三菱エコキュートの浴槽栓連携アダプターセット GT-BC1で「おそうじ湯はリンク」

公開日： 2023年6月26日

2023年7月、三菱エコキュートより新商品「浴槽栓連携アダプター GT-BC1」が発売されます。

この浴槽栓連携アダプターは、TOTOのシステムバスと三菱エコキュートを連携させることで、浴槽の洗浄からお湯はりまでを自動で行うことができる便利なオプションアイテムです。

今回は、浴槽栓連携アダプターとともに新たに登場した機能や動作のイメージ、対象機種など、新商品にまつわる情報を詳しくご紹介していきます。

新登場の浴槽栓連携アダプター

毎日のお風呂掃除を負担に感じていませんか？

忙しい現代社会の形成や少子高齢化に伴い、「家事をラクにしたい」という声はますます増えています。そんな共働き世帯の増加による時短ニーズや、高齢者の方々の家事負担軽減をに対応するために開発されたのが、浴槽栓連携アダプターです。

そして浴槽栓連携アダプターに伴い登場した新機能こそ､TOTO製の浴槽自動洗浄付システムバスと三菱エコキュートを連動させる「おそうじ湯はリンク」です。

浴槽お掃除機能自体は、TOTOのシステムバスに属する機能です。三菱エコキュートや浴槽栓連携アダプターを設置しなくても、該当するTOTOのシステムバスであれば、浴槽お掃除機能自体は使用することができます。

浴槽栓連携アダプターを設置することにより、さらにお湯はりまで連動させることができます。

「おそうじ湯はリンク」のおすすめポイント

ポイント1：浴槽の掃除から湯はりまでリモコン操作のみで実施

従来「お風呂に入る」ためには「浴槽の掃除→浴槽栓の閉栓→お湯はり」と、工程を踏み労力をかけなくてはいけませんでした。加えて古いお湯を流す時間、お湯が張り終わるまでなどの待機時間も必要です。

そこで浴槽栓連携アダプターがあれば、浴槽自動洗浄システムと給湯器のリモコンボタンを押すだけで、浴槽の洗浄からお湯はりまでの一連の工程を自動で完了できるようになります。

ポイント2：浴槽の閉め忘れ防止

例えば朝にシャワーを済ませながら浴槽を洗っておき、夜にゆっくりお風呂に浸かろうと考えていたとします。夕食を終えてお湯はりボタンを押し、いざお風呂に入ろうとして……

栓を閉め忘れていたことに気付き、お湯がまるまる無駄になってしまった！そんな失敗をしたことはありませんか？

そんなうっかりにも、浴槽栓連携アダプターがあれば安心です。ボタンひとつで、洗浄・閉栓・お湯はりを自動で行ってくれます。節水・節電効果も期待できますね。もちろん、忙しい朝に浴槽を洗う必要もありません。

ポイント3：エコキュート業界初の「おそうじ浴槽」連携

TOTOのシステムバスと連携が可能になるエコキュートは三菱がはじめて。浴槽栓連携アダプターで、他にはない高機能なバスタイムを体験することができます。(2023年7月時点)

なお、「おそうじ浴槽」はノーリツの商標です。スイッチひとつで浴槽の洗浄からお湯はり・保温までを自動で行える浴槽を指します。

浴槽栓連携アダプターがあるとき・ないとき

浴槽栓連携アダプターがある場合とない場合では、エコキュートができることに上の画像のような違いがあります。

従来のエコキュートの場合、浴槽の栓の開閉や浴槽掃除は時間や労力をかけて手動で行う必要があります。一方、浴槽栓連携アダプターを用いてTOTOのシステムバスと連携させると、このすべてを自動化させることができるんです！

連携機能の動作イメージ

「浴槽ボタン」を押した後に「ふろ自動ボタン」を続けて押すと、浴槽洗浄からお湯はりまで自動で行います。一連の動作は以下のような流れで行われます。

準備からお湯はりまで

準備

浴槽のフタを閉めて、リモコンを操作します。システムバスのリモコンで「浴槽掃除ボタン」を、エコキュートのリモコンで「ふろ自動ボタン」を押せば準備OK！

排水

浴槽の排水栓が自動で開き、残り湯の排水を開始します。

予備洗浄

洗浄ノズルから浴槽とフタ裏の全体にお湯を散布して、張り付いた汚れを落としやすくします。洗浄ノズルの吐水口部分は、お湯や洗剤が浴槽の隅々まで届くよう楕円形に設計されています。

洗剤吹き付け

次に浴槽とフタ裏の全体に洗剤を繰り返し吹き付け、張り付いた汚れを浮き上がらせます。

すすぎ

最後にノズルからお湯を勢いよく噴射します。シャワースプレー効果で一気にすすぎ、汚れごと洗剤を落としていきます。これで浴槽のお掃除は完了です。

浴槽の洗浄が完了すると、システムバスのリモコンが音または音声でお知らせします。

お湯はり・保温

浴槽の洗浄が終わると浴槽栓が自動で閉まり、お湯はりを始めます。お湯はりが完了したあとも、適切な温度で保温を続けてくれます。

なお、おそうじ浴槽を毎日使用した場合でも、2週間に1回程度は手洗いでお掃除するのがおすすめです。

対応機種

2022年度モデルの三菱エコキュートが対象です。ただし、Aシリーズ、コンパクトエコキュート、エコキュートライト、SRT-B306DM、寒冷地機種を除きます。

シリーズ	形名	シリーズ	形名	シリーズ	形名
Bシリーズ	SRT-B376U	Sシリーズ	SRT-S376	Sシリーズ	SRT-S466
	SRT-B376U-PV		SRT-S376-BS		SRT-S466-BS
	SRT-B466U		SRT-S376A		SRT-S466A
	SRT-B466U-PV		SRT-S376A-BS		SRT-S466A-BS
Pシリーズ	SRT-P376B		SRT-S376U		SRT-S466U
	SRT-P376UB		SRT-S376UA		SRT-S466UA
	SRT-P376UB-BS		SRT-S376UA-BS		SRT-S466UA-BS
	SRT-P466B		SRT-S376UZ		SRT-S556
	SRT-P466UB		SRT-S376UZ-BS		SRT-S556-BS
	SRT-P466UB-BS		SRT-S436UZ		SRT-S556U
	SRT-P556UB		SRT-S436UZ-BS

＊SRT-B376-U-PV、SRT-B466U-PVはおひさまエコキュートです。

製品概要・システム図

• 製品名：三菱 エコキュート 別売部品 GT-BC1
• 価格：30,000円(税別)
• 発売日：2023年7月31日

＊価格は事業者向けの積算見積価格であり、一般消費者様向けの販売価格ではありません。

浴槽栓連携アダプターは、インターフェースユニットと基板の2つで構成されています。設置には専門業者による工事が必要となります。

浴槽栓連携アダプター　まとめ

2023年7月に新発売となる、三菱の浴槽栓連携アダプターについてご紹介してきました。

三菱エコキュートに追加で設置することで、毎日のお風呂掃除からお湯はりまでの工程をボタンひとつで自動で行ってくれるようになる、非常に便利なアイテムです。

ただし、今回発売されるものはTOTOのシステムバスとのみ連携が可能と、使える環境がかなり限られています。現在対象のシステムバスを使っている、または今後お風呂のリフォームを考えている、という方向けのオプションアイテムといった位置付けでしょう。

対象となるご家庭は限られてしまうものの、「おそうじお湯はリンク」はニーズの合うご家庭には毎日の家事の時短や負担軽減に繋がる、嬉しい機能となっています。TOTOのシステムバスを使用している・リフォームを考えているという方は導入をご検討ください。

今後は対象となるメーカーが増えることも期待したいですね。