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現代は科学技術が進歩しており、日夜、多くの新しい技術が生まれています。
そのような技術は積極的に一般家庭でも導入されつつあり、人々は常により便利な生活を送ることができるようになっているのです。
特に近年では、電気と生活との関係性が大きく変わりつつあります。
便利な電化製品が次々と開発され、それによって人々の生活はさらに向上しているのです。
また、その一例として挙げられるのがオール電化です。
オール電化は照明や電化製品を動かすためのエネルギーだけでなく、調理や給湯なども含めて、家庭内で使用されるエネルギーを全て電力によって賄えるようにすることでガスを使用しないため、光熱費の節約が期待できます。
このようなオール電化を導入している家庭ではガスを使用しないため、主にお湯を沸かす際や調理の際に違いが生まれます。
そのような家庭での生活を支える代表的な設備が、電気のみを使った調理を可能にした「IHクッキングヒーター」です。
そこで今回の記事では、IHクッキングヒーターの特徴やメリット・デメリットについてご紹介させていただきます。
まずはIHクッキングヒーターの概要について、詳しく見ていきましょう。
IHクッキングヒーターは電気のみを使用した調理器具として、現在広く普及しており、オール電化を導入していない家庭でも利用されているケースが少なくありません。
そもそもIHクッキングヒーターが世界で初めて生まれたのは1971年のアメリカであり、日本はその数年後に国内初のIHクッキングヒーターが生まれることになります。
1995年以降は、大きな地震の直後には大規模な火災が発生するという印象が多くの人の頭にあったため、ガスを使用しない調理器具として人々の注目を集めました。
そのような状況下でIHクッキングヒーターはより多くの人に受け入れられるべく、進化を遂げました。
卓上のIHクッキングヒーターはより小型化され、キッチンに埋め込まれるタイプのものはその規格に合うように改良されたのです。
このようにある程度サイズがコンパクトになると、次はその性能が改良されてゆくことになります。
近年ではフライパンや鍋を加熱する部分のみならず、付属のグリルまでがIH化されており、全ての段階でガスを使用せずとも調理が可能なキッチンが誕生することになりました。
現代では、これらの機能をより使いやすく進化させようと改良が続けられています。
例えば、内部の構造を見直すことにより、フライパンや鍋の材質によらず、調理が可能になり、また、より省エネでありながら大火力を実現させたことにより、効率の良い調理が可能になったのです。
このように進化を遂げてきたIHクッキングヒーターですが、製品ごとに異なった特徴があります。
そのため、導入する際はそれぞれの特徴・安全性などをしっかりと理解した上で、検討することが大切です。
参考:戦後日本のイノベーション100選「IHクッキングヒーター」
IHクッキングヒーターは、電気を用いて鍋やフライパンを加熱して調理する設備のことを指します。
そして、最も大きな特徴は調理の際に火を使う必要が無いという点です。
IHクッキングヒーターが火を使わない調理を可能にしているのは、内蔵されたコイルのためで、コイルに電流が流れると磁力の流れが発生し、これによって接している鍋やフライパン自体が発熱するのです。
そして、このようなIHクッキングヒーターにはビルトインタイプのものと据え置きタイプのものが存在します。
ビルトインタイプはシステムキッチンなどによく見られる、キッチンに埋め込んで使用するタイプで、機能性を重視したキッチンに最適です。
そのため、新築住宅にシステムキッチンを導入する方はこのタイプのIHクッキングヒーターを導入される方が多くいらっしゃいます。
一方で据え置きタイプは、コンセントに繋ぐだけで利用することができます。
設置が手軽であり、さまざまなサイズのものがあるため、お住まいのキッチンに合わせたものを購入すれば、すぐに火を使わない調理が可能になります。
そのため、賃貸住宅やアパートでの一人暮らしの場合はこのタイプのIHクッキングヒーターを導入すれば、すぐに電気を使わない調理が可能になるのです。
機能性と手軽さのどちらを優先するか判断した上で、より適したIHクッキングヒーターを導入してみましょう。
IHクッキングヒーターとガスコンロとの最も大きな違いは、火を使用するか否かということです。
ガスコンロは火を使うため、火力の調整などで直感的に調理を行うことが可能ですが、キッチンの気温が高くなってしまうことに加えて、火災の危険性もあります。
一方、IHクッキングヒーターであれば、電気を利用しているため、火災の危険がなく安全に調理を行うことができます。
そのため、IHクッキングヒーターは火を使うガスコンロに比べて、火災の観点で見ると安全性の高い調理器具であると言えるでしょう。
さらに、ガスを利用しないため、ガスホースで場所を取ることがありません。
また、IHクッキングヒーター自体がガスコンロに比べて、外見上の構造がすっきりしているため、よりスタイリッシュなキッチンを求めているという方に向いていると言えるでしょう。
ここからは、IHクッキングヒーターのメリットについて解説します。
IHクッキングヒーターには電気を用いた調理器具ならではのメリットが数多くあります。
もちろん、導入してすぐの段階ではガスコンロとの勝手の違いに戸惑うということも考えられますが、IHクッキングヒーターの特徴に慣れることができれば、効率的かつ経済的な調理が可能になると言えるでしょう。
IHクッキングヒーターのメリットとデメリットをきちんと把握した上で、ご自身の生活スタイルを照らし合わせ、メリットを十分に得られそうだと感じた場合はぜひ導入を検討してみてください。
IHクッキングヒーターの大きなメリットとして、日々のお手入れが簡単であるという点が挙げられます。
コンロであれば、いくつかの部品があるため、掃除する際にもスポンジや金たわし、洗剤などを駆使してかなり手の込んだ作業が必要になります。
IHクッキングヒーターはどのようなメーカーのものを購入した場合でも、基本的に外見上の構造に複雑な部品がなく、非常にシンプルです。
特にトッププレートは平坦であるため、汚れを掃除する際にも濡れた布やキッチンペーパーで拭くだけで簡単にきれいにすることができます。
そして掃除が簡単であるため、キッチンを清潔に保つということもストレスフリーで行えます。
日々のお手入れが楽になり、汚れの無い調理器具を維持できるという点が、IHクッキングヒーターを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
次にご紹介するIHクッキングヒーターのメリットは、火力が強いということです。
IHクッキングヒーターは、電磁誘導を利用して鍋やフライパン自体を発熱させる方法で調理を可能にしています。
そのため、生じた熱を無駄にすることなく、効率よく高火力での調理ができるのです。
一般的なガスコンロの熱効率は50パーセントほどですが、IHクッキングヒーターの熱効率はおよそ90パーセントであり、効率良く熱を使えていることが分かります。
熱効率の良い高火力な調理ができるという点は、IHクッキングヒーターの大きな特徴であると言えるでしょう。
また、IHクッキングヒーターには火力調整が容易である、という特徴もあるのです。
ガスコンロはつまみを回して火力を調整しますが、IHクッキングヒーターでは火力が常に表示されています。
そのため、鍋やフライパンを一定の温度で保つことが簡単にできます。
揚げ物や煮物など、一定の温度である程度の時間調理をする場面ではIHクッキングヒーターのこのような特性が役に立つと言えるでしょう。
このように、IHクッキングヒーターは火力を一定に保ちながら安定的な調理を実現してくれることが強みになります。
IHクッキングヒーターを使う上でのメリットとして、夏でも快適に調理できるということが挙げられます。
既にご紹介しているように、IHクッキングヒーターは調理器具のみを発熱させて調理する構造になっています。
そのため、周囲の空気を温めることがなく、調理している空間の気温を上昇させることがありません。
ガスコンロでの調理であれば空間に熱がこもり、料理の際にストレスが生じることもあります。
特に夏場のキッチンは、ガスの熱が原因で熱中症の危険性がある程温度が上がってしまうということもあります。
しかし、IHクッキングヒーターでの調理であれば、そのような危険性もなく、快適な調理が可能になるのです。
IHクッキングヒーター最大のメリットとも言えるのが、火災の心配が少ないことです。
電気のみを利用した調理であるため、何かに火が燃え移る心配がなく、火災の心配を最小限に抑えた調理ができます。
一般的に火災の原因はキッチンであることが少なくありません。
実際にキッチンから出火した火災が原因で、住宅が全焼してしまうというケースもあります。
また、仮にこのような火災が発生した場合、近隣の方に多大なご迷惑をかけてしまうケースもあるでしょう。
IHクッキングヒーターは火を使わないため、このような火災を防ぐことにもつながるのです。
調理の際のガス代が不要になるということも、IHクッキングヒーターを利用するメリットのひとつです。
生活の中で生じるガス代の多くは、調理に関連しています。
そのため、IHクッキングヒーターを導入するだけでガス代を大幅に節約できるとも言えます。
ただし、電気代には日中と夜間で差があるため、それを考慮しながらIHクッキングヒーターを利用する時間帯に気をつけることが重要です。
IHクッキングヒーターを導入することのメリットとして、高機能な製品が多く販売されているという点も挙げられます。
例えば、鍋を利用した調理の場合には、鍋の中に対流が生まれることが調理のクオリティに大きく関係します。
IHクッキングヒーターが登場したばかりの頃には、この対流を生むことが上手くできていませんでしたが、技術が進歩したため、近年では対流加熱が可能な製品も数多く販売されているのです。
さらに、昨今では自動で鍋の中をかき混ぜている状態が再現されるようになっている製品や吹きこぼれを抑制してくれる製品など、便利なIHクッキングヒーターが登場しています。
これによって、調理にかかる手間が削減されると同時に調理の質が大きく向上すると言えるでしょう。
ここからは、IHクッキングヒーターのデメリットについてご紹介します。
IHクッキングヒーターには、先述したようなさまざまなメリットがありますが、ガスコンロとは異なったデメリットもあります。
そのため、導入を検討する際はメリット・デメリットの両方を理解した上で、ニーズに合っているかどうかを知ることが大切です。
まずご紹介するデメリットとして、使用できない調理器具があるという点が挙げられます。
ガスコンロであれば、概ねどのような調理器具でも使用することができますが、IHクッキングヒーターでは非対応の調理器具が存在します。
IH非対応の調理器具を使ってしまうと温度が上がらなかったり、逆に高温になったりするケースがあるのです。
例えば、鉄の鍋やフライパンはIHクッキングヒーターに対応していますが、銅やアルミ、ステンレス製の鍋やフライパンでは一般的なIHクッキングヒーターでは加熱することができません。
しかし、技術の進歩に伴い、最近では銅やアルミといった、これまでIHクッキングヒーターには対応していなかった素材にまで対応できる種類の機器まで登場しています。
IHクッキングヒーター導入の際には、このようなオールメタル対応のものを選ぶと鍋やフライパンを購入する際に悩むことがなくなり、より便利なキッチンが実現できるでしょう。
また、長く使用しているフライパンでは底の部分が変形しているものもあるかもしれません。
IHクッキングヒーターはその表面にしっかりとフライパンの底面が接触していなければならないため、そのような調理器具もIHクッキングヒーターでは使用できないです。
このようにIHクッキングヒーターでは使用できない調理器具もあるため、新しい調理器具を購入する際は、IHに対応しているかどうかをしっかりと確かめて購入する必要があります。
IHクッキングヒーターはガスを利用しない代わりに電気を利用するため、使用する際は電気代に気をつける必要があります。
上手く利用することができれば光熱費の節約になりますが、そうでない場合にはガスを使った方が経済的だった、ということにもなりかねません。
特にオール電化のご家庭では電気代が安くなる時間帯に差があるため、電気代の高い時間帯に電気利用が重なると高額な電気代になってしまう可能性があります。
そのため、自身の契約プランに合わせて、電気代を節約できるような対策を立てることが重要です。
最も多いとされる電気料金のプランでは、昼間の電気代よりも夜間の電気代の方が安く設定されています。
仮にそのような電気プランの場合は、昼間に調理をすることの多いご家庭では、電気代が高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
IHクッキングヒーターはあおり炒めに向かず、調理には少しコツが必要です。
IHクッキングヒーターはその構造上、常にトッププレートに鍋やフライパンの底が接触している必要があります。
そのため、ガスコンロでのあおり炒めのようにトッププレートからフライパンを離れさせる動きができないのです。
そのため、IHクッキングヒーターで炒め物を行う際はあおり炒めをしないような調理のコツをつかむことがポイントです。
しかし、その一方で鍋やフライパンの内部を均一に加熱することには向いているという特性があるため、IHクッキングヒーターの特性に慣れることができればデメリットをカバーできる調理法が見つかるでしょう。
IHクッキングヒーターを利用する際のデメリットとして特に大きいものが、停電時に使用できなくなってしまうという点です。
先述の通り、IHクッキングヒーターは電気のみを用いて調理を行う器具であるため、災害時や停電の際に調理ができなくなってしまいます。
昨今では災害時に最も早く復旧する復旧するライフラインが電気とされていますが、復旧に時間がかかる場合は一週間ほどかかってしまいます。
そのため、IHクッキングヒーターを導入しているご家庭は、非常時のためにカセットコンロなどを準備しておくと良いでしょう。
ここからは、どのようなご家庭にIHクッキングヒーターが向いているのかをご紹介させていただきます。
さまざまなメリット・デメリットを持っているIHクッキングヒーターですが、ニーズに合っているご家庭で利用すれば調理の利便性が大幅に向上するだけではなく光熱費を大きく削減できる可能性があります。
今回ご紹介させていただくようなIHクッキングヒーターに向いているご家庭の特徴にあてはまっている方は、ぜひ導入をご検討ください。
IHクッキングヒーターに向いているご家庭の特徴として、まずご紹介するのはエコキュートを導入していることです。
エコキュートとは、大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かすことのできる給湯器のことであり、ガスを使うことなくお湯を沸かすことができるという点が特徴です。
また、エコキュートは貯水タンクの中にお湯が溜まっていれば、断水の際にもお湯を利用できるというメリットがあります。
近年は、このような防災向きの機能やガスを利用しない場合でも、お湯を沸かすことができるという点が評価され、広く普及しつつあるのです。
このようなエコキュートを導入しているご家庭でIHクッキングヒーターを導入することで、給湯と調理も電気によって成り立つことになります。
そのため、ガスを全く使用しなくとも生活ができるようになるのです。
このようなオール電化のご家庭では、ガスを利用する場合よりも光熱費が削減できるケースが多いため、IHクッキングヒーターの導入を検討してみてください。
太陽光発電を導入しているご家庭も、IHクッキングヒーターの導入に向いていると言えます。
このようなご家庭は、日中にソーラーパネルによって生み出された電力を活用して家庭内で使用される電力の一部をまかなうことができます。
電気料金が比較的高いとされている日中に発電することができるため、このようなご家庭でIHクッキングヒーターを導入すれば、日中の調理にかかる電気代を削減することができるのです。
また、このようなご家庭でエコキュートも併せて導入することで、オール電化の生活が可能になり、より一層光熱費を削減できる可能性があると言えるでしょう。
キッチン周りのお手入れを楽にしたいというご家庭にも、IHクッキングヒーターの導入が向いています。
既にご紹介させていただいたように、IHクッキングヒーターはフラットな形状であるため、スポンジなどを使わずに布やキッチンペーパーで手軽に掃除ができます。
ガスコンロの場合は、掃除の際にいくつかの部品を取り外す必要がありますが、IHクッキングヒーターであれば、このような手間はかかりません。
また、外見上の凹凸が少なくスタイリッシュな印象もあるため、キッチンをすっきりとさせたいという方に向いていると言えるでしょう。
IHクッキングヒーターは、安全に調理したいというご家庭にも向いています。
先述の通り、IHクッキングヒーターは火を使わない調理器具であるため、火災の危険性を抑えながら調理をできます。
また、同様の理由で調理中のやけどの危険性も少なくなるため、小さなお子様と一緒に料理を楽しみたいという方にも向いていると言えるでしょう。
このような理由から、IHクッキングヒーターはさまざまなニーズに応えられる調理器具と言えます。
キッチンの改修や調理器具の買い替えをお考えの方は、ぜひ今回の記事も参考にいただき、IHクッキングヒーターの導入をご検討ください。
今回の記事ではIHクッキングヒーター(IHコンロ)のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
火を使わずに調理が可能なIHクッキングヒーター(IHコンロ)は小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭でも安心して使用できます。
また、IHクッキングヒーター(IHコンロ)はエコキュートを使用しているご家庭や、太陽光発電を設置しているご家庭にとくにおすすめの設備です。
ガス火での調理にこだわりが無ければ、ぜひこの機会にご検討ください。