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「卒FIT」「FIT切れ」「FIT終了」
太陽光発電界隈ではこんな言葉をよく見かけますよね。
“売電が終わる”という話もありますが、具体的には今後どうなっていくのでしょうか。
今回はFITと卒FITについての解説と同時に、いざ卒FITとなった時に役立つ「卒FIT対策」をご紹介します。
FIT(Feed-in Tariff)法とは、エネルギーの買い取り価格を法律を以て定める「固定価格買い取り制度」です。
つまり、太陽光発電で売電収入を得られるのはFIT制度のおかげということですね。
より詳しく解説すると以下のようになります。
太陽光発電で世界トップを誇るドイツをはじめ世界50カ国以上で導入されており、再生可能エネルギー普及の推進力を担う政策として最も一般的なものとなっています。
太陽光発電のみでなく、風力・地熱・水力・バイオマス発電においてもこの制度が採用されています。
日本の太陽光発電において、この固定価格買い取り制度は 余剰買い取り(10kW未満)の場合は電力会社が電力受給を開始した日から10年、全量買い取り(10kW以上)の場合は20年の間、売電開始時の価格で電気を買い取ることを法によって約束しています。
上記の買取期間が終了することが「卒FIT」です。(「FIT切れ」「FIT終了」とも言われています)
また、2009年10月に開始したFIT法は2019年にはじめての10年目を迎え、早い段階で太陽光発電を導入した事業者の固定価格買い取り期間が順次終了しました。
終了以降の売電について直前まで不明瞭であったことから、「2019年問題」とも言われていました。
では、この「卒FIT」を迎えた後、もう売電はできなくなるのでしょうか?
結論から言うと、売電ができなくなるわけではありません。
大手電力会社や新電力と売電契約を結び直し、売電を継続することは可能です。
しかし買取価格が10円以下/kWhと大幅に下落してしまうため、これまでの売電メリットがかなり小さくなってしまいます。
例えば、平均300kWhの余剰電力を48円で関西電力に売っていたご家庭の場合をみてましょう。
300kWh x 48円 = 14,400円
卒FITまでは毎月10,000円以上の売電収入を得ることができていました。
これが、卒FIT後の8円だと。
300kWh x 8円 = 2,400円
たったのこれだけ。
これは何か対策しないといけませんね。
参考:関西電力「買取期間が終了する太陽光発電の取り扱いについて」
先ほど、卒FIT後に関西電力では8円まで買取価格が下がるとお伝えしましたが、他の大手電力会社ではどのくらい買取価格が下がってしまうのでしょうか。
下記に表をご覧ください。
電力会社 | 卒FIT後の余剰電力買取価格(いずれも1kWhあたり) |
北海道電力 | 8円 |
東北電力 | 9円 |
東京電力 | 8.5円 |
北陸電力 | 8円 |
中部電力 | 8円 |
関西電力 | 8円 |
四国電力 | 7円 |
中国電力 | 7.15円 |
九州電力 | 7円 |
沖縄電力 | 7.7円 |
どの電力会社も1kWhあたり10円以下になってしまうのが分かります。
このまま売電を続けるのはもったいないですよね。
ちなみに、卒FIT後も現在の電力会社にそのまま電気を買い取ってもらうのであれば、手続きは何も必要ありません。
ですので、いきなり売電収入が得られなくなる心配はないのでご安心ください。
実は売電先の電力会社はご自身で変更することが可能です。
また、大手電力会社以外にも新電力と呼ばれる電気事業者に買い取ってもらうことができます。
特に新電力の買取価格の多くは1kWhあたり10円を超えているので、継続して大手電力会社に売電するよりもお得な場合があります。
手続きをしなければいけない手間はありますが、費用をかけずに卒FIT対策に取り組むことが可能です。
また、ほとんどの新電力でWEB申請が可能となっています。
卒FIT対策として売電先の電力会社を変更するメリットは以下のようになります。
電力会社の変更を検討中の方にエコ電気サービスがおすすめするのは「ゆーでんき」です。
一番の特徴は他の電力会社とは違い、変動性の買取価格を設定している点。
変動性というと不安を覚えるかもしれませんが、ご安心ください。
2021年度の全国平均買取価格は12.08円/kWhと、他社に比べ高水準の買取価格となっています。
「ゆーでんき」について、より詳しい解説はこちらの記事からどうぞ。
卒FIT後の対策として注目を集めているのが皆さんご存知の「蓄電池」です!
昼間に発電した余剰電力を蓄え、発電できない夜間に使用することができます。
余剰電力を売電しても10円前後にしかなりませんが、蓄電池にためて使用することで売電する以上に電気代を節約することができます。
このように蓄電池を設置することで、電気を”自給自足”することが可能です。
また、蓄電池にためた電気は台風や地震などによる停電時にも使用することができ、万が一の際も安心できます。
卒FIT対策としてだけでなく節電や停電への対策としてもおすすめです。
卒FIT対策として蓄電池を導入するメリットは以下のようになります。
蓄電池を導入するメリットをより詳しく知りたい方はこちらをチェック
メリットのある蓄電池の導入ですが、デメリットもあります。
卒FIT対策として蓄電池を導入するデメリットには以下のようなものが考えられます。
蓄電池には太陽光発電とセットでないと節電効果が低いというデメリットもありますが、今回は卒FIT対策としてのデメリットなので省きました。
蓄電池のデメリットについてより詳しく知りたい方はこちらをチェック
・既にFIT切れとなり蓄電池の導入を検討している
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・FIT切れまでに蓄電池を設置したいが選び方が分からない
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