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太陽光発電はやめたほうがいいと言われる5つの理由と後悔しないための4つの対策

太陽光発電はやめたほうがいいと言われる5つの理由と後悔しないための4つの対策

近年、電気代が高騰している中で、太陽光発電を自宅に導入して、電気代を節約しようと検討している方は少なくないかと思います。

しかし、有識者の中からは、太陽光発電はやめておいたほうがいいという意見もゼロではありません。

そこでここからは、太陽光発電を検討している方に向けて、判断材料の一部になる反対意見をいくつかご紹介します。

太陽光発電は決して安い設備ではないので、後から後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電はやめたほうがいいと言われる5つの理由

ここからは、太陽光発電はやめたほうがいいと言われている理由を5つご紹介します。

太陽光発電にマイナスな印象を抱いている方は少ないかもしれませんが、マイナス面も把握しておくと、より失敗の少ない太陽光発電の導入ができるでしょう。

これから導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

売電価格が低下している

まず1つ目の理由は、売電価格が低下していることです。

FIT制度によって徐々に下がってきており、2012年には42円/kWhだった売電価格は、2024年に16円/kWhまで下落しました。

売電価格は今後も下がり続ける可能性があり、売電ありきで太陽光発電の導入を考えている方にとっては、利益が少ないことにメリットは感じないでしょう。

ちなみに、太陽光発電は設置後の配電価格が10年間保証されており、価格変動が少なくとも10年間はありません。

つまり、2024年に太陽光発電を導入した場合は、16円/kWh未満に下がる心配はありません。

しかし、売電価格は導入後に設備費用を回収できる範囲で価格が見直されるので、売電価格が下落しているということは、初期費用が下がっているとも言えるのです。

さらに、年々太陽光発電の技術が向上してきたことで、以前よりも発電効率や収益性も向上しています。

価格が高い

2つ目の理由は、設備費用・設置費用が高いことです。

太陽光発電を家庭に導入するためには、ソーラーパネル・インバーター・蓄電池などを設置する必要があります。

それらの設備を購入し、設置するまでには、決して安くはない費用が発生します。

具体的には、ソーラーパネルと蓄電池を両方導入する場合、約200万円前後の導入費用がかかるでしょう。

導入の際には、各自治体から補助金や助成金などを受け取れる可能性があるので、導入前に確認をしておくのがおすすめです。

また、太陽光発電の設備は設置しただけで終わりになるわけではありません。

設置後からは、定期的なメンテナンスを行う必要があり、ランニングコストが継続的にかかります。

もし、メンテナンスの際に故障部品が見つかれば、その修理や交換に多額の費用が発生することもあります。

設備の経年劣化による故障を防ぐためにも、3〜5年ごとの定期点検は推奨されており、1回あたりの点検費用は約3〜4万円程度です。

近隣とのトラブルのリスク

太陽光発電を設置すると、近隣住民とのトラブルに発展するリスクもあります。

特に住宅が密集しているエリアや、近隣住宅との距離が近い場合などにトラブルが発生しやすいです。

トラブルの原因になりやすい事案として、まず太陽光パネルの反射光による眩しさや熱があります。

太陽光パネルの反射光が近隣住宅に差し込むことで、外壁が熱によるダメージを受けたり、室温が上昇したりする可能性があります。

また、反射光の眩しさで生活に支障が出ることもあり、特に低い位置に太陽光パネルをセットする場合には注意が必要です。

他にも、設置工事中の騒音・振動がクレームになることも懸念されます。

太陽光パネルを設置する前には業者との打ち合わせを行い、反射光のシミュレーションや熱による影響の予想などを行うのがおすすめです。

悪徳業者の存在

太陽光発電関係には、残念ながら悪徳業者も存在しています。

悪徳業者に騙されないようにするためにも、その営業手法を把握しておくことは重要です。

そこでここからは、悪徳業者の営業手法をいくつかご紹介します。

まず、悪徳業者は訪問営業で、即決を迫ってくるケースが多いです。

訪問営業であれば比較検討する暇が無くなり、知識の少ない消費者に対して高コストな条件を提示しやすいからです。

訪問営業を受けた場合にはその場で即決せず、複数の業者で金額を比較するようにしましょう。

また、悪徳業者は比較検討をすることに、嫌悪感を示すことがあります。

比較検討をされると、高額な見積もりを出していることがバレてしまうため、比較に対して否定的な発言が多くなります。

嫌悪感を示されても、遠慮することなく相見積もりを取りましょう。

さらに、悪徳業者は太陽光発電のデメリットを説明しません。

メリットの説明だけで契約に誘導する傾向にありますが、実際にはいくつかのデメリットがあります。

自社の利益だけに囚われてデメリットを説明しない業者は、悪徳であると判断しても差し支えありません。

発電量が天候に左右される

太陽光発電は太陽光がエネルギー源なので、発電量が天候に左右されやすいです。

夜間は発電できないのはもちろん、曇天や雨天の場合には発電効率が晴天の30%以下になります。

特に梅雨や台風の時期のように悪天候が続きやすい時期は、発電量が少なくなりがちです。

さらに、気温が高くなりすぎても発電効率が下がる傾向にあり、気温が25℃以上になると発電効率が下がります。

天候を考慮せず、太陽光発電で安定的な発電量を確保する対策として、蓄電池を併設する手段があります。

蓄電池によって、晴天時の発電量を貯めておくことができるため、必要電力量と発電量のバランスを保つことが可能です。

太陽光発電が適しているご家庭とそうでないご家庭

太陽光発電が適しているご家庭とそうでないご家庭

ここからは、太陽光発電に適しているご家庭と、不向きなご家庭の特徴をご紹介します。

太陽光発電は予算があればどのご家庭でも設置可能ですが、ライフスタイルによっては、太陽光発電を設置しても大きなメリットが生まれないケースもあります。

決して安くはない設備なので、導入の判断を失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電に適したライフスタイル

太陽光発電は、働き盛りの世代の家族に適している設備だと言えます。

働いている世代の多くは、日中は仕事や学業で外出しており、夜間は家で過ごすというルーティンです。

そのため、日中に発電をした電力を夜間に使用するサイクルを確立できれば、非常に効率的な電力サイクルになります。

また、家庭内の設備をオール電化にしているご家庭にも、太陽光発電はおすすめです。

もし災害などで停電になった場合でも、太陽光発電があれば最低限の電力は確保できるので、復旧まで不自由無く過ごすことができます。

太陽光発電に不向きな条件

太陽光発電に不向きな状況としては、まず屋根の形状が適していない場合が挙げられます。

例えば、小さい屋根・急勾配の屋根・北面に向いている屋根などが該当します。

ちなみに最も発電効率が高いのは、南面に30度の傾斜で設置している場合です。

東西面は南面の約8割程度の発電量になりますが、周囲に建物や木などがあり影ができやすい場合は、東西面の方が効率が良いケースもあります。

また、日照時間が短い地域に在住している場合も、太陽光発電には向いていません。

日照時間が短い=発電量が少ない、という状態になるため、初期費用の元が取れなかったり、維持費が売電収入を上回ったりする可能性があります。

さらに、太陽光発電に関しての知識が全く無い方にもおすすめできません。

システムをよく知らないまま契約をしてしまうと、トラブルに発展する可能性があります。

悪徳業者などは、消費者の無知な部分に漬け込んで騙そうとしてきます。

契約前に発電方法や売電価格などの基礎知識を勉強し、納得ができた上で導入をしましょう。

太陽光発電は損?得?

太陽光発電は損?得?

ここからは、太陽光発電は損なのか、得なのかについてご紹介します。

太陽光発電を導入するにあたって消費者の誰もが、導入する前よりも得をしたいと考えているかと思います。

しかし、ここまでご紹介してきたように、太陽光発電の導入にはデメリットやリスクの発生がつきものです。

そこでここでは改めて、太陽光発電で損をするケースと、得をするケースをご紹介します。

太陽光発電の導入に迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

売電主体では損をする可能性も

太陽光発電は売電ができるメリットに惹かれて、急速に一般家庭への普及が進みました。

日常生活で必要な電気代を節約しながら、余剰電力を売電することで収入を得られる点に、大きな魅力を感じている方は多いかと思います。

ちなみに、太陽光発電によって生み出された余剰電力は、固定価格買取制度に則って売電が行われています。

2024年の売電価格は、10kW未満の住宅用の太陽光発電の場合が16円+税/kWh、10kW以上50kW未満の事業用太陽光発電の場合が10円+税/kWhです。

売電制度が始まってから売電価格は年々下降しており、住宅用の方はピーク時には48円/kWhもありましたが、現在では32円も減額してしまいました。

実は、売電価格が下がった理由には、設備設置コストが低下したことが絡んでいます。

売電価格は元々、設備のコストや維持費などを考慮して、利用者が一定の利益を得られるように設定されている金額です。

数年前よりも現在の方が設備が充実しているおかげでコストダウンになり、売電価格も下がりました。

今後も、設備設置コストが下がる一方であれば、売電価格も値下がりが続くと予想されています。

そのため、太陽光発電の導入を売電メインで考えている方にとっては、収入は予想よりも低い状態で稼働していくことになるでしょう。

自家消費主体で経済性は向上する

上記とは逆に、太陽光発電を行った電力を自宅での消費をメインに利用すれば、家庭の経済性は向上すると考えられています。

自宅で発電をした電力を、まずは家電製品やシステムなどへの供給に充てることで、光熱費を格段に減らすことが可能です。

自宅への供給後に余った余剰電力を売電する流れを構築すれば、安定した電力確保ができるだけでなく、発電量が多い日には利益が出るようになります。

また予算に余裕があれば、蓄電池も同時に導入するのがおすすめです。

日中に太陽光発電で発電した電力を蓄電池に蓄え、夜間や天候が悪い日などに蓄電池の電力を利用する、というルーティンが理想的です。

太陽光発電と蓄電池が両方揃っていれば、停電時の供給にもさらに安心感が生まれます。

太陽光発電で後悔しないための4つの対策

太陽光発電で後悔しないための4つの対策

ここからは、太陽光発電の導入で後悔しないための4つの対策をご紹介します。

太陽光発電に必要な初期費用は決して安くはないので、導入してから後悔しないように、事前にできる対策は徹底的に行いましょう。

もし自己判断が難しい場合は、専門業者に相談をしてみるのが最もおすすめです。

できるかぎり、施工実績が豊富な業者に相談をするようにしましょう。

事前に太陽光発電について調べておく

太陽光発電で後悔してしまう原因の多くには、知識や情報が無い状態で準備を進めてしまったことが絡んでいます。

事前に知識や情報があれば、適切な取捨選択ができるようになるため、リスクを大幅に減らすことが可能です。

しかし、太陽光発電に関する必要知識は専門的な内容が多く、把握するのにも一苦労かと思います。

そこで、この記事のように太陽光発電に関する情報を発信している記事を読み込んだり、信頼できる業者に相談したりするようにしましょう。

信頼できる業者の選び方については、下記の項目を参照してみてください。

あわせて読みたい太陽光発電お役立ちコラム

価格だけでなく品質を重視した業者選び

太陽光発電の業者を選定する時は、価格だけで判断するのではなく、業者の品質を重視することが重要です。

そこで、以下のポイントに着目しながら業者を選定してみてください。

まず自社施工が可能か、もしくは実績が十分にある施工業者と連携しているかどうかです。

自社施工ができれば他社に依存することなく、日程通りに施工を進められる可能性が高いでしょう。

また、万が一の場合があったとしても、迅速に対応をしてもらえると期待できます。

さらに、施工実績が多いかどうかも重要です。

施工実績の多さと技術のクオリティは比例するため、優良業者の指標の一部になるでしょう。

そして、屋根構造や建築関係のノウハウがあるかどうかも確めましょう。

ソーラーパネルは1枚あたり約20kgほどの重量があるので、屋根には相当の負荷がかかります。

ほとんどの屋根がソーラーパネルを設置することを前提としていないため、事前に屋根の耐久度を確認する必要があります。

この部分まで、しっかりと対応ができる業者を選択するようにしましょう。

自家消費へのシフトで効率化

太陽光発電を自家に導入する時、中には売電を主な目的としている方も少なくないかと思います。

しかし、売電価格は年々下降し続けており、今後も当面は売電価格が回復する兆しはありません。

そのため、太陽光発電の導入目的は、売電よりも自家での消費と節電に重点を置くのがおすすめです。

発電と供給のバランスが良ければ、自家で必要なエネルギーを全て賄うことも夢ではありません。

初期費用はある程度かかってしまいますが、導入後の光熱費は大幅に削減することができます。

蓄電池との組み合わせで太陽光発電のメリットを最大化

太陽光発電だけでなく蓄電池も同時に導入していれば、発電したエネルギーを貯めておけるため、より効率的に発電エネルギーを消費することが可能です。

例えば、日中仕事や学業で自宅にいない場合、太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯めておき、その電力を夜間に使用すれば無駄がありません。

また、停電が発生した場合でも、太陽光発電と蓄電池があれば最低限の電力を確保できるので、電化製品は不自由なく使用できます。

もし、オール電化住宅にしているのであれば、ほぼ通常通りの生活が送れる可能性もあります。

予算に余裕があれば、太陽光発電と蓄電池は同時に導入しておきましょう。

太陽光発電の設置を見送るべきケース

太陽光発電の設置を見送るべきケース

ここからは、太陽光発電設置を見送るべきケースをいくつかご紹介します。

太陽光発電は、どのような場所でも設置できるわけではありません。

整備をすれば可能な場所もありますが、それでも適切ではないケースがあります。

どのような場所・ケースが当てはまるのかいくつかご紹介しますので、業者への相談する前に確認しましょう

設置するのにクレーンが必要など、特殊な設置環境

太陽光発電を特殊な場所に設置したい場合、通常よりも費用がかさむか、設置できない可能性があります。

具体的には屋根が非常に急勾配であったり、建物が高層であったりする場合、スタッフが安全に作業を行うために足場やクレーンを設置します。

これらの専門的な設備が必要になる分、工事費用は通常よりもさらにかかるのです。

事前に業者と相談を行った上で、設置環境の確認を入念に行ってから導入を始めましょう。

ちなみに、定期的な点検・メンテナンスを行う際にも、通常より費用がかかります。

初期費用だけでなく、数年単位で点検やメンテナンスにかかる費用が必要であることも把握しておきましょう。

既に雨漏りしている場合などは、まず葺き替え工事から

太陽光パネルを設置したい屋根が既に雨漏りしている場合、パネルの設置よりも先に屋根の葺き替え工事を行います。

屋根の葺き替え工事では、既存の屋根材を全て取り除き、下地を十分に補強した上で新しい屋根材を貼り付けます。

またこの時に、太陽光発電に適した屋根材に変更しておくのがおすすめです。

もし、雨漏りが全体的に発生している場合は、パネル設置エリア全体をリフォームすることもあります。

屋根全体をリフォームする場合の費用は、30〜100万円程度だと言われています。

そして、屋根材が設置から20年以上経過している場合は、塗装だけでは耐久性が不十分なので、葺き替えやカバー工法で修理を行うのがおすすめです。

常に屋根に影がかかっているケース

立地や周囲環境が原因で常に影が屋根にかかっている場合には、通常よりも発電量が減少する可能性があるので、太陽光発電の導入は検討し直す方が良いでしょう。

太陽光発電では、太陽光が当たらなければ効果を発揮することができないため、このポイントは非常に重要な要素です。

例えば、山・ビル・電柱・街路樹・アンテナなどの影がパネルに掛かっている場合、発電量は減少しますが、周辺からの散乱光によってある程度の発電量は確保できます。

また、影だけでなく、落ち葉やゴミなどがパネルの上に乗っている場合は、影よりも発電量は減少します。

仮にその状態が長期間続いてしまうと、太陽光が当たらない部分が高温になり、機能が低下してしまうホットスポット現象が発生する可能性がゼロではありません。

太陽光パネルの設置予定場所が十分に太陽光を得られるか否かを確認し、太陽光が当たらない場合は設置場所の再検討を行いましょう。

電気の使用量が少なく、自家消費できない

家庭での電気使用量が少ない場合、太陽光発電を導入する必要はないかもしれません。

そのため、太陽光発電を導入したい目的が電気代節約であれば、まず導入前に発電のシミュレーションを行いましょう。

導入前の使用電力量と導入後の推定発電量を比較し、初期費用も考慮した上で、お得になる方を選ぶのがおすすめです。

しかし、蓄電池も同時に導入する場合は状況が変わります。

蓄電池には発電した電力を貯めておくことができるため、万が一の場合には非常用の電力として使用できます。

そのため、発電量が使用量を上回っても、無駄になることがありません。

余剰電力を電力会社に買い取ってもらうことも可能です。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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