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太陽光発電は再生可能エネルギーの一つとして普及していますが、その一方で、太陽光発電の稼働で発生する電磁波に不安を抱える方は珍しくありません。
特に、健康面への影響が懸念されることから、導入を検討する前にその不安を解消しておきたいと考える方も多いでしょう。
そこで今回は、太陽光発電がどのように電磁波を発生させるのか、具体的な発生源やその影響についてご紹介します。
対策方法や日常生活でのリスクについても触れるため、太陽光発電の導入の際には参考にしてみてください。
太陽光発電は、太陽光を活用した再生可能エネルギーの一つです。
発電時にCO2を発生させない、環境負荷の少ないクリーンな発電方法として知られています。
そのため、電磁波などは発生せず、私たちの健康にも悪影響がないだろうと思う方もいるかもしれません。
結論として、太陽光発電からも、システムの稼働に伴って電磁波が発生します。
ただし、その発生量は身の回りの家電製品と同じ程度で、健康への影響はほとんど無いと考えられているため、太陽光発電を検討している方は安心してください。
まずは、電磁波の影響を正しく理解するために、電磁波の基本について知っておくことが大切です。
ここからは、電磁波の特性やその発生メカニズムについてご紹介します。
電磁波とは、電場(電気の力が働く空間)と磁場(磁気の力が働く空間)が相互に作用しながら伝わる波のことです。
これらの波が空間を進むことで、エネルギーや情報を遠くまで運ぶことができます。
例えば、スマートフォンでの通話は、電磁波が音声情報を電気信号に変換し、それを無線で送信することで実現しています。
電磁波はその波長(波の長さ)や周波数(1秒間に波が振動する回数)によってさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性と用途を持ちます。
波長が長い電磁波としては、AMラジオ放送や船舶船行用ビーコンなどに利用される電波が代表的です。
一方、波長が短い電磁波には、可視光(人間の目で見ることができる光)やX線(医療診断に使われる放射線)などが含まれます。
これらは異なるエネルギーを持ち、そのため利用される分野も異なります。
具体的な例を挙げます。
電子レンジで食品を加熱する際に使われるマイクロ波(極超短波の電磁波)や、テレビやエアコンのリモコンで用いられる赤外線(熱を伝える電磁波)も電磁波の一種です。
これらは家庭生活に欠かせない技術となっています。
また、私たちが日常的に浴びている太陽光も電磁波の一種であり、植物の光合成(光を利用してエネルギーを作るプロセス)や人間のビタミンD合成など、生物の活動に重要な役割を果たしています。
電磁波は周波数の違いによっても分類され、高周波(周波数が高い)の電磁波はエネルギーが高く、X線やガンマ線(非常に高いエネルギーを持つ放射線)として医療や工業分野での検査や治療に活用されています。
これらの高エネルギー電磁波は、物質を透過する性質を持ち、人体の内部を画像化するX線撮影やがん細胞の破壊などに利用されているのです。
一方、低周波(周波数が低い)の電磁波はエネルギーが低く、通信やデータ伝送などの日常使用に適しています。
先ほど述べたWi-FiやBluetoothはこの低周波数帯を利用しており、ワイヤレスでのデータ通信を可能にしています。
これにより、インターネットへの接続やデバイス間の情報共有が容易になりました。
つまり、電磁波は現代社会の技術基盤を支える重要な要素であり、私たちの生活に深く関わっているのです。
電磁波の基本を理解することで、その多岐にわたる応用や影響についてより深く知ることができるでしょう。
太陽光発電における電磁波の発生メカニズムを理解するためには、まず電気の生成過程を詳しく知ることが重要です。
電気には「直流電流」と「交流電流」という二つのタイプが存在します。
直流電流(DC)は電流の流れる方向が一定であり、交流電流(AC)は周期的に電流の方向が変わります。
私たちが日常的に使用している電気は主に交流電流です。
家庭では電力会社から供給されるこの交流電流をそのまま利用しています。
一方で、太陽光発電で生成される電気は、まず直流電流として生まれます。
この直流電流を家庭で使用可能な交流電流に変換する必要があります。
なぜなら、多くの家電製品は交流電流で動作するためです。
この直流から交流への変換過程において、電磁波が発生することになります。
電磁波とは、電気と磁気が相互に変換しながら伝わる波のことで、私たちの周囲には様々な電磁波が存在します。
具体的に太陽光発電による電気の生成から、家庭への供給までの流れをご説明します。
まず、太陽光パネルが太陽光を吸収し、光エネルギーを電気エネルギーに変換して直流電流を生成します。
この直流電流は次に「パワーコンディショナ」と呼ばれる装置に送られます。
パワーコンディショナとは、直流電流を家庭で利用可能な交流電流に変換する装置です。
これにより、直流電流として生成された電力が交流電流として家庭内に供給されます。
このように、太陽光発電においてパワーコンディショナは欠かせない存在です。
しかし、同時にこのパワーコンディショナが電磁波を発生させる要因ともなります。
したがって、太陽光発電の設計や設置においては、電磁波の影響にも注意を払う必要があるでしょう。
太陽光発電や電磁波の基本について理解できたところで、電磁波の発生源について詳しく理解していきましょう。
前述の通り、太陽光発電で電磁波が発生するポイントは、主に直流電流から交流電流へと変換を行うパワーコンディショナです。
それでは、パワーコンディショナではどのような電磁波が発生しているのでしょうか?
また、太陽光パネルでは電磁波は発生しないのでしょうか?
それらの疑問を解消できるよう、詳しくご紹介します。
まず、太陽光を電気に変換する装置である太陽光パネルについてご説明いたします。
太陽光パネル自体は電磁波を発生させることはありません。
これは、太陽光パネルが生成する電気が「直流電流(DC)」だからです。
このことをより深く理解するためには、直流電流と交流電流について知る必要があります。
直流電流とは、電気が一定の方向に流れる電流のことで、時間とともにその方向が変わることはありません。
一方で、私たちが日常的に使用している「交流電流(AC)」は、電気の流れる方向が周期的に変わる電流です。
この流れの変化が電磁波の発生原因となります。
電磁波とは、電気と磁気が相互に作用し合って伝わる波のことです。
交流電流では電気の流れがプラスからマイナスへと繰り返し変化するため、電磁波が生じます。
しかし、直流電流にはこのような流れの変化がないため、電磁波は発生しません。
このため、太陽光パネルを設置する際には、電磁波に関する特別な配慮をする必要はありません。
電磁波の心配がないことを理解することで、安心して太陽光発電を導入・活用していただけるでしょう。
太陽光発電はクリーンなエネルギー源として注目されていますが、その安全性についても多くの方が関心を持っています。
太陽光パネルが電磁波を発生させないという特性は、環境や周囲の安全を守る上で大変有益な情報となります。
この点を踏まえて、より安心して太陽光発電を選択していただければ幸いです。
参考:電磁波発生のメカニズム | 通信機器の機能とその仕組み
では、太陽光発電のどの部分で電磁波が発生するのでしょうか。
結論からいうと、太陽光発電で電磁波を発生させているのはパワーコンディショナです。
パワーコンディショナとは、太陽光パネルが生成する直流電流を、家庭や企業で使用するための交流電流に変換するための装置です。
この変換の過程で、パワーコンディショナは電磁波を発生させます。
この電磁波の発生は、直流電流が交流電流に変わる際に生じる電流の変動が原因です。
前述の通り、太陽光パネルが生成する直流電流は、一定の方向に流れる電流であり、この電流が生み出す磁界も一定で変動しません。
そのため、直流電流そのものが電磁波を発生させることなく、太陽光パネルも電磁波を発生させません。
一方で、パワーコンディショナが変換する交流電流は、電流の方向や強度が周期的に変化します。
この変化が時間とともに変動する磁界を生み出し、その結果電磁波が発生するのです。
直流電流が交流電流に変換されるときにも電流の方向や強度の変化が生じるため、電磁波も発生することになります。
ただし、現代のパワーコンディショナは、電磁波の発生を最小限に抑えるための高度な技術が導入されています。
例えば、特定の回路設計や新素材の採用により、電力変換の効率を高めつつ、電磁波の発生を抑制する工夫が施されているのです。
特に家庭用パワーコンディショナでは、安全性を確保するためにこれらの技術が取り入れられています。
太陽光発電全体の効率を高めつつ、電磁波のリスクを抑えるための技術的発展が進んでいるのです。
これらの理由から、太陽光発電の導入に際して、パワーコンディショナから発生する電磁波について過度に心配する必要がないことがわかるでしょう。
結論として、太陽光発電から発生する電磁波が健康に与える影響は、通常の生活においては極めて低いといえます。
なぜなら、太陽光発電は家庭内で一般的に使用される家電製品と比べても、発生する電磁波のレベルが非常に低く、国が定める規制値を大幅に下回っているためです。
よって、日常生活において、太陽光発電が健康に悪影響を及ぼすリスクはほとんどありません。
上記を理解するためには、電磁波の規制値や電磁波の影響について知ることが重要です。
ここからはそれらの情報についてご紹介します。
太陽光発電のパワーコンディショナが発生する電磁波が健康に影響を与えるかどうか、心配される方もいるでしょう。
しかし、結論から申し上げますと、その心配はほとんど不要です。
電磁波とは、電気と磁気が組み合わさった波で、電子レンジや携帯電話など、日常生活の中で多くの機器から発生しています。
パワーコンディショナとは、太陽光で発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する装置のことです。
日本では、「電気設備に関する技術基準を定める省令」という法律により、200μT(マイクロテスラ)以上の電磁波を発生する機器には厳しい規制が設けられています。
μT(マイクロテスラ)とは、磁束密度を表す単位で、電磁波の強さを示します。
この基準は、世界保健機関(WHO)の関連機関である国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が策定したガイドラインに基づいており、国際的にも信頼されています。
実際に、産業用の出力10kW以上のパワーコンディショナが発生する電磁波の最大値は約11.92μTです。
これは、規制値である200μTの約6%に過ぎず、大幅に下回っています。
さらに、一般家庭で使用される住宅用パワーコンディショナの電磁波はこれよりも低く、実験では最大でも4.26μT程度でした。
これらの数値から、パワーコンディショナが発生する電磁波は、法律で定められた安全基準を大幅に下回っていることがわかります。
したがって、太陽光発電を導入する際に、電磁波の健康影響を過度に心配する必要はありません。
また、他の家電製品と比較しても、パワーコンディショナの電磁波レベルは極めて低いものです。
例えば、電子レンジやドライヤーなどはもっと高い電磁波を発生させますが、通常の使用で健康被害が報告されることはほとんどありません。
以上の点から、太陽光発電の安全性は高く、安心してご利用いただけるでしょう。
参考:電力設備からの電磁波(電磁界)の規制 | 電磁界情報センター
参考:太陽光発電システムから発生する静磁界及び商用周波数磁界
太陽光発電のパワーコンディショナが発生させる電磁波について、具体的な数値を見てみましょう。
パワーコンディショナとは、太陽光パネルで生成された直流電力を、家庭で使用できる交流電力に変換する装置です。
このパワーコンディショナが発生する電磁波の最大値は、産業用で11.92μT(マイクロテスラ)、住宅用で4.26μT(マイクロテスラ)となっています。
ここで、μT(マイクロテスラ)とは、磁場の強さを表す単位であり、値が大きいほど強い磁場を意味します。
これらの数値から、太陽光発電による電磁波が健康に及ぼす影響は極めて小さいと言えるでしょう。
さらに、日常的に使用する家電製品の電磁波と比較してみましょう。
例えば、冬場に活躍するこたつは、環境省の測定によれば36.2μTの電磁波を放出しています。
こたつは体に近い距離で使用されますが、その電磁波の値はパワーコンディショナよりも高い数値を示しています。
それでも、こたつを長時間使用しても健康に問題が生じたという報告はほとんどありません。
つまり、規制値内であれば電磁波が人体へ悪影響を及ぼす可能性は、極めて低いと言えるでしょう。
また、意外に高い電磁波を発する家電として扇風機があります。
扇風機は0cmの距離で測定すると、339μTという規制値よりも高い電磁波を発生させます。
しかし、20cm離れるとその値は16.9μTにまで低下します。
さらに30cm離れると、7.47μTまで下がるのです。
このことから、距離を取ることで電磁波の影響が大幅に減少することがわかります。
また、扇風機で涼む際には30cm以上離れて使用するのが良いでしょう。
パワーコンディショナは、通常、壁の高い所などの人から離れた場所に設置されます。
そのため、電磁波の影響は扇風機やこたつよりも、さらに小さいと言えるでしょう。
つまり、太陽光発電が発する電磁波は、一般的な家電製品と比較しても極めて低いレベルであり、安心して利用できる設備です。
参考:環境省「平成16年度生活環境中電磁界に係る調査 報告書」
前述の通り、太陽光発電から発生する電磁波は、産業用パワーコンディショナであれば最大で11.92μT(マイクロテスラ)、住宅用パワーコンディショナでは最大で4.26μT(マイクロテスラ)です。
これは、国際的な規制値である200μT(マイクロテスラ)を大幅に下回っている数値であり、通常の使用環境では健康に対する影響は非常に低いとされています。
しかし、電磁波過敏症の方をはじめ、電磁波の影響を受けやすく体調不良などを引き起こす方もいるため、対策を講じたい方もいるでしょう。
ここでは、電磁波を極力抑えるための設置方法や、電磁波過敏症の方向けの対策をご紹介します。
電磁波の特性として、前述の扇風機のように、発生源から距離を取ることでその影響を大幅に減少させることが期待できます。
具体的には、電磁波は距離の二乗に反比例することが判明しており、距離が2倍の時には4分の1、距離が10倍の時には100分の1になります(逆二乗の法則)。
そして、太陽光発電において電磁波を発生させる主な機器はパワーコンディショナです。
したがって、電磁波の影響を抑えたいなら、パワーコンディショナを居住空間から距離をとって設置するのが有効といえます。
より電磁波の影響を回避するためには、屋内用のパワーコンディショナではなく屋外設置型のパワーコンディショナを活用しましょう。
パワーコンディショナは屋内の分電盤の近くに設置されるのが一般的ではあるものの、屋外設置型パワーコンディショナなら距離を置くことができるため、電磁波の影響の軽減が期待できるでしょう。
この結果、室内に届く電磁波のレベルを劇的に低下させることが期待できます。
さらに、近年では、屋内型と屋外型のパワーコンディショナの価格差も縮小しており、コスト面での負担も大きくありません。
さらに、電磁波の影響をより抑えるためには、遮へい材や遮断材を使用することも検討しましょう。
遮へい材と遮断材には、電磁波シールドフィルム、金属メッシュやシールドネットなどがあります。
これらを窓ガラスや壁に貼ることで、外部からの電磁波の侵入を防げると考えられているのです。
具体的には、金属メッシュなら電磁波を反射させ、電磁波シールドフィルムなら電磁波を遮断することが期待できます。
これらの材料を適切に使用することで、電磁波の影響を最小限に抑えられるでしょう。
このように、電磁波に対する不安がある方でも、適切な対策を講じることで、太陽光発電を安心して利用することが可能です。
屋外設置や遮へい・遮断材の活用などを取り入れつつ、太陽光発電を活用するための一歩を踏み出してはいかがでしょうか。
参考:金網を使用しての電磁波遮蔽(防止)実験/網忠金網
参考:【電磁波の遮断】素材やシールド方法(選択肢)について解説します – 塚田理研工業株式会社
太陽光発電で発生する電磁波についてや、電磁波の健康面への影響についてご紹介しました。
太陽光発電で電磁波が発生するポイントは、主にパワーコンディショナです。
そして、パワーコンディショナから発生する電磁波は、産業用であっても最大11.92μT(マイクロテスラ)、住宅用では4.26μT(マイクロテスラ)とされています。
この数値は世界的な規制値である200μT(マイクロテスラ)を大幅に下回っており、通常の使用環境において健康に悪影響を与えることはないと考えられるでしょう。
電磁波過敏症などで影響を受けやすい人でなければ、心配する必要はないといえます。
それでも不安を抱いてしまう人に関しては、設置方法などを工夫することで、太陽光発電を活用可能です。
具体的には、電磁波の発生源であるパワーコンディショナを生活環境から遠ざけることが有効です。
電磁波は発生源から遠ざければ遠ざけるほど弱くなるため、受ける影響も小さくなります。
そのため、屋外用のパワーコンディショナを壁の高い所に設置するなどの工夫で、電磁波への対策が可能です。
太陽光発電は、環境に優しい発電方法であり、今後さらに技術が発展していくことも考えられます。
売電や節電などのメリットも得られるため、工夫の上で活用できる方が良いでしょう。
太陽光発電による電磁波の影響は、一般的な家電製品と比べても極めて低レベルです。
太陽光発電の活用を考えてみてはいかがでしょうか。
参考:環境省環境保険部環境安全課「身のまわりに電磁界について」
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