一方でオール電化導入にはデメリットもあります。
代表的な例が、オール電化住宅は停電するとほとんどの機能がストップしてしまうという点です。
そのため、オール電化住宅では災害時のためにガスコンロや石油ストーブなどを準備する必要があります。
また、昼間に外出することが少ないという方にとっては、電気代が高くなってしまうというデメリットもあります。
これらのメリットとデメリットを比較して導入を検討する必要があるでしょう。
近年では省エネに世間が注目しており、省エネに対応した電化製品が多く開発されています。
そのような商品を日常で使用することにより電気代を節約できるだけでなく余分な電力を使わないため、地球環境にも貢献できるのです。
ここからはそんな電化製品で可能になる節約生活についてご紹介します。
オール電化向けの高効率機器を選定する際の注意点は、自動で省エネ対応が可能になっているかという点です。
エコモードや省エネモードが搭載されているか、または使用する人がいないときには自動で電源がオフになる設定があるか、といったことに注意しましょう。
自動で省エネを実現する商品を使うだけで電気代は大きく節約できるでしょう。
最新の電化製品を購入する上で最も大きなデメリットは値段の高さだと言えるでしょう。
このデメリットを把握した上で賢く電化製品を選ぶコツは長期的な視野です。
例えば、一般的な電球をLED電球に変えるだけで電気代が削減でき、購入に費やした金額以上のメリットを得ることができます。
このように長期的な視野を持って、電化製品を選ぶことで省エネと共に電気料金の削減が実現できるのです。
省エネ技術と最新の電化製品で節約生活を送る上では、ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせ、独立した電力供給を構築することが重要です。
蓄電池があれば、太陽光発電で生まれた電力を貯めておくことができるため、発電された電力を無駄にしません。
自らの住宅で独立した電力供給を得られれば、より省エネな節約生活が実現できます。
オール電化の家庭においては日常でのこまめな節電対策が大切です。
少しずつの節電が積み重なることで最終的な電気代に大きな差が生まれるでしょう。
ここからは、そんな節電対策の具体的な方法と電気使用の時間帯を工夫することの重要さを解説します。
電気の使用は短時間に留めるという工夫が節電に大きく貢献します。
特にエアコンや暖房器具、ドライヤーといった温度が関係するものはなるべく長時間使わないようにしましょう。
また、待機電力を削減するために、使わない家電のコンセントはこまめに抜くといった工夫も重要です。
電気使用はできるだけ短時間に留め、使用後にコンセントを抜いておくだけで大きな効果が期待できるでしょう。
最近の家電にはエコモードが搭載されていることが少なくありません。
エコモードを積極的に活用することで自動的にエネルギー消費の少ない稼働が実現するため、かなり電力消費を抑えることができます。
それに加え、オール電化の住宅では時間帯を意識して電気を使うようにしましょう。
電気料金が高く設定されている日中の消費電力をできる限り抑え、夜間にまとめて電気を使うようにする工夫が重要です。
ここからは電気代の高騰を避けるためのオール電化プラン検討の重要性を解説します。
しっかりと契約するプランを確認しておかなければ、予想以上の高い電気代を支払わなければならなくなったというケースも少なくありません。
ぜひ、プランの検討は慎重に行い、電気代の削減を目指しましょう。
既にご紹介している通り、通常の電気プランの光熱費合計とオール電化プランの電気料金ではオール電化の方が安くなるとされている試算があります。
しかし、これはあくまでも試算であり、プランを利用する方の生活スタイルによっては必ずしもオール電化の方が経済的であるとは言えません。
例えば、日中は自宅にいることが多く、夜間に外出するスタイルの生活であれば、オール電化プランの恩恵を十分に受けることができなくなると予想されます。
また、オール電化のプランを選定する上では、、どの電力会社と契約すれば、最も自身の家庭に合うのか、ということについても考える必要があるのです。
現在、オール電化向けに多くの電力会社がさまざまなプランを打ち出しています。
それらをしっかりと比較検討することで家庭にフィットした料金プランが見つかることでしょう。
高騰する電気代に対応するためのプラン変更のタイミングは非常に重要です。
プラン変更のタイミングはライフスタイルに大きな変化があった時に行うことが有効です。
既にご紹介しているようにオール電化によって電気代が安くなるかどうかは住まう人のライフスタイルに関係しています。
そのため、転職して日中、家にいることが増えた場合や、家族が増えた場合、両親と同居するようになった場合などライフスタイルに大きな変化があった段階でプランを見直すことが重要です。
ここからは長期的な電気費用対策のために重要となる再エネ賦課金についてご紹介します。
電気を利用する上では避けられない再エネ賦課金がどういったものであるのかを確認しておきましょう。
長期的な視野で電気代の削減を目指す場合、再エネ賦課金への理解が非常に重要です。
再エネ賦課金とは再生可能エネルギー発電促進賦課金のことで、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及を促すFIT制度を支えるために電気料金にプラスして徴収される料金のことです。
これは全ての電気利用者に対して課されているため、電気を利用している限り無関係ではありません。
そしてこれは使用した電力に比例して徴収されるため、電気を多く利用するオール電化住宅にとっては特に影響のあることなのです。
再エネ賦課金は近年、上昇傾向にあり2022年には1kWあたり3.45円になりました。
このような上昇に対応するため、各家庭では電力の使用量を調整を行う必要があります。
再エネ賦課金は使用した電力の量に対して徴収されるため、最も効果的な調整方法は節電です。
既にご紹介しているような節電方法を実践いただくことで上昇する再エネ賦課金への対応が可能になることでしょう。
ここからは、オール電化住宅の燃料費節約と消費電力の管理についてご紹介します。
消費電力の削減はオール電化住宅にとっては非常に重要です。
なぜなら、それを管理することが結果的に電気代の削減に繋がるためです。
電化製品の使い方や選定についてご紹介しますので、ぜひご家庭で実践してみてください。
消費電力削減のための第一歩は、各家電の消費電力を把握することです。
その上でより電力消費の少ない使い方をすることが重要なのです。
ご紹介しているように、家庭において消費電力が高いとされるものは温度に関係した家電でエアコンやホットカーペット、冷蔵庫、ドライヤーなどが挙げられます。
これらの使用頻度を少なくし、使う時間帯を日中ではなく夜間にすることで有効な削減戦略が実現します。
次はオール電化住宅には必ずあるIHと電気暖房器具の適切な活用方法についてのご紹介です。
IHの適切な活用方法として、節電モードを利用するということが挙げられます。
節電モードであれば無駄な電力消費が自動的で抑えられます。
また、IHに適した調理器具を使うことでより効率的な熱伝導が可能になり、結果的に節電に繋がるでしょう。
電気暖房機に関しては温度を設定するのではなく、自動モードを使うことで同様に電力消費が抑えられます。
また、タイマー機能を利用して、設定した時間になると電源がオフになるようにしておくことも有効です。
燃料費の高騰は今後も続くと予想されており、適切に電化製品を選定することが重要になっています。
そのため、古く燃費の悪くなった電化製品は早々に買い替えることが得策です。
そして、新たな電化製品としては省エネ対応になっており、無駄な電力消費を自動で抑えるような商品を買うことが有効です。
今回はオール電化住宅における電気代値上げの影響に重点を置いて解説しました。
ガスを併用する住宅に比べて、オール電化は電気代値上げの影響を受けやすいと言えます。
しかし、再生可能エネルギーである太陽光発電や省エネ設備であるエコキュートなどを効果的に活用することで、その影響を最小限に抑えることが可能です。
2024年は電気料金だけでなく、ガス代も値上げ傾向にあります。
オール電化住宅はガス併用住宅に比べて光熱費が全体で数千円ほど安くなりますので、電気代とガス代が値上げしてきている今だからこそおすすめの設備だと言えるでしょう。