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この記事をご覧くださっている方は、現在自宅への太陽光発電の導入に関心を持たれている方ではないかと思います。
太陽光は自然から得られる再生可能エネルギーとして国際的な注目を集めており、特に日本は国内における燃料資源が乏しいことから、政府の主導で太陽光発電の普及が積極的に進められています。
太陽光発電に必要なパネルを設置するためにはメガソーラーのように広い面積が必要だと誤解されがちですが、実は太陽光パネルは建物の屋根にも設置することができ、一般的な戸建住宅などでも敷地を圧迫することなく設置することが可能です。
そこで気になってくるのが、太陽光発電は後付けできるのかという点ではないでしょうか。
この記事では太陽光発電を後付けするという選択肢について、そのメリット・デメリットを含め、さまざまなお役立ち情報をご紹介致します。
まず前提として、太陽光発電に関する設備は新築時だけでなく、後からでも設置することが可能です。
屋根材とパネルが一体になっているタイプの太陽光パネルについては新築時の設置が基本であり、後付けする際には極稀に屋根材をすべて入れ替える大掛かりな施工が必要な商品もありますが、ほとんどの場合、太陽光パネルは後付けでもほぼ問題がありません。
パネルを載せるスペースさえ確保出来れば、どのパネルでも後付けで設置出来ます。
太陽光発電を後付けしていくには、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。
以下の項目では後付けに際してかかるさまざまな費用について、具体的に見ていきましょう。
太陽光発電の初期費用は、設置する太陽光パネルの容量によって変動してきます。
容量が大きいほど多くの電力を発電し、多くの電力を得て使用していくことが可能になりますが、容量に比例してパネルの面積も広くなっていくのが特徴です。
容量は1kW単位で設定されており、一般的な戸建住宅において消費される電力と設置するパネルの規模を含めて考えると、3~5kWの容量が最もポピュラーな選択肢だと言えるでしょう。
太陽光発電の導入価格は1kWあたり 28.4万円とされており、それを踏まえると設置費用は5kWで約142万円となります。
太陽光発電の設備は、物理的な破損などを除くと故障や不具合の起きにくいものとなっています。
そのため基本的には安心して利用していくことができますが、4年に1度の定期点検が推奨されており、メンテナンス費用についてもあらかじめ把握しておきたいところです。
メンテナンスでは太陽光パネルの清掃なども行うことができ、太陽光パネルは汚れていると発電量が下がってしまうことから、メンテナンスを行う恩恵は大きいと言えるでしょう。
幸いメンテナンス費用は導入費用と比べると安価で、1度の点検につき2万円が相場となっています。
太陽光発電を新築時に設置するのと比べて、後付けすることにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
プラスとマイナスの両面を正しく把握しておけば、安心して太陽光発電を導入することができるでしょう。
まず太陽光発電の後付けメリットについて、いくつかの項目別にご紹介させていただきます。
施工に関するメリットから、制度上のメリットまで、それぞれ詳しく見ていきましょう。
太陽光発電を後付けで設置するメリットとしてまず挙げられるのが、設置のタイミングを自由に選べるということです。
戸建て住宅などの建物を新築する際には、考えなければならないことや、やらなければならない手続きが多く、なかなか太陽光発電の設置にまで手が回らないということも多いでしょう。
また、戸建て住宅の新築には多額の費用が必要になるため、同時に太陽光発電を設置しようとすると金銭面の負担がかなり大きなものとなってしまいます。
補助金を利用できる場合もありますが、その場合にはより手続きなどの手間が増えることになるため、いずれにせよ新築時の太陽光発電設置には一定の負担が伴ってくると言えるでしょう。
そのことを踏まえると、任意のタイミングで余裕を持って設置できるということは、後付けの大きなメリットだと言えます。
太陽光発電の施工における問題として語られることが多いのが、悪徳業者などの存在です。
太陽光発電は急速に普及が進められたことも併せて、制度面の整備などが追い付いていない部分もあり、新築にタイミングを合わせるために急いで業者を選ぼうとすると、運悪く質の悪い業者に当たってしまうリスクがあります。
もちろんほとんどの業者はルールに則った施工を行っているのですが、可能性がゼロだとは言えない以上、リスク面を意識しておく必要はあるでしょう。
後付けであれば落ち着いて複数の業者を比較しつつ、最適な業者を選びやすいため、安心して設置を行いやすいと言えます。
隠れたメリットとして挙げられるのが、太陽光パネルを屋根に設置すると、住宅の断熱性能を高めることができるという点です。
太陽光パネルは住宅の屋根を覆う形で設置する設備であり、パネルがあれば屋根に直射日光が当たらなくなります。
真夏の日中において太陽光パネルが設置されている屋根とそうでない屋根とでは、屋根の表面温度に10℃ほどの差が出るとされています。
もちろんさまざまな条件によってこの数値は左右されてきますが、基本的には屋根への熱を遮ることで、屋内の温度も下げることができると考えて問題ありません。
太陽光発電を後付けすることで得られるメリットの中でも非常に有益なものとして挙げられるのが、後付けした10kwh未満の太陽光発電には固定資産税が課せられないという点です。
これは屋根の上に架台を設置して太陽光パネルを据え付けるという方式に由来しており、この方法で設置された太陽光パネルは、屋根とは別物として見做され、そのおかげで固定資産税がかからずに済むという仕組みになっています。
固定資産税は設置時のみだけでなく、以降も継続的に課せられ続けることになる費用ですので、固定資産税の有無はコスト面を大きく左右していく要素だと言えるでしょう。
太陽光発電を後付けすることについて、今度はデメリット面を見ていきましょう。
施工に関する要素から、制度や保証に関する要素まで、こちらもしっかりと把握しておくべき要素が複数存在しています。
太陽光発電に用いられるパネルなどの各種設備には一定の大きさと重量があり、それを載せる屋根には負荷がかかることになります。
仮に住宅の築年数が長く、屋根材が老朽化しているようなケースにおいては、そのまま太陽光発電を設置すると危険だと判断されてしまう場合もあるでしょう。
その状態からの太陽光発電の設置を希望する場合、屋根材の交換など、追加で屋根工事を行わなければならない場合があります。
また、屋根の構造によって追加の工事が必要になるケースもあり、新築時の設置とは異なり、スムーズに設置が進まないケースもあるということは認識しておきましょう。
太陽光発電を新築時に設置する場合には、その設置費用も住宅ローンに含めてしまうことができます。
上述した通りに太陽光発電の設置にはそれなりに高額な費用がかかるため、住宅ローンを利用することができれば、負担を少し軽減することができます。
しかし後付けの場合はその費用が住宅ローンの範囲に含まれなくなり、金銭面の負担が増えてしまうケースもあるでしょう。
太陽光発電の後付けを行う場合、住宅の構造や環境がそもそも太陽光発電の設置に適しておらず、施工を断られてしまう場合があります。
太陽光発電設備を設置することで事故が起きてしまうリスクがある場合や、周囲の建物で日が遮られる立地など、日照時間の関係で十分な発電量が得られない場合に、施工がNGとなることが多くなっています。
新築時に太陽光発電を設置する場合は大元の設計から太陽光発電の利用を考慮してもらえるため、安定して発電を運用していくことが可能であり、計画が崩れてしまうリスクがあるという点は、比較した際の後付けのデメリットだと言えるでしょう。
住宅の屋根には基本的に、新築時にはハウスメーカーや工務店による保証が付いています。
仮に屋根に何かしらのトラブルが起きたとしても、保証の範囲内であれば屋根の修理などの対応を受けることができます。
しかし、屋根に関する保証は屋根に故意に穴などを開けた時点で、消滅してしまうのが特徴です。
太陽光発電を設置する際には架台を固定するために穴を開けなければならず、屋根について元々用意されていた保証が失われてしまうことになります。
もちろん保証が完全に失われてしまうわけではなく、代替となる保証を太陽光発電を設置した業者が用意してくれるケースが大半ですが、保証の内容などは変化してしまうため、認識違いなどの問題が発生してしまう可能性があります。
太陽光発電を後付けする場合には、必ず保証内容を詳しくチェックし、現在のものとの違いをしっかり把握しておきましょう。
太陽光発電を新築時に設置する場合は、基本的に架台を用いてパネルを据え付ける方法ではなく、屋根材とパネルが一体化したタイプの発電設備が選ばれることが多くなっています。
一体型の太陽光パネルは架台タイプのパネルと異なり、屋根材そのものがパネルですので、隙間なく効率的にパネルを設置し、屋根の面積に対して最大限の発電量を得られるのが特徴です。
また屋根の塗装コストがかからず、劣化しにくいことから雨漏りのリスクを抑えることができます。
反面、一体型のパネルはパネルと屋根の間に隙間と日陰ができる架台タイプと異なり、熱がこもりやすくなるという欠点があります。
構造が複雑であることからメンテナンスや補修が難しく、対応できる業者が限られており、トラブルが起きた際の修理などの費用が高額になりがちです。
それ以外に根本的な違いとして、一体型は価格が高く、比較して高額な費用が掛かってしまうという点も挙げられます。
一概にどちらが優れているとは言えないため、必要な発電量や予算などを鑑みながら、住宅メーカーや電気業者に相談しつつ、複数の見積もりを出してもらった上で比較していくのが良いでしょう。
太陽光発電を後付けする際には、気を付けておきたいポイントがいくつかあります。
以下に知っておくべき注意点をまとめましたので、順にチェックしていきましょう。
太陽光パネルの大きさはメーカーごとに異なりますが、縦1,700㎜×横1,100㎜、面積は1.9㎡というサイズが標準的な寸法となっています。
屋根などに太陽光パネルを設置する際には、この寸法を基準として考えていく必要があるでしょう。
また、太陽光発電のために設置しなければならないのはパネルだけではないという点に注意が必要です。
太陽光発電に必須の設備として挙げられるのが、発電された電気を使用できる状態に変換するパワーコンディショナーです。
パワーコンディショナ―は縦が500mmで横が300mm、厚さ150mm、重さは15kgほどのサイズ感となっており、この設備がなければ太陽光発電を機能させることができないため、どこに設置するかを念頭に置いておかなければなりません。
原則としては電力のロスを減らすためにブレーカーの近くに設置される場合が多く、スペースの確保を心がけておくと良いでしょう。
太陽光発電を運用していく上で、必須というわけではありませんが、あった方が運用の幅が広がる設備が蓄電池です。
蓄電池があれば発電した電力を貯めて、任意のタイミングで使用していくことが可能になります。
蓄電池には屋内型と屋外型のものが存在しており、屋内型についてはエアコンの室外機1台分、屋外型は室外機2台分ほどのサイズが大まかな目安です。
こちらも設置を想定しているのであれば、十分なスペースを確保しておく必要があるでしょう。
太陽光発電は規模の大きな設備であり、設置することによって周辺住宅にも大きな影響が及ぶ場合があります。
太陽光発電の設置によって近隣住宅とのトラブルが起きてしまったというケースも時折見られるため、トラブルを防止するための知識も頭に入れておきたいところです。
以下の項目で、トラブルになりやすい原因について一緒に確認していきましょう。
太陽光パネルの反射率はおよそ10〜20%程度と言われており、太陽の照り返しが発生するのが特徴です。
10%~20%という反射率自体はそれほど高いものではなく、住んでいる方に対して影響を及ぼすことはほとんどないのですが、角度設定によっては近隣住宅にお住まいの方へ光が届いてしまい、眩しさが生活の妨げになってしまう場合があります。
太陽光発電によるトラブルを防ぐためには、自宅への影響だけでなく、近隣住宅への反射光の角度に注意していかなければなりません。
光の角度は毎日一定ですので、仮に近隣住宅に反射光が届く状態になってしまっていると、その住宅の方は晴れた日には毎日、同じ時間帯に眩しさに悩まされることになってしまいます。
太陽光発電を設置した上でトラブルなく過ごしていくためには、十分な配慮が必要だと言えるでしょう。
太陽光発電に伴う近隣トラブルを防ぐためには角度などの配慮が必要だと述べましたが、その細かな角度調整を自分だけで行うことは困難です。
業者に慎重な設置を依頼したとしても、業者が行ってくれた施工の角度が適性なのかどうかを自身で判断することは難しいと言えるでしょう。
そこで業者を選ぶ際には過去の施工実績などを確認し、過去にトラブルになったことがないか、業者としての評判、やりとりにおける態度などを総合的に判断しつつ、慎重に業者を選ぶことを心がけましょう。
ここまでは太陽光発電の後付けについて、基本的なメリットやデメリットをご紹介させていただきました。
しかし、ここまでに挙げてきた以外にも、後付けについて気になる点がまだまだあるという方も多いのではないかと思います。
そこで以下の項目では、少しでも疑問点や不安を解消することができるよう、よく挙がることの多いいくつかの質問をピックアップしつつ、回答していきたいと思います。
太陽光発電を屋根に設置するための施工にどれくらいの期間がかかるのかという点は、多くの方が疑問に思われる部分ではないでしょうか。
太陽光発電に関する施工期間は、基本的に設置する設備の容量によって変動します。
設置する太陽光発電の容量が10kW以下の場合、施工にかかる期間は2日から3日が目安となります。
一般的な戸建て住宅に設置される太陽光発電は3~5kWであることが多く、より大きな容量を求める場合でも10kWを越えることはなかなかありません。
そのため一般的な戸建て住宅における太陽光発電の施工期間は、2、3日です。
太陽光発電を後付けする場合、その設備は屋根の上に据え付けられる形となります。
そこで気になるのが、耐震性への影響ではないでしょうか。
結論から述べると、太陽光発電を屋根の上に設置することで耐震性はわずかに低下しますが、実害が出るほど数値が低下するわけではありません。
どちらかといえば建物自体の耐震性の低下よりも、揺れによって設備が外れ、滑落するなどのリスクが懸念されるところです。
万が一の事故を防ぐためには架台がきちんと固定されていることが大切であり、4年に1度のメンテナンスを欠かさずに行っていくことが重要です。
太陽光発電の設置後に後悔があるかという疑問については、どうしても個人差が出てきてしまいます。
運用が理想的な形になっていれば十分な利益を得て、一定の期間で初期費用を回収することができるため、後悔をせずに済むケースが多くなっています。
しかし、十分な発電量を得られなかったり、電力の運用がうまくいかなかった場合には、後悔してしまったという方がいないわけではありません。
あくまで傾向ですが、蓄電池を設置して運用幅と効率を高めた方が、後悔なく太陽光発電を利用していくことができる可能性が高くなるでしょう。
これからの時代は電気自動車の導入も増えて行きますので、太陽光発電で作ったクリーンエネルギーを自宅や電気自動車に送って賢く使う事が出来ます。
今後は、さらに太陽光発電の導入が進む事は間違いありません。
太陽光発電の導入には、さまざまな補助金が用意されています。
自身が対象となる補助金を正確に把握し、上手に活用していくことができれば、金銭面の負担を最小限に留めながら太陽光発電を利用していくことができるでしょう。
補助金の内容については自治体ごとに異なっているため、お住まいの地域ごとの補助金制度を調べておくことが大切です。
あるいは電気業者に見積もりを依頼することで適用できる補助金を知ることもできるため、見積もりも上手に活用していきましょう。
太陽光発電を設置する際には、パワーコンディショナーにつなぐための配線などが見えてしまうことが気になるという方も多いのではないでしょうか。
配線が剥き出しになってしまうと、せっかくの住宅の外観が損なわれてしまうため、それが気になって太陽光発電の導入を躊躇される方も少なくありません。
結論としては、電気配線は専用の管の中に隠ぺいすることができるため、外観上の問題はほとんど気にしなくて問題ありません。ご安心下さい。
太陽光発電の費用回収にかかる年数は、環境にもよりますが、一般的に10年程度だと言われています。
太陽光発電に使用される諸設備の中心であるパネルの寿命は20年から30年とされているため、耐用年数の範囲内で十分にコストを回収することができるでしょう。
この記事では太陽光発電に関する諸設備について、後付けで設置を行うことのメリット・デメリットをご紹介させていただきました。
太陽光発電はうまく活用することができれば、電気代の節約を後押しし、私たちの生活を強力にサポートしてくれる存在です。
太陽光発電に関する正しい知識を備えて、後付けを検討されてみてはいかがでしょうか。
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