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お風呂好きのみなさん、入浴剤はよくお使いになりますか?入浴剤といえばドラッグストアや雑貨店での取り扱いはもちろん、LUSHやTHE BODY SHOPといった専門店もたくさんあり、ギフトとしても定番のアイテムですよね。
ところがエコキュートについて調べていると、入浴剤を使ったら壊れる、限られた入浴剤しか使えない、といった情報を目にすることがあります。
「どうしてエコキュートは入浴剤に弱いの?」「使っても問題のない入浴剤ってどれ?」今回はそんなエコキュートと入浴剤にまつわる『なぜ?』にお答えしていきます。
エコキュートには、各メーカーが実証実験をして「問題ない」との結果が出た入浴剤のみを使用することが推奨されています。推奨品以外の入浴剤を使用して万が一不具合や故障が発生してしまった場合、保証が適用されず修理費用を負担しなくてはいけません。
今でこそ、各メーカーの最新機種において一部の入浴剤を使用できるようになりましたが、10年ほど前の機種では入浴剤に一切対応していないエコキュートも多くありました。
エコキュートを広く普及させるべく「入浴剤を使いたい」というお客様の声を汲んだ開発が徐々に進められ、現在ではほとんどのエコキュートで入浴剤が使用できるようになっています。
入浴剤に対応したこと以外にも、10年前と現在の機種では省エネ性能や給湯水圧、耐震強度など、それぞれの機能が大きく進化していることから、買い替えを検討される方が非常に増えています。
SNSでは、「エコキュートって入浴剤使っちゃダメなの?知らなかった!」といった投稿をしばしば目にすることがあります。
たまにしか使わないからすっかり忘れてしまっていたという方もいれば、購入時に入浴剤が使えないことを販売店が案内してくれなかった、なんてこともあるようです。
「よく入浴剤を使うけど運良く長年使い続けられている」という声もあれば「故障したので修理を依頼したら、入浴剤が原因だった」という報告も。エコキュートを長持ちさせたいのであれば、やはり推奨品以外の入浴剤の使用は控えるべきでしょう。
フルオートタイプのエコキュートは、追いだき機能・保温機能を使う際に、配管を通して浴槽〜ヒートポンプ間でお湯を循環させます。この時、浴槽内のお湯/水に入浴剤を使用していると、その成分が配管を通りヒートポンプ内部にまで入り込みます。
ヒートポンプ内部に入り込んだ入浴剤の成分が堆積してしまうことにより、金属部品が酸化して配管が腐食してしまったり、入浴剤中の溶けない固形物が循環フィルターに詰まってしまい、故障の原因となるのです。
上記で解説した通り、入浴剤を使うことによるエコキュートの故障は「浴槽内のお湯を循環させること」により引き起こされます。つまり、追いだき機能・保温機能のような本体へお湯を循環させる機能がない機種であれば、どのメーカーのどの入浴剤を使用しても問題ありません。
同じエコキュートでも、ほとんどのセミオートタイプや給湯専用タイプでは入浴剤の使用に制限がないのです。「エコキュート=入浴剤が使えない」という訳ではないので、ぜひ覚えていてください。
今すぐ無料見積もり description「せっかくエコキュートに交換したのに、楽しみに準備していた入浴剤が使えない」なんて悲しい思いをしないよう、各メーカーが推奨する入浴剤を事前に把握しておきましょう!
主要ブランドが使用可能
「バブ」「バスクリン」「きき湯」「バスロマン」などの主要ブランドが使用可能です。にごりタイプ、パウダー配合タイプは使用できないのでご注意ください。
ホットあわーと併用するとより効果的に
「バブ」「バスクリン」「バスロマン」などの主要ブランドのほか、バンダイの「薬用あわ入浴剤」や、「HOUSE OF ROSE」のバブルバスを使用して泡風呂を楽しむこともできます。同ブランドであっても、にごり湯など使用できないタイプもあるのでご注意ください。
バスクリン製の各種入浴剤に対応
株式会社バスクリンの入浴剤「バスクリン」「きき湯」「日本の名湯」「ソフレ」「温美浴」各シリーズが使用可能です。過去の機種では対応していなかったにごり湯などの入浴剤が使えるようになり、お湯を楽しめる幅が広がりました。
商品ごとに細かくリストアップされていて安心
「バブ」「バスクリン」「きき湯」「バスロマン」「温泡」など主要ブランドに対応しています。商品によって一部対応していない場合がありますが、細かくリスト化されているので安心です。
日立エコキュートの入浴剤推奨品リストはこちら銀イオン機能と併用可能
東芝エコキュートにはお湯を清潔に保ってくれる銀イオン発生機能がありますが、入浴剤を使用することによる影響はありません。「バブ」「バスクリン」「バスロマン」など主要ブランドに対応していますが、にごり湯は使用できません。
また、硫黄・酸/アルカリ・塩分・生薬・ミルク成分・発泡成分などが配合されたものは使用禁止と明示されています。
主要ブランドが使用可能
「バブ」「バスクリン」「バスロマン」などの主要ブランドが使用可能です。「炭酸ガスにより発泡させるもの」や「硫黄・酸・アルカリ・塩分を含んだもの」のほか、にごりタイプ、パウダー配合タイプは使用できないのでご注意ください。
メーカーごとに推奨品の差はありますが、「バブ」や「バスロマン」のスタンダードな透明タイプのもの入浴剤であれば、共通して使用することができるので安心ですね。ただし同ブランドであっても、にごり湯に対応しているのはダイキンのみといった細かな違いもあります。混同してしまわないよう気を付けてください。
上記にまとめたメーカー推奨品はあくまで一例です。また、推奨品であっても機種などにより使用上の注意事項がある場合もございます。詳細については、必ず各メーカーのカタログや公式サイトをご参照ください。
使いたい入浴剤の使用可否が判断できない場合は、メーカーに入浴剤の成分を伝え使用できるか問い合わせてみてもよいでしょう。
推奨品であっても、入浴剤を使っている限りどうしても配管に汚れが溜まりやすくなってしまいます。自動配管洗浄機能がある機種であれば、常にオンにしておくことをおすすめします。
また、自動洗浄に加えて数ヶ月に一度は洗浄剤を使用し、しっかりと配管洗浄を行いましょう。エコキュートをより長持ちさせることができます。
「入浴剤に注意しよう」と考えていると、うっかり見落としてしまいそうなのが、冬至のゆず湯のような果実湯や、リゾート気分を味わえるハーブやお花を浮かべたお風呂。
浮かべて楽しんだあと、きれいにお湯から取り除けば問題ありませんが、うっかりそのまま追いだき機能・保温機能を使ってしまうと、フィルターの詰まりを引き起こしてしまうおそれがあるため注意が必要です。
誤って非推奨の入浴剤を使ってしまった場合は、すぐに配管洗浄とフィルター掃除を行うようにしましょう。
1度や2度の使用ですぐにエコキュートがダメになってしまうわけではありません。しかし繰り返し使用してしまうと、入浴剤中の成分が配管内やフィルターに蓄積されることで、故障のほか、耐用年数よりも早く寿命を迎える原因となってしまいます。
早めに対処しておけば問題ありませんが、配管の腐食が進んでしまった場合には、業者を呼んで修理してもらう必要があります。
入浴剤と同じように、洗浄剤も酸やアルカリ、硫黄が使用されているものは避け、メーカー推奨のものを使うようにしましょう。
また、酸素系洗浄剤には除菌効果があり汚れの除去にも便利ですが、長時間洗い流さなかったり、しっかり流し切れていないと配管の劣化の原因になってしまうので注意してください。
今回はエコキュートと入浴剤の関係について解説してきました。エコキュートはすべての機種で入浴剤使用に制限があるわけではありません。浴槽〜ヒートポンプ間でお湯を循環させる追いだき・保温機能がある機種でのみ入浴剤の使用に注意する必要があります。
各メーカーの推奨する入浴剤をよく確認して、快適なバスタイムをお楽しみください!